PC-8201を手に入れた!
謎パー…それは最後のフロンティア!
…っていうほど謎パーではないのですが、NECが発売していたPC-8201を手に入れました!
今回手に入れたのは、汚8201、電源入らない、BASIC-ROMが無い!という三拍子揃ったモノ。
これを動くように直して行きたい!
直せる保証なんてどこにもないけど!
全体像を撮りたかったけど、あんまりにも汚くてエンブレムのみ(^^;
修理方針としてはこんな感じ?
・本体のコンデンサ交換
・BASIC-ROMの調達
・綺麗にしてみる
BASIC-ROMを別のマシンから移植(仮)
まずは電源が入らない問題をなんとかしたいけど、その前に電源入った後の事も考えたい。
BASIC-ROMが無ければ起動しないじゃん…と思ったので、それは動いてる別のPC-8201から一時的に移植してきた。
これが手に入れた当初の写真。
本来ならばイチバン左側のソケットにROMが刺さってる。
これを、動いてる別のPC-8201からROMを移植してきた。
これが本来あるべき姿。
裏側を開けた写真も載せようとしないし、なんとなく怪しいなぁ…とは思っていたのですが。起動するROMがないマシンを出すなんて、ガソリンタンクがついてないクルマを売りつけるようなもんです!
まぁ…相手に悪気は無かったんだろうと思いたい(^-^;;
ROMの刻印に「N 82 BASIC」ってありますね。MICROSOFTとも…。
ROMの型番の読み方がわからないけれども、分かってる事実としては容量が32KBという事。つまり256KBitの容量。最初にある「3256..」の256が容量かなぁ…。3ってなんだろ?
最終的にはこのROMをなんとか調達せねばならない事になる。
ところで、PC-8201のROMについては色々な逸話があるみたいで胸熱ですね!
コンデンサを交換してみるよ!
まずは分解してみないとですね。
PC-8201の分解は…初めてでは無いけれども、2年くらい前に一度したっきりなので、ほとんど初めてと言っても良いレベル。
緊張しつつ裏面のネジを外したら、あっさりとケースが外れ、ケーブルを4つほど抜いた状態がこれ。
実は写真を撮り忘れてしまい、これはコンデンサ交換後の写真(ごめん)。
見てみると、そもそも電源部分以外にコンデンサが少ない気がする(目立つ電解コンデンサ以外は見分けが付かない私であった…)。
まずは右上についてる電源部分のコンデンサを交換してみます!
これが基板だけ外した状態。
それなりにコンデンサが載ってます。
これを丁寧に1つずつ交換していきます。
こういう足が貫通してるタイプのコンデンサ交換は、実を言うとあんまり得意じゃ無い…。最初にコンデンサ交換したのがPC-9801NS/R(ノートPC)だった事もあるせいか、基本的に表面実装型を好みます(^^;
で、交換したのがこちら。
それっぽく綺麗に交換出来た!(自己満足
さて…電源は入るかぃのぉ……
ばっちり!
BASIC-ROMもきちんと認識してる!
良かった、コンデンサ交換だけで直らなかったら後が無いところだった!(^^;
BASIC-ROMの調達
さて、本体は動くようになった。
次は綺麗にしたいところだけど、まずその前に時間の掛かりそうなBASIC-ROMをどうやって調達したら良いのかを考えてみる。
ありがちなのは、もう1台PC-8201を手に入れる事。この場合、目的はROMなのでジャンクでも何でも良い。…でも…そのために本体をもう1台??う〜ん…なんとなく本体がどんどん増えていきそうな気がしてならないw
友人にROMを焼いてもらおうか…とも思ったが、ただでさえ忙しそうな友人を捕まえてお願いするのも忍びない(でも言っちゃったけどw)。
ここは…自分でROM焼きをしてみるか!!
仕事以外でROMを焼いたことなんて無いけど、きっとなんとかなる!
必要なのは、ROMライタとEPROM。
この2つを手に入れてみよう!
ただ…さすがにどのROMライタが良いのか…なんてのはさっぱり分からない。ここだけは友人に「どれが良い?」と聞きましたw そしてそれを100%信頼して発注!
注文したのは 「TL866Ⅱ Plus」という機種。
この世界ではポピュラーな機種らしい。
そしてROMについては自分で調べてみた(googleさまに聞いてみた!)。
PC-8201に合うのはSTMicroelectronicsのM27C256Bというものらしい。
10個セットだったけど失敗もありそうなので数は多い方が嬉しい。
これも発注!
よし、届くまでの間に他のことをしよう!
キーボードをホワイトニング
今まで全体を見せなかったのにはワケがありました…。
そう……すごいんです…キーボードが!!
汚キーボード?!
汚いというよりは、盛大に色が変化しちゃってる。
せっかく使うんだったら綺麗な状態にしておきたいとも思うので、キーボードをホワイトニングしてみることに。
先日作った(作った?)ホワイトニングマシーンに放り込んでおく。
でも48時間入れておいても色の変化は大きくなく、ここまで変色しちゃってると手に負えない感がすごい。
仕方ないのでお天道様の力を借りることにする。
ホントは何日か出しておきたいけれども、賃貸マンションの屋上なのであんまり長い時間は出しておけない。屋上に留まりつつせいぜい1〜2時間が限度かな…。
ROM焼きに挑戦!
そうこうしているうちに、ROMライタとEPROMが届いた!
うん、ネットで検索するとよく出てきますね、この機種!
なんとなくすごい安心感!(根拠無し)
そしてROM!
うわ、久しぶりに見たよ…。
1990年頃、毎日のように焼いてたROM。
この時代にふたたびROMを焼く事になろうとは!
さて…ROMを焼くにしても、焼くべきバイナリデータを準備しないといけない。
手元にあるPC-8201からROMを引っこ抜くことにするが、ここはあんまり詳しく書かないw RS-232CとBASICプログラムがちょろっと分かれば作れるものではあるし、書いたところで参考にする人がいるとはあんまり思えないので。
で、入手出来た32KBのバイナリファイルをEPROMへ焼いてみる。
「Check ID」系のエラーでちょっと手間取ったけれども、焼くのは一瞬。まさに一瞬。昔、4MbitのROMを焼くのにファイルロードから焼き終わるまで10分くらい掛かった記憶があるけれども、そんな記憶が吹き飛ぶほどの早さ。びっくりしたw
ホントに焼けてるの?そんな心配が起きるほど。
試しにVerifyしてみたけど、ちゃんと焼けてると言い張る(この言いよう)。
自分的には一大決心一大イベントだったはずなのに、拍子抜けで終わってしまった(^^;
焼いたROMで動かしてみるよ!
さて…緊張の一瞬ですな…。
ROMを差し込んでみて、電源入れてメニュー画面が出たらクリア!のはず。
まずはROMを挿してみましょ!
ちゃんと窓は塞いでみた!
そういえば、ROMからデータを消す時には、ホワイトニングマシーンに放り込んで24時間くらいすれば消えるんだろうか…これもいつかテストして見なくちゃ!
正座して深呼吸してスイッチおーん!
うおおおお!メニューが表示された!!
ついでに修正しておいた2000年問題も解決されている!
よしよし、ここまでは調子良いぞ!
とりあえず今回はここまで。
次回はキーボードの取り付けから始めます!
乞うご期待(^^)