Amstrad NC200
最近、海外のマシンが気になって仕方がない!(^-^)
日本のマシンも大好きだけど、海外のマイナーマシン(と言いつつきっとメジャーマシン)も大好きだ!今でもちゃんと動いているものを探すのは大変だけど、きっと日本のマシンみたいな感じでコンデンサ交換したら修理できちゃうかも??
そんな事を思いつつ、虎視眈々と狙っていたマシンがあった!
そしてついに……Amstrad NC200を手に入れた!(^-^)ノ
ぱっと見た目は文豪ミニ5キャリーワードEXと良く似ている!
並べて写真撮ってみたかったけど、事情により文豪を片付けてしまったので、いつかチャンスがあったらやってみたい。
先日、ツイートするために写真を撮っていた!
ほら!似てるでしょ(^^;;
まぁ…この色このサイズでこの液晶だったら、どれも似ちゃうんだろうけど!
裏面のシールを見たら「MADE IN JAPAN」となっていた!え、これって日本製なの??日本で作ってイギリスで売ってたって事なのか…深いね!!(^^)
まさかの逆輸入だった!日本へおかえり(^-^)
このAmstrad NC200、しばらく前から気になっていて、いつか手に入れられないかと思っていた。一度、eBayで別の人から落札をしたんだけど、どうも落札価格が安かったせいか「これでは渡せない!キャンセルだ!」と一方的にキャンセルされてしまった…。
それから数ヶ月、ようやく手に入れることができた!
説明では「屋根裏から見つかった!20年前は動いてたよ」という、まぁ動作未確認な状態だった(^^;;
外見はそれなりに傷があるものの、フタを開けた中はそれなりにキレイだ。
そういえば海外のサイトでは、日本みたいにビネガーシンドロームになったマシンを見たことがないんだけど、気候とかそういうのが関係あるんですかね…?
さっそく電源を入れてみよう!
手に入れたマシンをいきなり電源入れちゃうのはどうなのかと思うけれども、どうせハード的には何を見ても分からない(^^;; 電源入れるしか選択肢がないのだ(ToT)
ACアダプタは7.5Vのセンターマイナスだ。プラグの経がPC-8201やHC-40とは違っていて、ユニバーサル電源のヘッド部分を交換する必要があった。
こういう感じで極性を書いてくれてあるのはとても助かる。いつもだったら機種名からACアダプタの名前を調べ、そのACアダプタの写真を見て極性を確かめるという面倒な作業をしている。でも間違えるといきなり壊れるものもあるので、ここは細心の注意が必要。
無事にプラグも見つかり、これで電源入れられる状態になった!
よし、いきなり行くぜーとばかりに電源スイッチをON!!
……はい、何も起こりませんでした(T-T)
一瞬画面がピカっとするとか、そういう嬉しい挙動も無く、沈黙を続けるNC200…。
ACアダプタがだめだったら乾電池を試してみる!
電源が複数あるタイプは試す事も多くて助かる(^-^) そうして問題を詰めていけるのは、プログラムを作る流れととても良く似ている!
ただ……このマシンの電池、なんと単2電池を必要とする!しかも5本もだ!!
普段から使わない単2電池が手元にたくさんあるわけもなく…今後もたくさん使う予定もないので買い漁ることも無く…ここは100円ショップのチカラを借りることにした!
単3電池→単2電池への変換アダプタ!
別に長時間このまま動かすわけではないし、起動確認するだけだったらコレで十分(^^)
……なんとなく密を感じる電池ボックス!(^^;;
これで電源入るかな?ちなみに端子はとてもきれいな状態だ!
すいっちおーん!!!!
……やはり電源は入らず!!(T-T)
うーん、残念(ToT)
修理のマネごとをしてみる
まぁきっと動かないだろうと覚悟をして手に入れてるので、実際に動かないのを目の当たりにしても動揺はしていない!してないったらしてない(TOT)
とりあえず分解してみよう。
さっき、ACアダプタの表記を見る時に気がついたのだけど、どうやら過去のオーナーがとてもラフに開けようとした形跡が、本体のいたるところに残っている。鉄製の薄い何か(ドライバーとか?)で力任せにぐりぐりした跡だ。分解歴があることは分かったけど、それが修理目的なのかな…それとも改造目的なのか……汗
これがNC200の基板だ。基板はこれしかなかった。おそらくキーボードのも液晶ユニットにも専用の基板があるんだと思う。
コンデンサの数はそんなに多くなく全部で10個だ。でも…どれも問題があるようには見えない…。液漏れも見られないしなぁ…。
ふとPCMCIAスロットの近くに目を移すと…
ICを取り付けられるパターンがある。これは???
型番を調べてみたところ、どうやらROMの型番らしい。しかも1024KBとな??デバッグ用のROMとかそういうのなのかなぁ…。
下のチップはSRAMで128KBの容量があるようだ。そう、NC200にはRAMが128KB載ってる。これの使い方も興味津々!早く使ってみたいなぁ(^-^)
とりあえず今の段階ではコンデンサの容量を調べるにとどめておこう。他にも原因が見つかるかも知れないし!
FDDのゴムベルト交換…?
FDDを隙間から見た時、へろへろになってるゴムベルトが見えた。見えてしまった…見てしまったからには直さないと…(^^;;
特に分解に難しいタイプのFDDではなく、ワリとすんなりと分解できた。どうもFDDみたいなメカメカしい形状のものを分解するのは得意ではない(T-T)
そしてゴムベルト、見た感じは良さげに見えるけど、かなりのよれよれ。ベルトとしての機能はすでに果たして無く、ただかかっているだけの状態だった(T-T) これは無条件に交換だね。
あ!
ここまで分解してから、実は手持ちのゴムベルトをしまい込んでしまった事に気がついた…。事情によりしばらくの間は出せないので、修理はお預けになってしまった…orz
しまった、先に気がつくべきだった(T-T)
気になる箇所発見!
特に目立つような悪い箇所は見つからず、動かない原因は簡単では無いのかもなぁ…と思いつつ、組み立てをしていた。そういえば…過去にNC200の情報を見ていた際、ヒューズが切れてしまう事がある…という記事を読んだ事があった。
ヒューズはまだチェックしていなかったと思い、基板上にあるべくヒューズを探す。
そしたらこんな形をしていた。
写真中央にある丸いヤツ(FUSEと印刷されてる)がヒューズだ。基板上に丁寧な注意書きがされている。「WARNING : REPLACE WITH SAME TYPE! RATING FUSE ONLY」直訳すれば「取り替える時は同じやつだぞ?」って事だ。
ヒューズなので、裏面の端子が通電していれば正常…って事ですよね、多分。
ひっくり返してヒューズの端子にテスターを当ててみる。
……しーん……
あれ?あれ?え?もしかしてヒューズ切れてる??(@_@;
うーん…こんな形のヒューズ見たことなかったし、ネットで注文できるかしら…。
何にしても動かない原因を絞り込みたいので、本当はやっちゃいけないんだろうけど、直結してみる事にした!下手すると火を吹くかも?(T-T)
これで電源を入れてみよう!
怖いからACアダプタじゃなくて乾電池で試してみる!単2電池アダプタを5つ、本体の裏面にはめ込んでいく!
そして緊張の電源ボタン……
ピッと音がして、画面が表示された!!!!(^o^)/
おおおお!なんと動かない原因はヒューズだったのか!難しいも何も、超基本的なところだったw
これはヒューズを買わなくちゃ。直結したまま使うのは危険すぎるので(-_-;;
動いてる状態でいくつかの事を試してみたけれど、ちゃんと正常に動いてるっぽい!
フロッピーディスクは今の状態よりも悪化すると怖いので、今はアクセスしないように気をつける(^^;
そういえばBASICってどうやって起動するだったかなぁ…と思い、ネットで調べているうちに、どうも手元のNC200とネットで見るNC200での違いに気がついた。
なんか……ネットで見るNC200は、液晶が明るいのだ。バックライトがついてるかのごとく明るい。それに比べて、手元のNC200は普通の液晶って感じだ。そう、本来のNC200にはバックライトがついてるのだ!
うーん…これは液晶ユニット側の問題かなぁ…。過去にバックライトのモジュールを修理しようとして発火させた事があって怖いのだ(T-T)できれば触りたくない!もうバックライト無くてもいいかな…。
そしたら、同じ症状を修理しているサイトを発見!
なんと、本体基板側のコンデンサを交換すると良いらしい。
えー!それは盲点(^^; でも本体側のコンデンサだったら交換しても良いかも!
ここに4つある小さなコンデンサ、これを交換するのが良いと書かれていた!
このコンデンサなら手持ちにある!(^^)
さっそく交換してみる事に。
これでどうだぁ!!!
バックライト点いた!!!!(^o^)/
おおお…なんとなく満身創痍的な感じで手元に来たのに、それなりに動いてくれてる!
あとはヒューズの交換、FDDのゴムベルト交換などしていけば、それなりに動くようになる気がしてきた!
このマシン用に、CP/M80互換のOSを開発された方がいるらしく、それも使ってみたい! PCMCIAスロットがTYPE 1しか刺さらないんだけど、それをTYPE 2まで利用できるアダプタというのも手に入れてるので、それとも交換してみたい!
…なんて感じにやりたいことが沢山出てきたけど、ちょいと今はプライベートで5月末くらいまで動けない状況だ。細々と進めるのはPC-1600KのCP/M80だけで限界なので、NC200は6月以降、修理が落ち着いた時点で取り組もうと思う!
ではまた次回!(^-^)ノ