Amstrad NC200を使ってみる その1

 

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先日の修理で動くようになったAmstrad NC200。

まだPC-1600KのCP/M80も作業途中だというのに浮気心が出てきた!

気になるところは先にやっちゃうのがいいよねーの理論w

 

FDDのゴムベルトを交換

NC200のFDDはゴムベルト駆動タイプ。このタイプのFDDは長い時間が経つとゴムベルトがヘタってしまい、伸びたり切れたり溶けたりと結構面倒だ。ただ、ゴムベルト以外の部分は思ったよりも壊れて無く、ベルトの交換さえすれば使える可能性が高い(経験上…)。

 

先日の修理では、肝心のゴムベルト自身を片付けてしまっていたため、交換する事ができなかった。適当に輪ゴムでも付けてみようかと思ったけれど、元が平ベルトタイプで形が合わないのと、モーターのトルクを伝えられる気がまーったくしなかったので、この案はボツ!

 

ゴムベルトのサイズは、結構適当に当てはめて良さげな物を取り付けるようにしている。元のベルトは伸びちゃったりしているので、その辺りはかなりの適当だ!!

仕方ないので、何種類か試すつもりでゴムベルトを手に入れた。

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一緒に交換用のコンデンサも入手!

私はいつも秋葉原にある千石電商でゴムベルトを入手している。

最初はφ65 0.6x1.8の平ベルトを取り付けてみた。なんとなく良さそうな感じだったが、動かしてみたところ、30秒もしないうちに外れてしまった(T-T)

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うーん、ちょっと違ったかな…。

少し厚みがあるのも気になっていたので、次はφ60 0.4x1.6に変更して取り付け。

厚みがない分、トルクをちゃんと伝えられるか心配ではあったけど、径が小さくなったことで締め付けが強くなり回るのではないか…と勝手な解釈(^^;;

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組み立ててドライブへアクセスしてみたところ、問題なく動くようになった!

 

まだまだ続くFDD問題→破壊

無事にドライブが回転するようになったのに気を良くして、早速ディスクを突っ込みフォーマット!フォーマットは「Function+L → Menu → F → F」としていけば出来る。

しかし…フォーマット自体が正常に完了しない事が分かった。

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おそらくFDCのフォーマットコマンドを実行後、FATを書き込もうとしてディスクを読んでみたところ、正常に読み込みができないのでエラーになるのだろう。読み込みエラーというよりは、書き込みができないタイプのエラーだ。

ということは、ヘッドが汚れていて書けないのか、壊れているかのどちらかな気がする。

こういう場合は、まずはディスククリーニングをしてみる。

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クリーニングディスケットをドライブへ突っ込み、フォーマットコマンドを実行。

うまく行けばこれでアクセスが出来るようになるはず…。

クリーニングが終わり、ディスクを抜こうとした瞬間!ちょっと引っかかりがあった!

あ!!

この引っ掛かりには身に覚えがある!とても良くない感覚だ!

やばい、やってしまった…と思いながら、嫌な予感が当たらない事を祈りつつ分解。

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がーん!!!!

ものの見事にヘッドがちぎれてしまった!(TOT)

こうなると修理はできない……あうぅ…大切なレトロマシンを壊してしまった!!

うーん、CP/M互換OSを試してみたかったけど、これじゃあ無理だ…orz

 

PCMCIAカードの設定

NC200にはFDDだけではなく、PCMCIAカードのスロットも付いている。

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FDD亡き後、こちらを重点的に運用する事にする。いろいろと心配は尽きないが…(ToT)

ここにはSRAMカードと呼ばれる、TYPE 1のカードを挿入して使うことが出来る。

私はTYPE 2を挿入できるアダプタを取り付けているので、ちょっと厚めのカードも取り付けられるが、それを認識させるためのソフトが必要っぽい。

 

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試しに2MBのカードを入れてみたが、カードとして認識すらされなかった!どうやら上限は1MBらしい。TYPE 2を認識させる方法はまた別途試してみる。

 

このカードにはボタン電池を入れられるようになっていて、本体から外してもデータを保持できるようになっている。さっそく電池交換だ!

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うまく行けばBASICのプログラムなどを保存しておけるはずだ!

 

まだまだ続く不具合よ…

よし、SRAMカードを試してみるために、BASICで簡単なプログラムを組んでみよう。

BASICは「Function+B」で起動する。メインメニューにBASICが含まれていないのは、主な用途がワープロスプレッドシートであり、BASICのようなプログラミングはむしろ特別な人が使うもの…というメーカー側の意図だろうか…。

 

起動するBASICは「BBC BASIC」だ。

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簡単なBASICプログラムを入力してみる……。

……あれ?あれ?あ…!?え!!!(TOT)

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スペースバーが押し込まれたまま、戻ってこなくなっちゃった!!(TOT)

そして画面にはスペースの嵐……orz

いやちょっとまって(T-T) もー……

 

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分解してみたら、プラスチックの一部が欠けてしまっていて、金具が固定できなくなっている!うーん…おおかた掃除するために分解をした時に壊してしまい、そのまま適当にはめただけなのではないかと…orz

 

こういう欠けたプラスチックを上手に直すテクニックが欲しい…。3Dプリンタとかあったら作れるのかなぁ??私はモデリング技術がゼロなので、3Dプリンタは鬼門のひとつ(T-T)

仕方ないので、そのまま元に戻しつつ、だましだまし使う事にした!

使い方によってはスペースバーはちゃんと戻るみたい。

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ようやくこれでテストが出来る!

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うん、ちゃんとセーブとロードもできた!

…できたけど、これがメインメモリ(メモリファイルみたいなヤツ)にセーブされてるのか、PCカードにセーブできたのかを知る方法がない(^^;;

FILESしてもDIRしても「Mistake」って出ちゃう!

まだまだ前途多難だ!!(T-T)

 

という感じでNC200も少しずつ使っていこうと思う!

なんていうのかな…こういう謎っぽい感じがたまらなく楽しい!(^^;;

また何か分かってきたらレポートしてみたい!

 

ではまた次回!(^-^)ノ