HC-88メンテナンス その3

直す方に一生懸命になってて、まだ大してプログラムを書いてなかったHC-88。

そういえばBASICでグラフィックを使ってみたことなかったな…と思い、簡単にLINEを表示するBASICプログラムを動かしてみた。

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ありがちなLINE表示!

横4ドットおきに120本の線を引いてみたんだけど、まー遅い。

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時間を計ってみたら、120本のLINEに20秒。べらぼうに遅いってワケでもないんだな。遅く見えるのは液晶表示の遅さが原因なのかも?でもこれでグラフィックアドベンチャーとか遊んだら相当イライラしそうな気はする(^^;;

 

音が出ない!

今まで全然意識してなかったんだけど、音が出ない事に気が付いた。

BASICで「BEEP 20」とかやっても何も起こらず、ちょっと時間を置いてプロンプトに戻るだけの動作。本当だったら「ピー」とか鳴ってるはずなんだろうな…。

 

気が付いてしまったモノは仕方が無い!修理してみよう!

すっかり写真を撮り忘れてしまったんだけど、内蔵スピーカー近くのコンデンサ2つの容量が抜けた状態だった。見た目はそんなに悪くなかったんだけど、外見だけじゃ判断出来ないものも多いんだな…。

 

コンデンサを交換したところ、無事に音が鳴るようになりました!

また完璧な状態に一歩近づいた(^-^)

 

ところで…

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テスターの棒、壊れませんか???

私はこの2年間くらいの間に、2回壊してます。今回で3回め。

こんなに壊れやすいモノなんですかね…?

使い方が荒いのかなぁ(T-T)

 

マイクロカセットドライブの修理

私の中では相当なレベルで優先度の低いマイクロカセットドライブ。

多分、直ったとしても使わないだろう…と思っていたので、そもそも修理する気は無かった。

でも…せっかく分解したし、コンデンサ交換するためにメイン基板まで取り外したので、マイクロカセットも見てみよう…という気になった。

 

以前、HC-40のマイクロカセットを分解した際に、はんだされてる箇所を外さなければ分解出来ない構造になっていた。もしかしたらHC-88も同じ構造かもなぁ…と思いつつ分解。

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そしたらやっぱり出てきましたよ、はんだを外さないといけない箇所が!
↑この赤い部分を外さないと核心部分が見えてこない。

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はんだ吸い取り線で綺麗にしてみました!これで基板が外れる!

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いくつかのカバーを外し、ようやく見えた核心部分!

一見、ゴムベルトが正常のように見えますが、ベルトを触ってみるとふにゃふにゃで、とてもモーターのトルクを伝えられるような感じじゃなかった!大きな丸を手で回してみても空回りするだけ…。

これは交換ですね。

 

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手持ちのベルトと比べてみて、どうやら角ベルトのΦ40がしっくり来ることが分かった。よし、これと交換してみよう!写真は交換した直後。

大きな丸を手で回せば、もう片方も回るようになった!とてもスムース!

 

ちなみに、私はゴムベルトをWishというネットサイトで手に入れている。サイズ違いの角/平ベルトが50本くらい入って、それぞれ200円くらい。いくつもあるサイズの中から、良さそうなベルトを選ぶようにしてる。信頼性…という意味では問題あるのかも知れないけれども、それでも1〜2年はもつだろう…という割り切りをして使ってます(^-^)

 

で…組み立てようとしたところで気が付いたんですが……

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↑見たことが無い部品が落ちてる!

これは……なんだろう??どこから?やっぱり今分解してるカセットドライブから?

こういう、見た覚えのない(意識の外にある)部品が一番困る!

果たしてどこから落ちたのか、どのタイミングだったのか、想像が出来ない(T-T)

もしもネジを外した時に奥の方から落ちたとすると、相当厄介!

こうなるともう分解してるドライブも不用意に動かせないよ…また落ちたらどーする…

 

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散々調べてみたところ、どうやらこのモータの横にある穴の上に「置いて」あったようだ。

2つあるうちの1つが引っかかって残ったままだった。

上のフタを外した際に、固定されていると勘違いして不用意にずらしてしまったのだった。

もー…寿命縮むからやめて(T-T)

 

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そして試しに動作確認…というのがやりづらいのも、このドライブの特徴。

ワリと完璧に組み立てるまで動かす事が出来ない。直っても直らなくてもこのままにしようと割り切った上で、動作確認なしで最後まで組み立ててしまった。

 

マイクロカセットドライブの動作確認

さて……組み立てたは良いけれども、カセットはどうやって動作確認するんだ??

マイクロカセット自体は、HC-88を手に入れた時に中に入っていたものを利用。

ふつーに考えたらLOADしつつPLAYボタンを押す…なんだろうけれども、肝心のボタンがEJECT以外にない。特段興味もなかったので使い方の知識がゼロ(^^;;

多分、HC-40と互換性があるんだろう…と思い、HC-40のマニュアルをめくる。

 

ははぁ…どうやらBASIC上で「MOUNT」するらしい。MOUNTする事でHドライブとして見える…え?カセットテープだよ?どーゆーこと???

 

半信半疑で「MOUNT」してみる。勝手にテープが巻き戻り、頭から再生し始めた!おお、カセットはちゃんと動いてるね!しかも動作音が静か。しばらく再生が続いたと思ったらテープが止まり、BASICのプロンプトに戻ってきた。

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FILES "H:"としてみたら、なんとテープに入ってるプログラムのファイルリストが表示された!カセットテープなのに!これは面白いww なるほど、MOUNTする事でFATを読み込んだって事なのか。

じゃあ試しにプログラムをLOADしてみよう!

きゅるると巻戻り、頭出し→ロードという一連の作業を自動的に行ってくれる。

そしてプロンプトに戻ってきた。

読み込めたのかな???

LISTしてみると…

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ちゃんと読み込めてる!!!これはホントに面白い!!

心配していたゴムベルトはキチンと仕事をしてくれてるみたい。一発完動!

 

そしてHC-88についてきたと思っていたマイクロカセットテープだけど、実はHC-40を手に入れた際についてきたモノだという事が判明。そうか、HC-40でセーブしたテープであっても、HC-88で読めるんだ!こんなところで互換性があるのはちょっと嬉しい。

全く使わないと思っていたカセットだけど、面白いので使ってみたい!

 

まだ残ってる問題は…

実はまだいくつか問題が残ったままになっている。

RS-232C経由で、ホスト→HC-88は出来るけど、HC-88→ホストは失敗する

・たまーに「CHARGE BATTERY」と表示されてしまう

 

今のところ気が付いてるのはこの2つ。

上のはプログラム開発する上ではホストからHC-88へ転送出来れば良いので放置でも良いんだけど、やっぱり気になる。

下の問題はACアダプタを繋げたまま運用すれば表示は出ない。でもなんのためのバッテリー交換だったのか…となってしまう(T-T)

 

また明日以降の自分が頑張ってくれると思います!(^^;;

ではまた次回!(^-^)ノ