ついに手に入れたTANDY 200!
前から eBayで「vintage laptop computer」とかすると魅力的なマシンがたくさん表示されるんだけど、その中でも「いつか使ってみたいマシン」の上位に入ってたTANDY 200。
マシン構成と起動画面のメニューを見て、なんとなくだけどPC-8201の上位互換のようなイメージを持っていた。マシン語レベルでは互換性無いと思うけど、BASICレベルでは完全上位互換であってもおかしくないだろうな…と思い気になっていた。
しばらく頑張ったおかげで、PC-8201A、PC-8300、Amstrad NC200と立て続けに入手出来たが、動くTANDY 200は高すぎて手が出せない状態が続いてた。
それが…「多分動くと思うよ」的な感じで安値で出ていたTANDY 200を見つけ、ここぞとばかりに落札した!やった!!(^-^)
こういうパターンは動かないはずだ…と信じて疑わなかったが、届いたTANDY 200を見てびっくり! 筐体の色は思いっきり変色してしまっているが、電池漏れは全く無く、これなら起動するんじゃないか?と直感的に思った。そして案の定、電池を入れたら問題なく動いた!
これは超ラッキー!!
外見
本体の大きさをイメージしてもらうために、本体の上に書籍を置いてみた。
「テクノライブ8200」は、1980年代のI/Oと同サイズだ。表面は書籍よりもひと回り大きなサイズで、厚さは5.4cmほどある。重さについては「見た目よりは軽い」って感じだ!(適当すぎるレポート)
まず最初に見た時に驚いたのがコレ。
液晶パネルを開きたくても、ロックを解除するレバー?がないのだ。
どゆこと???
横見たり裏見たりとあちゃこちゃ探したけどレバーが見当たらない。まさか力づくで持ち上げるわけじゃないだろうし……と思ったら! 力づくで持ち上げる、が正解だった!
よくよく見てみると、ゆるい磁石になっていて張り付いているようだ。
なるほど、これならば複雑な構造にしなくてもロック出来るね!
液晶を広げてみるとこんな感じの見た目となる。液晶のサイズは横19.5cm x 縦10.7cmとかなり大型。ここに240x128ドット(40文字×16行)の表示が出来る。PC-8201と比べると縦方向のドット数が倍になっている!これは表現力が上がりそう!(^^)
裏面を見てみると、電池ボックスとメモリボックスがある。
↑写真はカバーを外したところ。
電池は単3電池4本だ。これはPC-8201と同じ(乾電池パックが取り外せないのは違う)。
メモリは2つまで増設可能。PC-8201では8つまで取り付けられたけど、こっちは2つ…。
調べてみたところ、1つのメモリで24KBの容量があるらしい。
動作未確認で安かった上に、メモリフル実装とは嬉しい誤算だ!
私は昔からメモリ運が良い(^-^)
…1つ24KB??
この中途半端?なサイズを聞いて、PC-8201との互換性は??と心配になった。
PC-8201は32KBが1つのバンク構成になっているので、24KBというサイズに疑問が生じる。あれ?もしかして互換性が高くないのかな…。
なにはともあれ通信!
私の中では、この手の、現代ハードと共通のメモリカードなどが使えないマシンについては、RS-232C経由でデータ通信出来る事がとても重要となる。
頭の中で「PC-8201上位互換」と思い込んでいるから、RS-232Cでのプログラムロードセーブが出来ると思いこんでいる。しかもBASICは完全上位互換ではないかと思ってるので、通信方法もPC-8201と同じパラメータで試してみる事に。
パラメータは「9600bps、ノンパリティ、8bit長、 ストップビット1、X制御ON」だ。
あ?え??NM Errorって??予想していないエラーが出てびっくり。
TANDY 200のマニュアルを持っていないので、PC-8201のマニュアルを参照してみると、NMエラーというのは、「file Name Mismatch Error」らしい。ファイル名の中に使えない文字が含まれていると出るエラーらしい。
ココに来て本格的にぎくっとする。通信パラメータの設定方法が違うのかも知れない…と気がついた時、どうやらBASICの上位互換性どころか、全く別のマシンなのではないかと…。
↑TANDY 102のマニュアルを持っていたので、これを参考にしてみる。
これを読む限り、どうやらLOAD "COM:88N1E"とすれば良いらしい。
……うーん(T-T)
通信パラメータがこれほどまで違うって事は……これはもうPC-8201との互換性どころの話では無いのかも知れない。もはや全く違う文化と考えで作られたBASICなのかも知れない。同じMicrosoftが開発したBASICでこれほどまで互換性が無いのはなんでだろ…汗
ネットで検索してみたところ、以下のページに通信パラメータの詳細が書かれていた。
Tandy 200 (and 100) transfer to PC
これを見ると、どうやら「LOAD "COM:87N1ENI"」で通信が出来るらしい。
よし、バッチリ!
これでホストマシンのMacとTANDY 200が通信できるようになった!
通信速度は9600bpsを指定しているが、設定上は19200bpsまでイケるらしい。
今後、試していきたいと思う。
ROMの吸い出し!
ここに至るまでの過程で、どうやらPC-8201系との互換性は無さそうだと理解した。
ということは、メモリマップ含めて新規マシンだと思った方が良さそうだ!
まずはともあれ、メインメモリの64KBを吸い出してみることにした。
簡単なBASICプログラムを書いてみる。
このプログラムはTANDY 200上で作ったのではなく、いきなりMacのテキストエディタで書き、TANDY 200へRS-232C経由で送り込んだ。
メモリから読みだした1バイトをテキストに変換し、そのままRS-232C経由でホストマシンへ送り出す。
9600bpsの通信速度で、約60分掛かってMacへ吸い出す事が出来た!
軽くメモリの内容を見てみたけれども、BASICの中間コードすら互換性がない。
テープへの保存であっても、ASCIIセーブしたものでないと読めないと思われる(そもそもカセットフォーマットも互換性あるのかな…汗)。
どうやら0000h〜9FFFhまでの40KBがROM、A000h〜FFFFhの24KBがRAMっぽい。
ということはバンクもこの単位で切り替わるのかも?
RAMのEA60h以降はBASICおよびシステムのワークエリアになっているようなので、マシン語プログラムはそれよりも前に置く必要がありそう。BASICプログラムはA001hから保存されているっぽい。内部格納フォーマットはPC-8201のソレと同じだ(というかMicrosoft系BASICは構造的な互換がありそう)。
PC-8201のROMエントリとTANDY 200を比べてみたが、やはり互換性のゴの字もなかった。これはもうすべて1から調べないといけないっぽい。結構大変だ!(^-^)
どこから手を付けていこうかな…やっぱりバイナリ通信が出来るようにするべきかな。
それよりも先にネットで資料探してみようかな…うむむ(^-^)
ではまた次回!(^-^)ノ