GATEWAY2000への熱い想い!
私はGATEWAY2000が好きだ!
どのくらい好きかと言えば、まだ日本法人が無かった時代に個人輸入しちゃうほど!
まだ日本では80486SX 16MHzくらいが主流だった頃、海の向こうでは486DX2 66MHzがふつーにパソコンに搭載されていた。その頃いた会社には海外のパソコン雑誌がたくさん置かれていたため、海外の広告を目にする機会が多かった私。
パソコンと言えば無骨な白い四角が多かった中で、GATEWAY2000のフルタワーマシンはひときわ目立っていた。
その頃の私といえばUNIXダイスキーで、シングルタスクが基本のMS-DOSはあんまり得意ではなかった。会社で機材を購入する際にも「バカっ速いDOSマシンと、UNIXが走るワークステーション、どっちが良い?」と聞かれて、秒速でワークステーションと答えていた。
そんな頃、海外で386BSDというPC-UNIXが動くという話が話題になっていた。IBM-PCアーキテクチャであれば動かす事が出来るとか!動かしてみたいけど周りにPC/ATマシンが存在しなかった。そんな話を上司としてたら「海外から輸入したらいいんじゃない」と気軽に言われ、当時の私は素直に「そっか!」と思ってしまったのだった…。
それで選んだのがGATEWAY2000 4DX2-66Vというフルタワーマシン。まだ日本で486SX 16MHzが60万とかで売られていた時代に、その2/3以下の金額で手に入れた気がする。386BSD+X-Window+Emacsを動かすためにメモリを+8MBして合計16MBに増やした覚えがある(このメモリもビックリするくらい高かった)。
これで386BSDをセルフビルドし、自宅で使えるPC-UNIXを満喫した。
最終的にはSCSIカード+CD-ROMドライブや、1GBのHDD(当時、海外でも17万した!)などを取り付け、足りないデバイスドライバは自分で書くなどして大いに活用した。
Linux、FreeBSD、BSD386、NeXTSTEP、NetWareなどなど、リムーバブルHDDをフル活用して、欲望の限りいろんなものを試してみた。
そして標準で付いてきたMS-DOSとWindows3.1は結局、ほぼ使わなかったw
HANDBOOKの現状
そんな熱い想いを胸に、今回修理するのはGATEWAY2000 HANDBOOK486だ。
GATEWAY2000の文字!
これだけでご飯3杯食べられます!!
でも…
この青いエンブレムは覚えないなぁ…白黒だった気がするw
広げて電源を入れてみると…画面はこんな感じ。
うーんやっぱり安定のビネガーシンドローム。
このブログ、始めてまだ1ヶ月半なのに、その間に何回偏光板を交換するんだ(T-T)
これも交換ですね…。
ちなみにサイズ的にはこんな感じです↓
上にモバイルギアを乗せてみました。
幅はモバイルギアと同じくらい、奥行きはHANDBOOKの方が少し長い。
厚みがどどーんと2倍くらいあります。
これは…重さも気になる!
モバイルギア537gに対して、HANDBOOKは1331g!
中身がめいっぱい詰まってる感じがしますもん(^^;;
分解してみる!
さて、それじゃあ液晶の偏光板を交換してみましょう。
モバイル系は分解するのが本当に大変で…orz
まずは液晶周りのネジを探してみるが、見つからない。
そして怪しげなゴムを発見。
多分、コレですよねー。
外してみます。
やっぱり ありました、隠しネジ!
なんでも良いけれどもこのゴム、軽くハマってるだけでした。
外れて無くなっちゃわないのが不思議です…汗
ネジを外した後、液晶の背中側からこじ開けツールを突っ込んでみます。
ちょっとぐりっとするとキレイに外れ始めた。
液晶の、手元のカバーが外れるんじゃ無くて、裏側のカバーが外れます。
ちなみに隠しネジはこの2つだけ。
あとはプラスチック的にハメこんであるだけなので、こじ開けツールで丁寧に開けていけば、プラスチックも割れずにキレイに外れます。
外すとこんな感じ。
黄色いシールで「DENGER! HIGH VOLTAGE」の表示有り。
このマシンではないのですが、別のマシンの液晶基板を触ってる時に、ホントにどーんと感電したことがありました。シャレにならないほど痛かった!スタンガンを浴びるとこんな感じなんだろうか?って思うほどの衝撃だった(T-T)
だからこういうシールがあったら信じて!(^^;;
ネジの場所とかも覚えておくためにも写真は頻度高く撮りまくる!(^^)
私はネジの場所を覚えてられないので頻度高く写真撮るんですが、ネジの長さまでは写真で分からないので、結局悩むことになるんですよね…泣
そして液晶ユニットを取り外す。
うーん…このユニットの周りに電子部品がついてるのって苦手だなぁ。
壊してしまいそう&のり取りスプレーとの相性が良くなさそう。
なのでマスキングする事に。
↑ちなみにコレが表。偏光板が付いてる側。
↑こっちが裏。うっすら透けて見えてるんですよね…。
ここでちょっと問題が。
液晶よりも部品基板の方がでっぱっていて、偏光板を外す時に力を掛けると、基板と接続する部分が割れてしまいそう…。何か下に段差を作ってやらないと絶対に壊す!
というわけで、段ボールを重ねてしたに置いてみた!
これで基板側が浮いているので、力を入れても割れる事はなさそう。
こんな感じで簡単な治具を作りながら進めるのが、妙に楽しいw
その昔、プログラマになる前に工場で働いてたんですが、作業効率を上げるための治具を考えて自作するって工程が楽しくて仕方なかった。なんとなくそれに近い気がするw
ちょっとした工夫で作業効率倍増よ!(^-^)
偏光板を交換してみる!
はい、キレイになった!
偏光板を取り外すと完全に透けて見えるのね…なるほど。
よし、じゃあ偏光板を切り出してみます。
偏光板の切り出しは、前まではカッターで切ってましたが、最近はコレを使ってます。
100円ショップに、300円で売ってたペーパーカッター!
これで切るのが一番キレイになります!
サイズも分かるし一石二鳥!(^-^)
切り出した偏光板を、上に重ねてみる(マジックでメモあり)。
サイズばっちりですね!
そして…偏光板を貼り付けるのがとってもヘタクソな私。
誰か空気の入らない貼り方を教えてください(T-T)
組み立てて電源おーん!
おおお、映った……
あれ?けど…バックライトが点かない…。
ん?何をしちゃった???
その2へ続く!