憧れだったMS-DOSマシンを手に入れたので直してみた!

SUPER POCKET PC1000

まずはコレを見て欲しい!

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時は遡り1993年春。
ポケコンジャーナルという雑誌に衝撃的な写真が載ってました。
「SUPER POCKET PC1000」と紹介されていたマシン!

#文中ではポケコンとなってましたが…汗


横25cmくらいのサイズで乾電池駆動、持ち運びが出来るMS-DOSマシン!
当時、日本で発売されていたパソコンで、このサイズのモノは多くなかった。
しかも8086(V30)が載っていてMS-DOSが動くなんて!

 

盛り上がりまくった私の気持ちを断ち切ったのは、その139,000円という価格(T-T)
しかもPCMCIAのSRAMカードが無いとユーザーデータも入れづらい…。
うーんこれはムリだぁ……とあっけあく撃沈。

 

でもこのサイズでMS-DOSが使えるってのはホントに憧れでした。
その後、NECから発売されたモバイルギアで願いがかなう事になるのですが(^^)

 

そして最近になって、ついにPC1000同等品のPS-1000を手に入れました!

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画面はビネガーシンドロームで酷いことになってたけど、起動するらしい!
これはもう直すしかないでしょ!!

 

分解してみる!

偏光板を交換するにしても、まずは分解が出来ないと仕方が無い。
…じっくり見てみたんですが、これ…ネジがない…orz
え?もしかしてプラスチックのはめ殺し構造??
慎重にこじ開けツールを入れてみるけど、開く気がしない。

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これは……おそらく隠しネジに違いない!
でもどこに…。
いろいろと角度を変えたりしながらネジの場所を探ってみるが、どうしても見つからない。

 

仕方ないので…破壊的に探るしか無い(T-T)
狙いを定めて、フロントのパネル(シールでついてる)をめくってみる。

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ぬおおお!あった!
ちょっと汚く開けてしまったので傷が残ってしまった(T-T)
結局、4カ所の隠しネジを発見。
これが突破口になり、ようやく液晶の裏面が開いた。
30分以上、汗びっしょりになって格闘してた(T-T)

 

裏を開けてみてビックリ。
フラットケーブル1本で繋がってる!
これは……液晶パネルを取り外すには本体もバラす必要がありそう。
う……しかも前面のパネルにスピーカーが接着剤で取り付けられてる。

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…結局、本体をバラすのを諦めて、液晶パネルが本体についたままで偏光板交換を敢行!
こんなやりづらい環境で交換するのは初めて!

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これで作業は怖い!!!

 

液晶パネルをを露出させるために、前面のパネルも外す。
前述の通りスピーカーがついてしまってるため、完全には取り外さず、マスキングテープで本体に固定した!
ぷらぷらしてたら作業しづらいし、絶対にスピーカーケーブル切っちゃう!(ToT)

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液晶パネルの周りにコントローラーらしき半導体がくっついてるので、安全のためマスキングする(^^)
これで意識出来るようになるから、きっと壊さない(^^;;

 

偏光板を剥がす

いつもの流れでカッターを利用して偏光板を剥がす。
今回は液晶パネルがデリケートな状態になってるので、慎重に慎重にカッターを入れていく…。

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今回はやたら緊張する。
液晶パネルから繋がったフラットケーブルを守りつつ、ベリベリと剥がしてみる。
なんとなくだけど…ビネガーが進んだ偏光板の方が剥がしやすい気がする(^^;

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でもノリは別。どんな状態でも剥がしにくい!
今回の液晶はそれなりに大きいので、大胆かつ慎重にノリを削っていく。
いつもの「3M のりとりクリーナー」、カーボンスクレーパーが大活躍!
特にスクレーパーは交換したらすごーく剥がしやすくなりました。

 

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↑液晶の真ん中辺りを大雑把に、周りは慎重に削っていく。

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↑段々と剥がれてきた

液晶の上下にその長いゴムがついてる…これは…液晶を押さえつけるため??
うーん、部品の重要性が読み解けない。
ノリを取るときに一部剥がれてしまったので、一旦全部取ってキレイにしてから再度貼り付ける。
固定出来ないけど大丈夫かな…うーん…。

 

いろいろと悩みながら作業してたけど…

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じゃん!
ぴっかぴか!
思ったよりも時間は掛かりませんでした。

 

ここから偏光板を切り出し、貼り付け!
そしてこんな重要な工程で写真を一切撮らなかった私…orz

 

その後、組み立てて起動(ここまで写真が無いTT)。
乾電池を入れて…すいっちおーん!

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無事に起動した!!!
起動した画面を初めて見た!(^^)

 

せっかくなのでいくつかのソフトを動かして遊んでみた!

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↑VMAPでメモリ確認。

なるほど、ノーマルの起動時で600KBくらいメモリ空いてるのね!

 

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↑英語版のVzエディタが起動した。

これで編集作業に困る事はなさそう(^^)

 

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↑CPUBENCHを実行。

初代PC-9801よりも1.62倍高速とでた。

結果が出るまで長い時間が掛かったので、もう少しでALT-CTRL-DELするとこだったw

 

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↑GW-BASICも動いた!

BASICからbeepしたら音もちゃんと鳴った!

よし、分かる範囲で完璧(^-^)/

基本的な使い方はオアシスポケット3やPC-3000と同じなので、戸惑うことがない。

 

この先もあれこれ遊んでみようと思うけど、どうやって使おうかなー♪

まずはコンパイラ動かしてみよっと!

いや〜楽しいw