今回はJR-800のお話(^-^)
先日、某所でJR-800の写真を見て、ああ懐かしいなぁ…確か持っていたなぁ…と思い、頑張って発掘した。
なぜかマニュアルとプリンタはすぐに出るところにあった。なんでだw
JR-800本体
これがJR-800の本体。
ちゃんとケースに入れられて保管してあったので、とてもキレイな状態だ!
この本体の色味がとても気に入っている。青いキーボードもナイス。
なんでも良いけどSPACEとRETURNをものすごく打ち間違えるw
きっと多くのJR-800ユーザーが間違えると思う!(自信満々)
表示はこんな感じ。ぱっと見てドットが目立つ感じの液晶とフォントになっている。
横32文字、縦8文字。縦方向に8文字分あると編集する時にもだいーぶ楽ちんだ。
PC-8201、HC-40やHC-80とかと行数が一緒だね!
グラフィックス的に見れば192x64ドットの画面構成。BASICのグラフィック命令はPSET、PRESET、LINEの3つしか存在しない。CIRCLEやPAINTは無いので複雑な絵を描こうとしたら頑張らねばならない。ユーザー定義文字(PCGみたいな機能)が32文字分使えるので、BASICで作るゲームなどのキャラクタ表示で使えそうだ。
裏面はこんな感じのシンプルイズベスト。
カタログスペックにあった増設メモリってどこにつくんだろ??
なんて思いつつ電池ボックスを開けてみた。
マンガンの単三電池4本で25〜70時間も動かせるらしい。という事はアルカリ電池だったら倍くらい動いちゃうのかしらん??これはすごい事!!
そして電池の左側にメモリ増設用の端子がついてた。
なるほどわかりやすい。もう今の時代じゃ増設メモリ手に入らないね(T-T)
空いてるところが見えてると「スロット埋めたくなる病」が発動するので、見えないくらいがちょうど良いw(自己抑制?なにそれ?)
ちなみに増設メモリは8KBのようだ。
プリンター JR-P20
JR−800本体を手に入れる際に一緒についてきたプリンター JR-P20。
今の時代ではかなりのレアアイテムなんだと思う。
大きさ的には横20cmくらいのサイズで、本体と並べるとこんな感じ。
存在感あるサイズだけど、この時代のプリンターとしては小さい??
重量はめちゃくちゃ軽いです。JR-800も乾電池入れた状態でもかなーり軽いんだけど、プリンターはそれよりももっともっと軽い。
そして裏面。安定のシンプルさw
このプリンターも単三電池4本で動かせる。ACアダプタも使えるけれども、アダプタの形状が本体とは違ってる。同じボルト数でセンターマイナスも同じなのに形状的に刺さらないってのは意図的なんだろうなぁ…多分。
よくよく見たら「GRAPHIC PRINTER」だった!グラフィックもプリントアウト出来るのか!BASICマニュアルみたら「HCOPY」なる命令があった。プログラムに埋め込むのもアリだけど、CTRL-2を押すといきなりプリントアウトも出来るらしい。すごい!!
試しに…とプリンターの電源を入れてみたけど無反応。電池でもACアダプタでもダメ。
軽く中身をみてみようと開けてみたのが下の写真。
基板自体はとってもキレイ!これでなんで電源入らないんだろ…。
やっぱコンデンサですか???
と思って図ってみたけど問題はなさそう!疑ってスマンかったw
時間を確保してじっくり見ていくしか無いかもね!
何よりも本体とつなげるケーブルがないので、気力も奮い立たない。仕方ない(T-T)
BASICマニュアル
手元に来た時からだいぶくたびれているBASICマニュアル。
中身を読む分にはなんの問題もない(^-^)
本来ならば取扱説明書もあったんだろうか…私の手元にはコレ1冊しか無い。
そして残念な事に、本全体が曲がってしまっている。
どうやったらこんな曲がり方になってしまうんだろう…(T-T) 私自身は本をとても大切にしたい人なので、出来たら直したい。
そう思って数ヶ月前に本を引っ張り出した時以降、重たい本の間に入れておいた。こうすると何ヶ月かすると元に戻ったりするのだ。本当はジップロックなどに入れてレンジでチンした後に重しを乗せれば、比較的簡単に元に戻るらしいのだが…。
↑今の状態がこんな感じ。写真を並べてみるとだいぶ良くなってきたのがわかる。あと1年くらい放置しておこう(^-^)
コールドスタート(R+S+T+ONボタン)した画面がこちら↓
なんとなく起動画面を見てて思うのは……そう、マイクロソフト系のBASICではないのだ。
通常のシーケンスを記述するコマンドで違和感を感じる事はないんだけど、特殊なコマンドで「あれ?」と思う事がいくつも出てくる。
例えば……いくつか例を上げてみるけど、
マシン語領域の確保は、マイクロソフト系のBASICならばCLEAR文のオプション指定で行うが、JR-800だとNEWON命令で行う(NEWON &H2800とか)。
FLDという命令は文字を表示する時にXORする値を定義するコマンド。アンダーラインを引きたい時には「FLD &H80」とする。消し線をつけたように見せたい時「FLD &H08」、文字を反転した時は「FLD &HFF」といった具合だ。
CALCはとても面白い命令。文字列を評価して答えを返してくれる。
例えばこんな感じだ。
10 A$="1+1"
20 B=CALC(A$)
30 PRINT B
これでBに2が入ってくる。プログラムで文字列(としてのプログラム)を作成し、それを実行することが出来るという事は、いろんな事に応用ができそうだ。
命令1つ1つを取ってみても興味がそそられるBASIC!
せっかくなので何か作ってみたいが…
さて…せっかく発掘したJR-800なので、何か作ってみたいよなぁ…って気になる。
CPUは6301らしいので、先日まで取り組んでいたHC-88のスレーブCPUと同じだ。
ということはアセンブラ環境はHC-88で準備したモノを使えば良いのだ。
本体の背中側を見てみると、シリアル端子が出ている。マニュアルを見ると、どうやらJR-800本体同士を繋げてプログラムの転送などで用いるようだ。形状がCASIO系のポケコンについてるシリアル端子と似ていたので、モノは試しと繋げてみた。
やっぱり…というか全く通信出来なかった(^^; そもそも端子の電気信号が同じかどうかも分からないので繋がるわけがない(TT)
あとはカセットインターフェース端子がついている。でも私はデータレコーダを持ち合わせていない。テープで開発するのは避けたいなぁ…と思い、テープ運用の環境はもっていないのだ。…と言いつつ、そういえばボイスレコーダーを持っている事を思い出した。
テープへSAVEした音声データをMacへ持っていき、wavへ変換後解析ツールを作ろうとしてみたが、今のところ良い結果は出ていない(T-T) これが正常にバイナリ化→wav化出来たら、一気にJR-800でのプログラミングは現実化するだろう。
ボイスレコーダーの精度の問題のあるんだろうけれど、うまく行ったらいいなぁ。
というわけで今回は単純なJR-800のご紹介でした!
ではまた次回!(^-^)ノ