CASIO FP-200を引っ張り出してきた!

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最近、8085の開発環境を見直してみようと思い、あれこれセッティングをしている。
せっかく環境を作るからには、何かプログラムを組んでみたい。

でもウチにある8085のマシンってPC-8201系しかないなぁ…。

PC-8201は結構取り組んだ気持ちになっていて、この先何かを作るとしてもゲームとかかなぁ…でもそこにモチベーションはないからなぁ…なんて思ってた。

そしたら! すっかり存在自体を忘れていたマシンがあった!

 

そんな理由で引っ張り出されたのが、CASIOから発売されていたFP-200。

今回は、このマシンをゆるっとしたご紹介をしてみたい。

特にプログラム組んだりはしないからね、まだw

 

FP-200ってこんなマシン!

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見た目はこんな感じのハンドヘルドコンピュータ。

サイズ的にはPC-8201やHC-40よりも横に2cmくらい大きい。

画面サイズは20x8キャラクタとなっていて、他のマシンに比べると横が少ない。

C85-BASICが載っていて、電源ONでプログラミングが可能となっている。

 

手に入れた当初に少しだけ使ってみたが、そのあとは大したメンテナンスもせずに置いてあったので、そもそも今動くのかどうかがわからない。

使うための注意事項もさっぱり覚えていない(^^;;

というわけで、さっそく動かしてみる事に。

 

FP-200は乾電池またはACアダプタでの駆動が出来る。

ACアダプタは6V センターマイナスのタイプだが、どこかに行ってしまっていて見つける事が出来ない(整理整頓苦手)。敢えて言おう、「ちゃんと片付けたら、どこにしまったのか分からなくなった」と!(違)

 

今回は潔く乾電池で立ち上げてみる。

裏にひっくり返すと、電池が入る場所が見つかる。

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新品の単3電池2本を入れて、電源おーん!

…って事には残念ながらならない。

 

これ、オークションなどを見ているとたまに勘違いしているのを見かけるのだが、ここに入る乾電池は「メモリバックアップ用」だ。

残念ながら、ココに電池を入れただけでは起動しない。

 

じゃあ本体を動かす電池はどこにあるのか…というと、なんとココ↓。

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本体のFP-200エムブレム下に、単3電池4本を入れる場所がある。

これが実に見つけにくい。

裏からと後ろから見た時にこんな風に見える↓

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パッと見た目、電池ボックスには見えないよね…確かに。

 

このFP-200、電池を格納する場所がちょっと嬉しい。

長年電池を入れっぱなしにしておいたとしても、電池の液漏れで壊してしまう基板が、電池の下に存在しない。液漏れを起こしても電池ボックス内の限定的な被害で済むのだ。

このマシンも当時電池漏れが起きていたが、ボックス内を綺麗にすることで復活出来た。

 

ウチにあるFP-200は、運が良い事にメモリがフル装備されていた。

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今どき、個別に増設メモリを手に入れる事なんぞ不可能に近いと思うので、これは本当にラッキーだ。

私は他のポケコンでもそうなのだが、メモリ運が良いらしい(^^)

 

1つの増設メモリユニットが8KBの容量、3つで24KB。

そして本体のメモリ8KBとあわせて32KBのRAMだ。

今は3つともRAMが入っているが、イチバン右側のスロットにはROMも挿す事ができるらしく、その場合はRAM16KB、ROM8KBの増設となる。

 

さっそく電源をONにしてみよう!

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電源入った!

入ったけど……この<< Memory Illegal>>な表示は一体…

…と思うよね、ふつー(T-T)

 

実はこれ、FP-200ではよく出る表示。

起動シーケンスにメモリファイルの初期化が入っていないらしく、ヘッダー情報が壊れているとこの表示が出てしまうようだ。

このエラーが出た時には、一度メモリを初期化してやる必要がある。これを行うのがBASICのコマンドである「RESET」。気持ち的にはFORMATだったりINITだったりするのかも知れない。RESETというと別の意味を感じてしまうので、個人的にはどきどきする(T-T)

 

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これでメモリファイルの初期化が出来た。

エラー表示も無くなって一安心(^-^)

 

ところで…BASICのフリーサイズが約14KBってのはおかしい気がする。

さっきメモリはフル実装で32KBって書いたばかりなのに14KBって。

実はこのFP-200、内部に表計算アプリ(CETLと呼ばれている)が入っていて、そこで利用するメモリがすでに半分確保されてしまっている。

BASICに14190バイト、CETLに15211バイトだ(写真を撮り忘れた)。

表計算なんて使わない!BASICに全部割り振りたい!」と思ったら、やはりBASICコマンドでサイズを調整できる。

「AREA CETLで使うバイト数」とすれば良い。

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うん、なんとなく安心なメモリサイズになった(^-^)

 

この状態でCETLに切り替えると…

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0バイトFreeって事で、実質使えないって事だね。

ちなみにCETLも、BASICとの連携が出来るなど楽しい使い方があるようだ。

何か具体的な案を思いついたら試してみたい。

 

ところで…このテストをしている最中に、拡張メモリが全く認識されなくなってしまった。

何度リセットしても標準サイズのメモリしか表示されない(T-T)

本体がとても不安定な状態だ。

これは……何かハード的な問題を抱えてる気がする。

コンデンサ交換したら直るとか.そういうくらいのトラブルだったらいいなぁ…。

 

FP-200でプログラムを組むためには…

FP-200でプログラムを組むためには何をしたら良いのかを考えてみた。

まずFP-200はBASICのプログラムをLOAD "COM:"、SAVE "COM:"出来るようだ。

HC-40やPC-8201のように、別のマシンで作ったプログラムをRS-232C経由で送り込めるのだ!これを利用しない手はない!

しかもFP-200には標準でRS-232C端子が付いている。

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光を当てすぎてかえって見えづらくなってしまったが、丸い端子の左側がRS-232Cだ。

ちなみに右側はCMT(カセットインターフェース)だ。

RS-232C端子のピンアサインは資料を見つけたので、通信アダプタを作れなくはない。

ホストマシンで生成したマシン語コードをBASICプログラムに載せて、本体に送り込んでやれば、見事マシン語が起動した…って事にならないだろうか(^^;;

 

この先、もう少し調べてみたいと思う。

困ったことは…壊滅的にFP-200の資料がない(T-T)

まずはそこからですな…。

謎パーの楽しみスタート的な気分(^-^)

 

謎パーといえばNationalのJR-800、CANONのX-07なども発掘せねば。

どちらも起動した記憶があるが、プログラムを組もうとしなかったのはどんな理由だったかなー…。これらも出てきたらチャレンジしてみたい。

 

ではまた次回!(^-^)ノ