TOSHIBA T1200を手に入れた!
1987年に海外で発売されていたマシンなので、日本ではあんまり見ない機種だと思う。
PC DOSを動かすマシンであり、Windowsなどはインストールできない(できる?)
由緒正しいDOSマシンであり、謎パーでもなんでもないんだけど、コンピュータの歴史をたどると良く名前が出てくるので、一度は触ってみたいと思っていたのだ!
たまーにDMなどで「いろんなパソコンはどこで手に入れてるの?」と質問される事がある。素直に答えられる範囲(そうでない範囲もあるw)であればヤフオクとかメルカリとかeBayなどのサイトだったり、ハードオフとか秋葉原の電気街にあるお店だったり。
いっぱしのオタクらしく、短いながらもアンテナは張り巡らせているつもりだ。
さらに私がこういうブログを書いている事を知っている知人からも「こんなマシンあるんだけどいる?」みたいな話が来る時がある。周りに広報しておけば自然とマシンが集まる良い傾向だ(^^)
むしろ置き場所に困るので、最近は遠慮がちになってるのは否めない(ホント?)
ちなみにこのマシンは秋葉原にある「神田装備」で入手した。動作未確認3000円だ(^^)
電源を入れてみる!
手に入れたレトロパソコン、いきなり電源を入れてみることに賛否両論あるのだろう。場合によっては火を吹くかもしれないし。用心にこしたことはない。
でも私はいきなり電源入れてみちゃう人(^^;;
電子部品を見ても様子なんてわからない事が多いし、一瞬だけでも電源入れようとしてみたら、何かしらの変化に気づけるかもしれない。まずは様子見と称して電源オンが基本の人だ。
T1200はバッテリー駆動ができるマシンだ。しかも取り外しができるタイプ。この当時としては珍しいのかも?
取り外してみると、そこには電池の液漏れ跡が…。
うーむ…もしもこれがPC-9801ノートだったら手を出さないと思う。こうなってると内部の基板にまで影響が出てる可能性が高いのだ。でもこれは神聖なるT1200、救済を試みないわけにはいかないだろう(自己基準
バッテリーパックはこんな感じ。このサイズで容量は2200mAh。中身は単一電池でも入ってるんじゃないかと思うくらいでっかい。
ところで…「ー」端子の下にスイッチが存在している。
動かしてみたら意味ありげに赤が出てきた。
説明に書いてあるのかと思い読んでみたら「火に入れるな、端子を短絡させるな、分解するな」と普通のことが書いてあるだけでスイッチについては触れられていなかった。
なんだろね?充電するしないのスイッチとか??
なんにせよバッテリーからの起動は望み薄だし、なによりもバッテリーは空だ。
素直にACアダプタからの起動を試みる事にする。
今回は本体のみを入手したのであり、ACアダプタはない。コネクタを見てみると、ありがちなサイズとはちょーっと違うっぽい。HC-40やPC-8201と接続しているコネクタとは違う。
でもユニバーサル電源を使ってる限りはコネクタを自由に付け替えられる!
これは本当に便利だ!
いつも使ってる組み合わせはこんな感じ。電圧はHC-40なら6V、PC-8201なら9Vと切り替えている。青いコネクタは極性を入れ替える役割も持っている。これ1つあれば多くのレトロマシンの電源は困らない!
しかし今回はコネクタの形状が違う上に、この時代としては珍しいセンタープラスだった!
そのため青いコネクタは使わずに、こんな感じとなった。
さあ、電源を入れてみよう!
祈るような気持ちで電源スイッチをON側にする…。
残念ながらLEDもつかなければ液晶も無反応。その代わりと言ってはなんだけど、3秒もしないうちに猛烈な生くささが立ち込める!!これは…コンデンサがダメな時にする匂いだ!!(TOT)
すぐに電源をOFFにしたが、部屋中がものすごく臭い(T-T) コンデンサ1つや2つが放つ匂いでは無いと直感した。本体を傾けつつクンクンしてみたが、どうやら本体後方のACアダプタを繋げた辺りから匂いが出てる。フロッピーディスク側や液晶ユニットからは匂いがしていないので、おそらく電源ユニット付近の液漏れなんだろう。
分解してコンデンサ交換!
なんとなくだけど、本体のダメージが大きそうな気がする。おそらくコンデンサを交換しても動かないんじゃないかなーと直感したが、それでも努力するのがオトコノコだよ!
分解してコンデンサを確認してみることに。
…もうね、ひと目見て酷さがわかる(T-T) 基板全体が水っぽい感じになってるし、いろんな部品が黒く染まってる。液漏れが激しく起きてる状態だ!
まずはコンデンサの電圧と容量を調べてみて、手持ちでまかなえるか調べる。そしたら…2つ以外は在庫がある事が判明。これは…ある分だけでも交換してみる事にした!
…これは写真にモザイク掛けた方がいいの?(^^;;
もんのすごいモレモレだった!先にこれを知ってたら電源入れなかったけど、入れちゃったもんは仕方ない!(ひらきなおり
エタノールなどでキレイにして行こうと思ったが、これはもう洗った方がいいや!
あろうことか水道水でジャバジャバ洗った!食器洗い洗剤をつけつつ、歯ブラシでごしごし!電気屋さんが見たら悲鳴を上げる光景(電気的拷問)が繰り広げられた!(^^;;
そして洗った後がこちら↓
あくまでも自己責任って事で(^^;
洗った後は大雑把に拭き取り→エアーダスターで大きな水分の吹き飛ばし→浴室乾燥機に放り込んでしばらく放置の三連コンボ。これでほぼ完璧に乾燥できる(^-^) 急速に乾燥させるからサビも出にくいよ!浴室乾燥機があるご家庭ではオススメかも。いやオススメはしないけど!
ところで…今回は35V 150μFのコンデンサが足りなかった。コンデンサって容量を合成できるんだろうか??そんな事を思って、↓こんな事をしてみた。
これは35V 47μFのコンデンサを3つ繋げたものだ。これでいいかな…と思い、容量を測ってみたところ、全然141μFにならないことが判明!え?どーして??
てっきり容量は合計されるものだと思っていたが、どうやら違うらしい…。ネットで調べてみると直列と並列がうんぬん…と書いてあったが、どうやら直列で繋げてもダメっぽい。うーん、そうなのかぁ…。
やっぱり危険な事はやめようと思い、素直に35V 150μFのコンデンサを入手する事にした(^^;
危険な真似はやめようね!!←お前が言うな
とりあえず今回はここまで!
次回、T1200は復活するのだろーか??
乞うご期待!(^-^)
ではまた次回!(^-^)ノ