HC-20のメンテナンスその3

今回はHC-20本体のコンデンサを交換してみる!

実はHC-20を全分解&コンデンサ交換するのは初めてだったりする。

 

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今回コンデンサを交換する事になったHC-20さん。

見た目はかなりキレイな本体で。コンデンサ交換して起動しなくなったら泣く(T-T)

 

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これがキーボードと液晶ユニットの側を取り外した状態。

液晶に繋がるケーブルと、キーボード?に繋がるケーブルの合計3つがある。

フラットケーブルは外すのも取り付けるのも緊張する…(TT)

同時にバッテリーのコネクタも抜いておこう。

 

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プリンターユニットと絶縁の紙?を取り外したのがこの状態。

てっきり部品がどどーんと載った基板が出てくるのかと思ったら、主な部品は裏側についてるらしい。

 

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これがメイン基板を取り外してひっくり返したところ。

1982年に発売されたとは思えないほど部品が洗礼されてる気がする…。すごいね!

 

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EPSONのマシンには、それぞれ固有のコード名がついてるみたい。

HC-20はMOSU、HC-40はPINE、HC-80はMAPLEらしい(^-^)

なんとなく美味しそうな名前なので、MOSUというのも食べ物???

 

コンデンサは全部で13個ついている。

ひとつだけ疑問なコンデンサが……。

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63v 100μFのコンデンサ

63ボルト???

今まで扱ったことがないコンデンサだ。

というか、こんな電圧あったんだ??

今の時代にはないかも知れないから、100vで代用なのかなぁ…

100v 100μF?? なんかすごいアンバランスさを感じる。

今まで50vの電圧は見たことがあったけれども、みんな10μF以下の容量だった。

それが100μFなんて、なんとなくおかしい。なんの理論もないけど直感だw

そうして何度も見ていくうちに、違和感に気がついた。

そうか!これは63vじゃなくて、6.3vなのか(^^;;;

小数点の位置がちょっとずれていたので気が付かなかったけど、6.3vだと解釈すればなーんとなく納得出来た(^^;;

というわけで、出来上がったコンデンサリストは以下の通り。 

C1 16v 10μF
C2 16v 10μF
C3 16v 10μF
C4 16v 10μF
C5 16v 10μF
C6 16v 10μF
C8 16v 33μF
C7 16v 33μF
C9 16v 47μF
C10 16v 47μF
C11 16v 47μF
C12 16v 47μF
C13 6.3v 100μF

 

種類でまとめるとこんな感じだ。

16v 10μF   6個
16v 33μF   2個
16v 47μF   4個
6.3v 100μF  1個

 

もしかしたら今後も本体のコンデンサ交換が必要かも…と思っていたので、先日の買い物で一緒にコンデンサを購入してきた。合計で5台分くらいの数を手に入れたので、今後も修理出来るぞ!(やるとは言ってないw

 

あと、この基板ですごいと思ったこと!

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基板の裏に部品番号や形が印刷されている!

これはとても便利だ!

いつもならコンデンサを手で触りながら、大雑把な意味を把握しながら足を探す…という工程が必要なのだが、この基板だったり安心して「抜くべき足はこれ」とわかる。

EPSON、すごいなぁ!

他のHCシリーズもこうだっけ??

ハンダ面もキレイだから、これは交換が楽ちんだね!!

 

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全部のコンデンサを取り外しーの…

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キレイに取り付けが出来た!

HC-20のコンデンサでちょっと意識しないとイケナイのが高さだ。

さっきも書いた通り、実装面が裏になっているので、背の高いコンデンサだと頭がつっかえてしまう。

 

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元々ついていたコンデンサの高さが7.6mmくらいだったので、それ以下にしておけば安心だ。私は7.4mmと書かれていたコンデンサを手に入れた。

 

そして元通りに組み立てて、電源ON!

カセットドライブのアクセスをしてみたところ……

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……orz

症状が全く変わらない(T-T)

これは…バッテリーがダメなのか、本体がダメなのか…。

うーん、切り分けが出来ないなぁ…。

 

プリンタに対してLLISTとしても、同じように「CHARGE BATTERY! 」になってしまう。

こりゃ困ったね(T_T)

 

とりあえずRS-232C経由でセーブ・ロードが出来さえすれば良いので、この問題は後回しにしようかと思う。

それっぽいRS-232Cケーブルを繋げて、試しにセーブ。

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あ!!!!!!

 

……これはヤバい、企画倒れになる可能性が見えてきちゃった…(T-T)

ヤバい、ヤバいよ!!!

 

ではまた次回!!(ToT)ノ