HC-88メンテナンス その1

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退院したけれども、なかなかV20エミュレータに集中することが出来ないので、気分転換に別のレトロを触る事にした!

別にV20エミュレータを諦めたとかそういうのじゃないのでご安心を(^^)

 

前回もブログに登場しているけれど、あの時はただ動くのを見てみただけ!

今回はもう少しちゃんとHC-88を使ってみようと思う。

まずは安定動作するための儀式(メンテ)から。

 

コンデンサ交換の必要性

とはいいつつも、実は表示以外はワリとしっかりとした動作品なので、本体のコンデンサは交換する必要性を、今のところは感じてない。

むしろ交換して動かなくなっちゃうのが怖い…汗

 

ただひとつだけ…液晶が不安定。

コントラスト調整をしようとすると、なんとなく想像と違う感じの濃淡になってしまうのと、濃さがピタッと止まらずに、なんとなくニラニラしてる。

これは…過去にHC-40で同じ経験をしてる!

液晶ユニット内にあるコンデンサを交換すると直るはず!!

 

というわけで、さっそくバラしてみた。

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液晶ユニットを分解すると、フラットケーブルが剥き出しになる。

ヘタに力が掛かって千切れたり傷ついたりしてしまったら取り返しが付かない!

作業する時に壊してしまう前に、動かないように固定しておこう。

 

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そして…やっぱりありましたね、コンデンサが。

HC-40と容量も電圧も同じ。

部品が共通って意味じゃないけれども、似た構造なのかなー。

あとコンデンサが液漏れしてる感じに見えない…交換する?しない?

 

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まぁ交換したんですけどねw

ついでだったので、ビネガーシンドロームを起こしてる液晶パネルの、偏光板交換について検討してみた。

液晶パネルを取り付けている部分はこんな感じになっている。

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この斜めにねじられている部分を元に戻してやれば、液晶パネルの枠が取れるのだと思う。

ただ…このパターンは厄介。

パネル自体が基板と導電スポンジなどで接続されてるはずで、このねじ切りを戻す事でバラバラになる気がする。そうするとPC-E500等でおなじみの、正しく表示されるまで何度も何度も取り付け取り外しを繰り返さなければならないかも…。

 

今のところ表示はちゃんと見えている状態なので、リスクを侵すべきではないだろうと判断して、ビネガーシンドロームは修理しない事とした。

いつかはやらねば…と思いつつも、そのタイミングは「今」じゃない。

 

バッテリーの交換を検討

特にバッテリー駆動にこだわっているワケではないけれども、日付が保持出来ないのと増設メモリ(実際にはディスク)が毎回初期化されてしまうのが悲しい。

というわけで、バッテリーの交換を検討してみる!

 

HC-88にはバッテリーが3つ積まれている。

メインバッテリー、補助バッテリー、そして増設メモリユニットのバッテリーだ。

メインバッテリーは本体の駆動用。4.8Vで1100mAhの容量がある。

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補助バッテリーは本体内部に固定されていて、おそらくメインメモリとカレンダークロックの保持に使われるんだと思う。4.8V 90mAh。

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増設メモリユニットのバッテリーは写真を撮り忘れてしまった。

おそらく4.8V 500mAhくらいだと思う。

 

理想はこの3つを交換する事となるが、ちょっと困ったことが。

既存の電池が入らないのである。

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長さが微妙に収まらなかったり、重ねてみたら厚み的にムリだったり。

これは困った!

そんな話を知人(PX-8[HC-80の海外版]を所有)と話をしていたら、良さげな大きさのニッカドバッテリーを探し出してくれた!さっそく注文してみたので、届いたらまたレポートしようと思う。

 

内部のチップ探索

せっかく分解したので、内部のチップを拝見してみよう!

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メインCPUのZ80TOSHIBAのTMPZ80COOP-3というらしい。

気になるのは基板に印刷されているμPD70008という記号!

これって8MHzのZ80じゃなかったっけ??

変なところで謎が深まってしまった…汗

 

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スレーブCPUの6303。

主にLCDとかマイクロカセットとかサウンドとかアレとかコレとか担当。

型番的に聞き慣れないけど、中身はほぼ6800。

私は68系は6809が最初だったので、正直6800は使ったことが無い。

これもちょっとアセンブラで書いてみたいね(^^)

 

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メインCPUとスレーブCPUを繋ぐ役目のSED1320。

LCDコントローラでもあるらしい。

あんまり分かってないけど、重要な役目のチップ(^^;;

 

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おそらくコレが補助CPUの7508…なんだと思う。

キーボード入力とか担当。

 

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これは…おそらくシステム系のROM?

CP/Mとかシステムメニューとか入ってるのかな…。

EPROMっぽく見えるけどそうなのかな??

 

…とまぁこんな感じでHC-88を見ていってみた。

まだ何も使う事は出来ていないけれども、この先開発環境とか整えるよ!

HC-40はシンプルなマシンで使いやすいと思ったけど、HC-88はどちらかと言えば重装備なマシンに感じてる。使いこなすには時間が掛かりそう(^^)

 

この先も、体調の問題もあるのでのんびり見ていこうと思う!

まずはHello Worldからかなー!

 

ではまた次回!(^-^)ノ