HC-20のメンテナンスその1

AI-1000の作業もいったん落ち着いたし、今度はHC-20で何かをしてみたい!

そのために安心して使う事のできる本体を確保するためにメンテナンスする!

 

ウチにはEPSON系のマシンがそれなりの種類ある。

HC-20から始まり、HC-40、HC-45、HC-88、海外版のHX-20、PX-8、そして98シリーズも4〜5台あると思うので、10台以上ありそうな予感(正確に分からない)。

 

そして今回の主役は、みんな大好きHC-20!

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2年近く前に手に入れたっきり、何のメンテナンスも出来てなかった。いつかプログラム組んだりしちゃうぜ…と思いつつ、そのタイミングを待っていた感じだ。

 

HC-20は内蔵バッテリーが空の状態では起動しないらしい。長時間充電しなくても大丈夫、10分程度ACアダプタに接続をしてバッテリーを充電、それから電源ONすれば起動する。

それでも起動しない場合は、おそらくバッテリーまたは本体側に問題がある。

 

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液晶パネルもビネガーシンドロームになってなく、とてもきれいな状態だ。

起動した時の画面に、1、2の数字だけでなく3以降も化けた文字がダラダラと表示されてしまう場合は、CTRL+@でリセットしてやると直る(事が多い)。

 

バッテリーの交換

HC-20のオペレーションマニュアルを見ると、内蔵バッテリーの寿命は3年らしい!

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もう30年以上も経っているはずなので、とっくに寿命ですね…。

というわけで、コレを新品に交換をする。

新品と言っても今の時代にHC-20のバッテリーが手に入るわけではないので、同じ仕様のものを新たに作ることになる。

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↑HC-20を分解すると、液晶のすぐ裏付近に赤いバッテリーが鎮座ましましている。

特に液漏れとかはしていないようだけど、赤の色が少しくすんでるのが気になる…。

試しに15分くらい充電してみて、電圧を測ってみた。

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すごい!まだ使えるかも知れない!

ニッカドバッテリーって完全放電した後でも充電が出来る事が多いし、ホントすごい!

でもこの電池をフル充電する勇気もないので、やっぱり交換する事にしよう。

 

今回使うバッテリーはコレ↓

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1.2V 2200mAhの電池を4つで4.8V 8800mAh。

オリジナルバッテリーは1100mAhで充電に8時間掛かるらしいので、8800mAhの容量になったら単純計算で64時間掛かる??(T-T)←あながち冗談ではない

 

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 バッテリーが入っていた場所に交換する予定の電池を入れてみると……かなりギリギリのサイズ!

これは…工夫して作らないと厳しいかも!

 

いつもの通り、使える部品は使う方針でやっていく。

まず電源コネクタは代わりを持ってないので、オリジナルバッテリーから外して使う。

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線の長さもギリギリだったので、できるだけ根本から切断した。

そして先端に端子をはんだづけする。

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そして今回もスポット溶接器を使う。

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これはAmazonで7500円くらいで売ってたものを使ってる。

説明書がついてなくて「どうやって使うの?」って悩んだが、ONボタンを押しっぱなしで電源ON、その後ONを押した回数でパワーが変わるらしい。どれが良いか何度か試してみたが、4が良い感じ。

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こんな感じで溶接する!今回はとてもキレイに仕上がった!(^-^)

 

バッテリー全体を収縮チューブで押さえつけたいところだけど、ちょうどよい大きさが手元に無かったので、今回もテープで固定してみた。

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電圧も定格以上出ているし。良い感じだね(^^)

 

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本体にセットしてみたら、なんとギリギリすぎて入らなかった!!

仕方なく巻いてたテープを減らしてみたり、ミリ単位以下の攻防を繰り返してようやく収まった!

これで組み立てて動作確認をしてみる。

 

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よし!無事にバッテリーだけで使うことが出来るようになった!

充電は慎重に行いたいので、最初のうちは目が届く範囲で行っていく(ACアダプタ繋げたまま外出とかしないよ!)。

 

この先はマイクロカセットの様子を見ていこうと思う。

プリンターは使わないと思うので優先度は低いかな…動いたらラッキーくらいな感じで(^^)

 

今回はここまで!

ではまた次回!(^-^)ノ