HC-88メンテナンス その2

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バッテリー環境を整えてみる!

HC-88を使っていて気になるのは、日付や時間を保持出来ないところ!

ACアダプタをずーっと繋げている状態でも、なぜかふいに日付を忘れてしまう事があって、そのたびに設定をし直している。

そんな(信頼の出来ない)状態なので、拡張ユニットのRAM DISKにデータを保持しておく事にも積極的にはなれず…。

やっぱり最低限のバッテリー環境は構築したい!

 

昨日のブログにも書いた通り、HC-88のバッテリーは3つ存在している。

今回はそのバッテリー問題を解決していくよ!

まずは本体についているメインバッテリーから交換していく!

 

メインバッテリーを作るよ!

HC-80/88は動作時の消費電力が大きいせいか、乾電池での駆動が出来ない構造になってる。そのためバッテリー切れになるとモバイルで使えなくなってしまう。

同じ時期に発売されたであろうHC-40は乾電池駆動が出来るのに…だ。 

HC-40のメインバッテリーは4.8V 500mAhに対して、HC-88は4.8V 1100mAhの容量。倍以上も違うので乾電池駆動は諦めたって事なのかなー。単2電池で駆動させるって選択肢も取れなかっただろうから、仕方ないんですかね…。

 

そしてそのメインバッテリーは特殊なサイズの電池が使われていて、簡単には手に入らないと思われた。さてどうしようか……と思っていたが、優秀な知人!のおかげで無事に互換品を手に入れる事が出来た!

Amazonで注文したら、なんと翌日には届いた!

 

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赤いのが元から入っていたバッテリー。

隣に並んでいるのが、今回手に入れた同サイズのバッテリーで1.2V 2200mAh。

これを4つ直列に繋げて4.8V 8800mAhのバッテリーを作っていく。

容量も単純な足し算でいいのかな…8800mAhって元の8倍じゃん…。

いったい何時間、バッテリーで駆動出来るんだろ??

そしてきっと充電時間も8倍(^^;

 

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↑このバッテリー、プラス側のでっぱりが高くなくて、周りの段ボール?よりもへっこんでしまっている。2つ繋げたとしても通電しないじゃん…どーすんのコレ…。
そもそも周りの段ボールは取るべきモノなの?それともこのまま使うモノ??

良く分かんないなー(T-T)

 

でもこれは単純な方法であっさり解決!

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↑こんな感じに、折りたたんだアルミホイルを上に乗せて「かさまし」してやった!

これで繋げた時にもちゃんと通電されるぜぃ!

 

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ちゃんと定格(4.8V)をクリア。

 バッテリーを繋げる(作る)辺りは素人すぎる方法なのでお見せ出来ませんが、一応ちゃんとはんだづけして固定してる。

サイズがギリギリなのでテーピングも必要最低限!

 

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本体に入れてみるとギッチギチ!

ぎゅーぎゅー押し込んだというよりは、すぽっとはまった感じ。

よくコレで入ってるな…って感じのフィット感です!(^^;;

 

さあ、まずはこれで電源が入るのか……緊張の一瞬…。

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↑あっさり起動した!

この状態でもうACアダプタは繋げていない。怖いので拡張ユニットは外してあり、本体単品で動作している状態。

液晶が見づらいのはやっぱりビネガー入ってるせいかな…。肉眼ではもっとちゃんと綺麗に見えています。

 

補助バッテリーについて考えてみた!

HC-88の本体内部には、補助バッテリー(Auxiliary battery)が入っている。

4.8V 90mAhの容量。

これについて、同じサイズのものを探す事が出来ず、そのまま放置となっている。

今のところ液漏れは起こしていない。

 

実はHC-40にも同じバッテリーが入っているんだけど、同じく放置状態となっている。

それでも日付も時間も忘れずに運用が出来ているところを見ると、メインバッテリーが使えている間は大丈夫らしい(勝手な解釈w)

 

同じことがHC-88にも言えると過程して、補助バッテリーについては現状そのままにする事にした。つまり何もしない。外しもしなければメンテもしない。まさにそのまま。

これで不具合が出るようだったらなんらかの事は考える。

こんな感じの消極的解決とした!

 

拡張ユニットのバッテリーを交換!

HC-88には本体下に、ちょっと目立ちすぎるくらいのユニットが取り付けられている。

このユニットには漢字ROMと増設メモリ(運用はRAM DISKのみ)が入っている。

そしてRAM DISKのデータ保持用バッテリーも入っている。

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4.8V 500mAhの容量で、サイズ的には単3電池を4つ並べた感じだ。

このタイプ、今まで何度も作っていたが、実は既製品で売られている事を知ったw

もちろんニッカド電池単体で手に入れた方が安いんだけど、作る手間が結構面倒だった!

今回は大人パワーで手に入れてみたよ!

 

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↑すでに配線を加工しちゃった後だけれども、こんな感じ!

こちらも当時品よりも容量が約3倍にアップ!

 

ちなみにユニット(日本語ユニット?)の全体はこんな感じ。

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写真には映っていないが、本当はちゃんとケースに入っている。

#727というケーブルを介して本体と接続される。

この基板に漢字ROMとRAM DISK用のメモリ64KBが載っている。

下の方に8つほどの空きパターンがあるけど、ここにメモリを増設すると128KBまで増設可能らしい。でも今の時代、このメモリ(μPD4265と印刷されている)の互換品は手に入るのかな…。詳しい方、良かったら教えてください(T-T)

 

このユニットは日本でしか売られていなかったんだと思う。

だって漢字ROMが入っているんだもんw

海外で販売されていたPX-8(HC-80の海外名)にはどんなユニットがついてるんだろ?

先日の知人(PX-8を所有、今回のバッテリーを探してくれた!)に写メをもらったので掲載しておきたい。

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基板の形は同じだけれども、中身は全くの別物。

メモリが最初から128KB載っているのが羨ましい!

そして注目は左上にあるZ80 CPU。

なんとインテリジェントなDISKユニットとして動くらしい!

もしかしたら、このユニットに積まれているZ80にプログラムを転送して動かせたりするんだろーか? PC-8801mkIISRのディスクユニットのような使い方が出来たら夢が広がりすぎる!(^-^) ぜひ解析してみたいねー。

 

そして動作確認!

さあ、それじゃあ全部を組み立てて動作確認をしてみよう!

拡張ユニットを接続した後、念のため本体のリセットとサブCPUのリセット(本体裏側にあるフタを開けたところに見える赤いスイッチ)を押してみる。

拡張ユニットのバックアップスイッチをONにする事も忘れない!

 これで本体が完全リセットするはずだ。

 

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おおおおおおおお!!!!

問題なく起動!

 

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BASICも日本語ワードプロセッサもちゃんと起動した。

もちろん、この間はすべてバッテリー駆動だ!

よっしゃー!ちゃんと動くようになった!

これはテンション上がる!!(^-^)

 

ところで…見て分かる通り、液晶ユニットにテープがべたべた貼られている。

これは先日、液晶ユニットのコンデンサを交換する際に、隠しネジがあるプレートを剥がした際に、ちょっとプレートを歪ませてしまったのだ。

誰かこの手のプレートを真っ直ぐに直す方法をご存じの方がいたら教えて欲しい(T-T)

今のところ、綺麗に直せそうにないのでテープを貼ってあるが、いつまでもこのままでは悲しすぎる…でも上手に直せる自信が無いし…という感じだ。

 

この先は…

これでようやく落ち着いてHC-88を触ろうかなって気になれる。

この後は、開発環境を整えていきたいので、まずはホストマシンとHC-88を接続する事を考えたい。RS-232CはHC-40と共通…だと思うので、まずはそれで通信してみる。

また明日以降の自分が頑張るよ、多分w

 

ではまた次回!(^-^)ノ