CASIO AI-1000を分解してみた!(ゆるゆる編)

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先日、Twitterの方にAI-1000を分解掃除した事を書いてみた。

液晶とパネルの間にゴミが入ってしまい、とても気になっていたのだ。

 

 

そしたら反響がそれなりにあったので、もしかして…と思って調べてみたら…。

意外にもAI-1000の分解写真って見つからない。

ほぉ…需要はありそうね…と思いつつも、ブログネタにするためだけに分解はしたくないなぁ…なんて思ってた。

 

思ってる事を正直に書けば……AI-1000って高いんです!!!

プレミアがついてるのかも知れないけれども、オークションでもフリマでも目が飛び出る価格がついてる(ToT)

そんな価値の高いモノを興味本位で分解して壊してしまったら…血の涙を流す!(ToT)ノ

そんな事を考えていたのですが…。

 

スプリングを取り付け忘れる事案が発生!

…そんな事を思っていると問題が発生しちゃうものなのかも(^^;

前回、分解した際に、本体にあるべきスプリングを取り付け忘れていた!

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組み立てた後も気が付いて無くて、机を整理していたらポロンと出てきて…。

…はて??と思い、思いつく分解したマシンを見ていったら…という事だ。

 

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本来ならば、ここにスプリングが入っているのだ!

ここにスプリングを取り付けるためには、裏のカバーの、その先のもう1枚のカバーを取り外さないといけない。こいつは…面倒だけど、AI-1000が中途半端な状態で組み立てられているのは気持ち悪い。これはやるっきゃないでしょ!!

 

お決まり文句をお伝えしますが…

私は目的があって仕方なく分解しますが、出来れば分解なんてしない方が良いです!

上にも書いた通り、せっかくのお宝ポケコンAI-1000が、分解したせいで動かなくなってしまう可能性もあります。このブログを読んだからやってみよう…なんて気を起こさないよう、お願いします。

やるとしてもあくまでも自己責任でお願いします!!!

おじさんは責任取れないからね!(TOT)

 

分解するための準備

せっかくなので、私の分解スタイルをご紹介。

参考にはならんと思うけれどもw

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まず本体、まぁこれはいいですねw

 ハードケースは分解する時にはいらないので外してしまおう。

同様にROMカードが入ってる場合も外しておく。

ROMカードロックの下に謎のシールが貼ってあるが…私はこんな感じに、ほぼすべてのコンピュータに管理番号が書かれたシールを貼っている。

これは、いつどこで手に入れて、どんな状態で、どんな修理をしたのか、この先何をやるのか、いつ電池を交換したのか…などを細かく記録してあるのだ。そうしないとアタマの悪い私はすぐに忘れてしまうw 同じ機種が複数あったりすると混乱してしまうので、こんな原始的な方法で管理をしている。

 

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私にとっては必須のマグネットトレイ。

外したネジを無くしてしまわないように、このトレイに入れるようにしている。

トレイを不用意に動かしてしまったとしても、磁力によりネジが飛んでいかないw

 

あと、下に落としてしまったネジを探す時にもトレイを使っている。トレイの裏面が強力磁石になっているので、これを床で這わすように動かす事で落ちているネジが「カチっ」と張り付くw 目に見えてなくても探す事が出来るのだ。

 

もひとつ、マグネットドライバーの先端に磁力を復活させる事もしている。トレイの裏面とドライバーをこすり合わせる事で、ある程度磁力が復活してくれる。

1つのトレイで何役もこなしてくれている万能ツールだ!(^^)

 

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作業風景としてはこんな感じだろうか。だいぶ綺麗に盛ってるけどw

ルーペが無いと何も見えないYO!

ルーペの足元にチップがたくさんあるけれども、これはZ-1GRなどから剥がしたチップを置いてある。使い道がどーにも無くて…でも捨てるのは忍びないし(^^;;

何か使用用途ある??

 

分解するよ!(全部じゃ無い)

さて、分解して行ってみよう。

でも全部じゃないよ!必要最低限のところまでに留めた。

だってマジで壊したくないモン(ToT)

 

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さて、ここまではAI-1000所有者だったら電池交換のたびに見る風景だ。

同じCASIOでもPB-1000は単3電池2本、Z-1GRなどは単3電池4本で駆動しているが、AI-1000はなぜかボタン電池のCR2032が3つ。それだけAI-1000の中身が詰まってるという事だろうか?

 

ここからネジを外していく。

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赤丸が銀色のネジ、青丸が黒色のネジがハマっている。

サイズ的には同じみたいだけど、やっぱりネジの色にはこだわりたい!

組み立てる時に間違えないように覚えておこう。

 

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綺麗に外れた。ここまでは簡単だ。

AI-1000の分解は、この先が難しい。

ネジを外した状態で触ってみると分かるのだが、外したはずの上のカバーがビクともしない。

嵌め殺し…とまでは言わないが、カバーがカチっとハマっていて外れないのだ。

SHARP PC-G850シリーズもだいぶ外しにくいが、AI-1000も負けてない(T-T)

 

以下、私がやった方法をご紹介!

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私は電池の下の部分からアプローチしていく。

この部分を最初にこじ開けるのだ。

 

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いつもならば↑上のようなこじ開けツールを使うのだが、AI-1000にはイチミリたりとも傷を付けたくない!

あくまでも自分の身体だけで開けていくのだ!繊細な作業が必要だよ!

 

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まず、開いている2つの空間の下に、左手の爪を引っかける(写真では上を引っかけてるが、見やすいように上に掛けてるだけ)。

 

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見にくくて申し訳ないのだが…左手で、先ほどの空間に爪を引っかけつつ、左側←に強く引っ張りつつ、右手でカバーを上方向(はずす方向)に引っ張る。

左手の爪にかなりの力が掛かるので、強靱なクローが必要だ!

爪が柔らかいという方は、沢山食べて強い爪を作るか、素直に機具を使うと良い(^^)

感覚的には「割れる割れる!!これ以上広げたら割れちゃう!!」ってくらいまで左手を左側←に引っ張り、その状態で右手でカバーを外すのだ。

 

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そうすると、ようやくカバーが外れる。

外れないよーって場合は、左手の引っ張りが足りない!

力加減としては、左手の引っ張り9割、右手のカバー外しが1割くらいだ。

滅多にプラスチックが割れる事は無いだろうから、躊躇せずに引っ張るのが良い。

ひとつ、気をつけなくてはならないのは、右手の力を大きくしてはいけない。

ワケはあとで説明する。

 

電池側のカバーが外れたら、ROMカードロック側も同じ要領で外す。

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これで本体の下側が綺麗に外れた。

ここで注意したい事が!

 

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外した側をそっと広げてみると、2つのフラットケーブルが繋がっているのが見える。

上の方で「右手の力を大きくしてはいけない」と書いたのは、あまりに大きな力でカバーを引っ張ってしまうと、このフラットケーブルを引きちぎってしまう。切れてしまったら修理は簡単ではないので、これは絶対に切らない注意が必要。

 

さて、ようやく片側が外れたが、ここまで来てもまだ素直に外れない。

今度は反対側を外していこう。

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増設メモリの上にある、↑この部分に爪を割り込ませていく。
実は写真ではすでに外れてしまっている(勢い余って外れてしまった…)。

ぐりぐりーっと入れていくので、ここでも強靱なクローが炸裂だ!

入ったところで、親指を内側に曲げると、かぱっと外れる。

結構な力が必要。

そして外れたのが上の写真。

同じ要領で、ROMカードロック側も外してやろう。

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これでようやく裏面のカバーが外れた。

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後から外した側はフラットケーブルなどがないので、がばーっと広げる事ができる。

フラットケーブルの限界を超えてしまわないよう、気をつけながら開けよう。

ここで、上の基板についてる黒くて長い部品が落ちてしまうかも知れない。

 

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あとで取り付ける事は簡単なので、壊してしまう前に外しておこう。

 

ここまで分解すれば、当初の目的であってスプリングは取り付ける事ができる。

前回は液晶パネルまで到達する必要があったため、液晶側の基板まで取り外した。

せっかく綺麗な状態で取り付けられたので、今回はリスク回避のためにも外すのを辞めた。

ホコリが入らないように組み立てるのって神経使うし(T-T)

 

さて、基板を少しだけ見てみよう。見える範囲でw

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正面に見えているのが液晶とキーボードがついている側だ。

この基板を外すためには、スピーカーの線をはんだで溶かして外した方が良い。

基板を止めるネジの数もそれなりに多い。

この基板を外してもキーボードがバラバラになってしまうことは無かった。

 

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こちらが電池や増設メモリが入る下側の基板。

おそらくこちらの基板を取り外せば、もっといろんなチップが見えるんだと思う。

しかしこれだけジャンパー線が飛んでる基板を外すのは避けたい。

見える範囲だけ見てみる事に。

 

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これがAI-1000の心臓部、CPUのHD61700だ。

初めて実物を見た!

へー、やっぱり実物みると使いたくなってくるね!

私はHD61700でプログラムを組んだことが無いのだ。

この流れ、PC-1350でも似た感じだったなww

 

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こっちは……なんだろね??

メモリじゃなさそうだし…。

偶然見つけたPB-2000Cのサービスマニュアルには「GATE ARRAY」と書かれていた。

電源系を司ってるチップなのかな??

うん、分からんw

とりあえずCPU見られたからいいかな!

 

さて、本題のスプリングを取り付けるとしよう。

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こんな感じ!

これで元通りにフタをしめて…

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…あ…あれ?

なんだかブタのしっぽみたいに出たぞ?

これであってるのかなぁ…(一抹の不安)

 

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はふー、なんとかなりましたね(^^)

 

今回はただ分解するだけのブログでしたが、こういうのもまとめておくと良いな…と思った。

大切なポケコンを壊しちゃったら大変だもんね!(^^)

 

ではまた次回!(^-^)ノ