先日、Twitterの方にAI-1000を分解掃除した事を書いてみた。
液晶とパネルの間にゴミが入ってしまい、とても気になっていたのだ。
あああああ…せっかくAI-1000を分解掃除したのに、写真を撮り忘れるという大失態!必死だったのでCPUを拝むのも忘れてた。そのためだけにもう一度開けたくないw
— PocketGriffon (@GriffonPocket) 2021年1月15日
裏のプラスチックがキレイにハマっていて分解は難しめ。でもそこを突破すれば後は楽だった。スピーカーの線を切らない注意が必要!^^; pic.twitter.com/PpBGWJC7bg
そしたら反響がそれなりにあったので、もしかして…と思って調べてみたら…。
意外にもAI-1000の分解写真って見つからない。
ほぉ…需要はありそうね…と思いつつも、ブログネタにするためだけに分解はしたくないなぁ…なんて思ってた。
思ってる事を正直に書けば……AI-1000って高いんです!!!
プレミアがついてるのかも知れないけれども、オークションでもフリマでも目が飛び出る価格がついてる(ToT)
そんな価値の高いモノを興味本位で分解して壊してしまったら…血の涙を流す!(ToT)ノ
そんな事を考えていたのですが…。
スプリングを取り付け忘れる事案が発生!
…そんな事を思っていると問題が発生しちゃうものなのかも(^^;
前回、分解した際に、本体にあるべきスプリングを取り付け忘れていた!
組み立てた後も気が付いて無くて、机を整理していたらポロンと出てきて…。
…はて??と思い、思いつく分解したマシンを見ていったら…という事だ。
本来ならば、ここにスプリングが入っているのだ!
ここにスプリングを取り付けるためには、裏のカバーの、その先のもう1枚のカバーを取り外さないといけない。こいつは…面倒だけど、AI-1000が中途半端な状態で組み立てられているのは気持ち悪い。これはやるっきゃないでしょ!!
お決まり文句をお伝えしますが…
私は目的があって仕方なく分解しますが、出来れば分解なんてしない方が良いです!
上にも書いた通り、せっかくのお宝ポケコンAI-1000が、分解したせいで動かなくなってしまう可能性もあります。このブログを読んだからやってみよう…なんて気を起こさないよう、お願いします。
やるとしてもあくまでも自己責任でお願いします!!!
おじさんは責任取れないからね!(TOT)
分解するための準備
せっかくなので、私の分解スタイルをご紹介。
参考にはならんと思うけれどもw
まず本体、まぁこれはいいですねw
ハードケースは分解する時にはいらないので外してしまおう。
同様にROMカードが入ってる場合も外しておく。
ROMカードロックの下に謎のシールが貼ってあるが…私はこんな感じに、ほぼすべてのコンピュータに管理番号が書かれたシールを貼っている。
これは、いつどこで手に入れて、どんな状態で、どんな修理をしたのか、この先何をやるのか、いつ電池を交換したのか…などを細かく記録してあるのだ。そうしないとアタマの悪い私はすぐに忘れてしまうw 同じ機種が複数あったりすると混乱してしまうので、こんな原始的な方法で管理をしている。
私にとっては必須のマグネットトレイ。
外したネジを無くしてしまわないように、このトレイに入れるようにしている。
トレイを不用意に動かしてしまったとしても、磁力によりネジが飛んでいかないw
あと、下に落としてしまったネジを探す時にもトレイを使っている。トレイの裏面が強力磁石になっているので、これを床で這わすように動かす事で落ちているネジが「カチっ」と張り付くw 目に見えてなくても探す事が出来るのだ。
もひとつ、マグネットドライバーの先端に磁力を復活させる事もしている。トレイの裏面とドライバーをこすり合わせる事で、ある程度磁力が復活してくれる。
1つのトレイで何役もこなしてくれている万能ツールだ!(^^)
作業風景としてはこんな感じだろうか。だいぶ綺麗に盛ってるけどw
ルーペが無いと何も見えないYO!
ルーペの足元にチップがたくさんあるけれども、これはZ-1GRなどから剥がしたチップを置いてある。使い道がどーにも無くて…でも捨てるのは忍びないし(^^;;
何か使用用途ある??
分解するよ!(全部じゃ無い)
さて、分解して行ってみよう。
でも全部じゃないよ!必要最低限のところまでに留めた。
だってマジで壊したくないモン(ToT)
さて、ここまではAI-1000所有者だったら電池交換のたびに見る風景だ。
同じCASIOでもPB-1000は単3電池2本、Z-1GRなどは単3電池4本で駆動しているが、AI-1000はなぜかボタン電池のCR2032が3つ。それだけAI-1000の中身が詰まってるという事だろうか?
ここからネジを外していく。
赤丸が銀色のネジ、青丸が黒色のネジがハマっている。
サイズ的には同じみたいだけど、やっぱりネジの色にはこだわりたい!
組み立てる時に間違えないように覚えておこう。
綺麗に外れた。ここまでは簡単だ。
AI-1000の分解は、この先が難しい。
ネジを外した状態で触ってみると分かるのだが、外したはずの上のカバーがビクともしない。
嵌め殺し…とまでは言わないが、カバーがカチっとハマっていて外れないのだ。
SHARP PC-G850シリーズもだいぶ外しにくいが、AI-1000も負けてない(T-T)
以下、私がやった方法をご紹介!
私は電池の下の部分からアプローチしていく。
この部分を最初にこじ開けるのだ。
いつもならば↑上のようなこじ開けツールを使うのだが、AI-1000にはイチミリたりとも傷を付けたくない!
あくまでも自分の身体だけで開けていくのだ!繊細な作業が必要だよ!
まず、開いている2つの空間の下に、左手の爪を引っかける(写真では上を引っかけてるが、見やすいように上に掛けてるだけ)。
見にくくて申し訳ないのだが…左手で、先ほどの空間に爪を引っかけつつ、左側←に強く引っ張りつつ、右手でカバーを上方向(はずす方向)に引っ張る。
左手の爪にかなりの力が掛かるので、強靱なクローが必要だ!
爪が柔らかいという方は、沢山食べて強い爪を作るか、素直に機具を使うと良い(^^)
感覚的には「割れる割れる!!これ以上広げたら割れちゃう!!」ってくらいまで左手を左側←に引っ張り、その状態で右手でカバーを外すのだ。
そうすると、ようやくカバーが外れる。
外れないよーって場合は、左手の引っ張りが足りない!
力加減としては、左手の引っ張り9割、右手のカバー外しが1割くらいだ。
滅多にプラスチックが割れる事は無いだろうから、躊躇せずに引っ張るのが良い。
ひとつ、気をつけなくてはならないのは、右手の力を大きくしてはいけない。
ワケはあとで説明する。
電池側のカバーが外れたら、ROMカードロック側も同じ要領で外す。
これで本体の下側が綺麗に外れた。
ここで注意したい事が!
外した側をそっと広げてみると、2つのフラットケーブルが繋がっているのが見える。
上の方で「右手の力を大きくしてはいけない」と書いたのは、あまりに大きな力でカバーを引っ張ってしまうと、このフラットケーブルを引きちぎってしまう。切れてしまったら修理は簡単ではないので、これは絶対に切らない注意が必要。
さて、ようやく片側が外れたが、ここまで来てもまだ素直に外れない。
今度は反対側を外していこう。
増設メモリの上にある、↑この部分に爪を割り込ませていく。
実は写真ではすでに外れてしまっている(勢い余って外れてしまった…)。
ぐりぐりーっと入れていくので、ここでも強靱なクローが炸裂だ!
入ったところで、親指を内側に曲げると、かぱっと外れる。
結構な力が必要。
そして外れたのが上の写真。
同じ要領で、ROMカードロック側も外してやろう。
これでようやく裏面のカバーが外れた。
後から外した側はフラットケーブルなどがないので、がばーっと広げる事ができる。
フラットケーブルの限界を超えてしまわないよう、気をつけながら開けよう。
ここで、上の基板についてる黒くて長い部品が落ちてしまうかも知れない。
あとで取り付ける事は簡単なので、壊してしまう前に外しておこう。
ここまで分解すれば、当初の目的であってスプリングは取り付ける事ができる。
前回は液晶パネルまで到達する必要があったため、液晶側の基板まで取り外した。
せっかく綺麗な状態で取り付けられたので、今回はリスク回避のためにも外すのを辞めた。
ホコリが入らないように組み立てるのって神経使うし(T-T)
さて、基板を少しだけ見てみよう。見える範囲でw
正面に見えているのが液晶とキーボードがついている側だ。
この基板を外すためには、スピーカーの線をはんだで溶かして外した方が良い。
基板を止めるネジの数もそれなりに多い。
この基板を外してもキーボードがバラバラになってしまうことは無かった。
こちらが電池や増設メモリが入る下側の基板。
おそらくこちらの基板を取り外せば、もっといろんなチップが見えるんだと思う。
しかしこれだけジャンパー線が飛んでる基板を外すのは避けたい。
見える範囲だけ見てみる事に。
これがAI-1000の心臓部、CPUのHD61700だ。
初めて実物を見た!
へー、やっぱり実物みると使いたくなってくるね!
私はHD61700でプログラムを組んだことが無いのだ。
この流れ、PC-1350でも似た感じだったなww
こっちは……なんだろね??
メモリじゃなさそうだし…。
偶然見つけたPB-2000Cのサービスマニュアルには「GATE ARRAY」と書かれていた。
電源系を司ってるチップなのかな??
うん、分からんw
とりあえずCPU見られたからいいかな!
さて、本題のスプリングを取り付けるとしよう。
こんな感じ!
これで元通りにフタをしめて…
…あ…あれ?
なんだかブタのしっぽみたいに出たぞ?
これであってるのかなぁ…(一抹の不安)
はふー、なんとかなりましたね(^^)
今回はただ分解するだけのブログでしたが、こういうのもまとめておくと良いな…と思った。
大切なポケコンを壊しちゃったら大変だもんね!(^^)
ではまた次回!(^-^)ノ