BananaPi M2 Zeroを使ってみる! その1

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みなさんはBananaPiってご存知だろうか??

私は初めて知った!(^-^)

RaspberryPiを使っている最中に、OrangePiとかなんとかパイとか似たものがあるなぁ…とは思っていたけれど、BananaPiの名前は聞いたことがなかった。

 

このBananaPi、私が希望して手に入れたわけではない。

海外でRaspberryPiを購入しようとして手配していたのだが、間違って送っちゃった事に気がついた業者から送り返さなくていいから使ってくれ!という連絡があったものなのだ。

 

というわけで、今回は全くの予備知識無しでBananaPiを使ってみた記録だ!

 

BananaPiってなに?

そもそもBananaPiってなんだろ?ってところからのスタート!

このハード、正式名称はBananaPi M2 Zeroというらしい。

見た目はRaspberryPi Zeroとそっくりだ!

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HDMIやUSBの配置場所、SDカードやおそらく外部カメラを取り付ける端子など、RaspberryPiの規格に合わせているのは明白だろう。

 

それでいてCPUはQuad-Coreの1GHzと、RaspberryPi Zeroに比べてもパワフルだ。メモリは同じ512MB。512MBあれば普通の作業は問題なく使えるはずだ(^-^)

 

RaspberryPi Zeroというよりは、RaspberryPi Zero2の対抗馬なのかな…と思って調べたが、発売時期がだいぶ前だった!むしろRaspberryPi Zero2の方が対抗してきた図式かも。

 

なんとなくな想像は、RaspberryPi Zeroが活躍しているシチュエーションであれば、BananaPi M2 Zeroに置き換えが可能なのかな…という感覚がある!実は結構なキラーマシン?!

 

動かせるOSを探せ!

RaspberryPi Zeroの対抗馬で、かつより高性能ともなれば活躍するシーンは多そうだ。

そんな夢を抱きつつ、BananaPiで動くOSを探してみる。

どこまでのレベルで互換性があるのかが分からないが、少なくともRaspberryPi用のOSイメージがそのまま動かないだろうという事は理解できる。

 

この手のARMマシンはarmbianが対応している事が多いので、まったく迷うことなくサイトを見に行く!(^-^)

www.armbian.com

downloadページを見ると、他のBananaPiのイメージはあるものの、M2 Zeroに対応したイメージがない…。え?もしかしてメジャーマシンではないって事???(@_@;

この辺りから、とてつもなく旗色が悪くなっていく。

 

https://www.banana-pi.org

bananapiのサイトを見ると、まだ現役ハードっぽく紹介はでてくるが、だいーぶ下の方に配置されている。BananaPi M2 Zero自体の作られた年代も古いのかも??

 

ネット上を探せばいくつかのOSイメージは見つかるものの、開発自体は2019年とか2020年を最後にしている物が多く、少なくとも現行で開発が進んでいる感じではなさそうだ。

 

何よりも、起動した後にキーボードからの入力が入れられない(T-T)

これはなんだ!?(@_@;

このトラブルは海外の掲示板などでそれなりの頻度で出ていて「GPIOに線を繋げてシリアルでログインすればいいんだよ」的な解決法が書かれている。

もしかしてキーボード対応してないとか言う?(T^T)

 

そして最後に見つけたubuntuのイメージを起動したら、X-Windowが表示された。ここまで動いててキーボードが対応されてないなんて事ないじゃん…と、ようやく気がついた!

USBハブがダメなのかも!

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このブログではおなじみとなったOTG対応のUSBハブ。

おそらく電源供給が必要なんだろうと思いこんで、何の迷いもなくこのハブを使っていた。

どうやらこのハブが悪さしていたっぽいのだ!

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運用中の写真で申し訳ないのだが、こちらの何の変哲もないUSBハブ(言い方…)に交換してみたところ、キーボードもマウスも問題なく認識された!!(T-T)

もう1本繋がってるのは有線LAN。

USBハブがダメとか盲点すぎる(T^T)

 

https://wiki.banana-pi.org/Banana_Pi_BPI-M2_ZERO

そしていろいろとOSイメージを探し回ったけれど、情報がここに集結してるのを見つけた!

このページにあるImage Releaseに各OSの最終イメージへのリンクがまとめられている。先にこのページを見つけられていたら…orz

見てみると、やはり2020年4月くらいが最後になってるものが多い。

安定の時期に入ったのか、それともオワコン扱いなのか…(-_-;;

 

Raspbianを使ってみる!

上記のページに、Raspbianのイメージへのリンクがあった!

RaspberryPiで使ってることもあるので、ここは慣れたディストリビューションを使った方が楽ちんだ!(^-^)

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インストール自体はあっさりと終わり、かつサクサク動く状態になった!(^-^)

キーボードもマウスも、有線LANも調子良い!

Raspbianを立ち上げたらアップデートする事も忘れずに!

  sudo apt update

  sudo apt upgrade

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ぐは!386個の更新!(^^;;

更新自体が2年くらい止まってるんだから仕方ないね(T-T) 時間が掛かってもここはしっかりと最新にしておこう。

 

さっそくあれこれやってみたいところだが、まずはRaspberryPi Zeroとの違いを見てみたい!

UnixBenchで計測してみた。

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これがシングルCPUで計測してみた時の値。いろいろと数字があるけれども、目安となるのは最後に表示されてるSystem Benchmarks Index Scoreという139.6の数字。

 

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↑こちらがRaspberryPi Zeroで実行した時の値。

76.2という数字は本当かな…ここまでBananaPiとの差がつくとは信じられない(T-T)

使っているmicroSDの性能差が出ている事は否定出来ないので、実際にはもう少し数値が上がると思っていた方が良さそうだ。

 

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↑おまけのRaspberryPi 4で358.3

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BananaPi M2 Zeroはクアッドコアなので、UnixBenchもその値をば。

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シングルで計測した時の139.6から287.8へ上がっている。ベンチマークの中にファイルコピーなどのコア数増での影響を受けにくい項目があるので、その影響かも??

 

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↑RaspberryPi 4で計測した値960.7

さすが!(^^)

 

 

BananaPi M2 Zeroを使ってみて、RaspberryPi Zeroにはあった「メニューを選択した後の待ち時間」などがほぼ無くなる。使った感覚は相当なレベルで快適になる!(^-^)

 

気になった点としては、負荷無しで動かしている時であってもチップに触れないほどの熱を持つ。ベンチマーク中は一瞬触れただけで熱い(T-T)

ヒートシンクを取り付けた方が安心かもしれない。

 

過酷なベンチマークにも耐えてくれたBananaPi、安定性は高いと思われる!

最初の難関?(キーボード使えない)辺りをクリアできれば、あとは安心して使える。

 

今日のところはとりあえず動かしてみました的なご報告でした!

ではまた次回!(^-^)ノ