SHARP PC-1600K

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年末年始なので、自分のイチバンお気に入りマシンを使おうかな…って事で、今回はSHARPのポケットコンピュータPC-1600Kのご紹介!

 

まだこのブログを始める前、2020年1月頃にTwitter上でPC-1600Kの開発をあれこれ書いていた。一通りの開発環境を整えて遊んだつもりなので、今から何かを開発するかどうかは分からないが…何か作りたいものあるかな(^^;;

今回はどちらかと言えば、お気に入りのPC-1600K環境をご披露って感じのブログだ!

おっさんの自慢ブログだと思ってくれて構わないw

 

PC-1600K 本体

CPUにZ80を積んだポケコンというかパソコンというか、本格的なマシン。

PC-1350よろしく、PORTABLE COMPUTER、略してポタコンだ!

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本体はこんな感じのボディだ。

画面は156x32ドットとなっていて、ANK、漢字、グラフィックスが表示可能。

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漢字を表示させると縦が2行モードになる。

ウリの漢字機能だけど、実は私はあんまり使ったことが無い(^^;;

 

大きさについて、この前まで使っていたPC-1350と比べてみた。

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一回り違うって感じ。ちなみに厚みも一回り違う。

重さはPC-1350が273gなのに対して、PC-1600Kは428gだった(ウチの構成では)。

まぁこれはボタン電池で動くPC-1350と、単3電池4本入るPC-1600Kと比較しては酷かも知れない。しかしその分のCPUパワーはある。

 

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本体裏にはオプションのメモリモジュールが2つ付けられるようになっている。良く見かけるのは1つが増設メモリ、もう1つが文節変換辞書ROMという構成だろう。

私も最初のうちはそうしていたが、プログラム開発に漢字変換は必要ない…という事に気づき、途中から増設メモリ(CE-1600M)を2つ付ける構成に変えた。

CE-1600Mにはバックアップ電池が入っていて、本体から取り外しても内容を覚えていられる。それを利用して、あっちのPC-1600Kで作ったデータを、こっちのPC-1600Kに持ってくる…などという芸当が出来る…らしい。やったことないけど(^^;;

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この構成でMEM(フリーメモリ表示)をすると、ポケコンらしからぬ数字が返ってきて驚く。

CPUがZ80なのに64KB以上を返してくるのがロマンだなーw

 

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ちなみに文節変換辞書ROMはこんな形をしている。

ROMということでバックアップ電池は入っていない。

 

周辺機器など

お気に入りのマシン…という事で、周辺機器もある程度は持っている。

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CE-1600P(プリンタ)とCE-1600F(フロッピーディスクドライブ)の構成。

この構成は良く見ると思う。

手に入れた時、CE-1600Fはモータは回るけどアクセスは出来なかった(T-T) 分解して注油しつつベルトを交換したところ、無事にアクセスするようになった。

アクセスする前に「ごろっごろっ」って感じの音がするのが特徴だ。ウチだけ??

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ただ、メディアが簡単には手に入らない。もう売られてないんじゃないかな…。

2.5インチ、容量は64KBだった気がする。

頑張ってディスクを直してみたけれども、その後はあんまり使わなかった。

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昔からの流れで(PC-E500シリーズのCE-140Fと共通の)メディアはいっぱい持ってるんだけど、完全に宝のもちぐされ状態。もったいない(T-T)

 

それもこれも、こっち↓の方が使いやすく感じちゃってるから。

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そう、お得意のRS-232Cケーブル。

これでホストマシンにデータを残す方が便利に感じちゃってるw

速度は多少遅いけれども、利便性にかなうモノは無いって感じ。

私はレトロを愛するけれども、現代の機器で便利に使いたい派なのだ(^^)

 

書籍関連

私ですから、やっぱりレトロを使う目的はプログラミング。

PC-1600Kでもプログラミングしてましたよ(^^)

CPUはZ80なので、アセンブラもCコンパイラも使い放題!開発環境としてはHC-40並みに使いやすかった!

でも資料の無さがネック。これは他のレトロにも言えるんだけど、マイナーダイスキーな私には試練というかご褒美というか汗 いやご褒美も度が過ぎると大変なのですが(T-T)

 

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まずは付属のマニュアル。箱にはこの2冊しか入ってなかったと思うけど、もしかしたら別にもある? BASICのリファレンスって無いとどうにもならない場合が多々あるので、やっぱりこれらは手元に必要ですね(HC-40や80では苦労しまくり)。

 

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この2冊はBASICのサンプルを見る時にたまーに使っている。あんまり深い情報が載っているものではないので、あくまでも参考程度に手元においてある。徹底活用法の方はRS-232Cでの通信などが詳しく書いてあったので助かった(^^)

 

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そしてこの本。内容的には内部解析書だ。

これを読みたいがために、国会図書館まで複写サービスを受けに行った。

 

アセンブラで何か作ろうとしたら、どうしても必要って事がたくさん書かれている。IOCSとかI/Oとかメモリマップとかバンク切り替えとか。

今オークションに出たら、おそらく本体以上の価格になるのではないかと思う書籍だ(^^;;

 

前回、PC-1600Kでプログラミングをした時には、この書籍は手元になく、複写サービスの断片的な情報を頼りにプログラムをしてた。この先、これを見ながらもう少し深いプログラムを楽しめるかなぁ…なんて思っている。

 

おまけ

ただでさえ収集癖の強い私なので、長い年月の間にため込んだものがたくさんある。

本体など片手では足りないほどあるし、CE-1600PやCE-1600Fは何台あるのか数えた事もないw 基本はメンテナンスをして予備機として残しておくつもりだ(一部は手放すかも…)。

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さて、何か作ってみようかな…何作ろうかな。

久しぶりのZ80にちょっとドキドキしてる(^^)

…あ、でもHC-88もHC-40もZ80だ…しまったw

 

ではまた次回!(^-^)ノ