我が家の謎パー その4[SHARP PC-3000]

f:id:PocketGriffon:20200619144542j:plain

日本製の海外パソコンPC-3000

日本では販売していなかった、日本メーカーが作ったパソコンPC-3000。

謎パーでもなんでもないのですが、珍しいパソコンだと思うのでご紹介(^^)

 

PC-3000を知ったのは、eBayという海外オークションサイト。

ひとめで惚れ込んでしまって、どうしてもガマン出来ず2020年1月にeBayにてご購入。

一度だけTwitterに写真載せたので見てくれた方もいたかと思います(^^)

 

メモリが倍の2MB入ったPC-3100という型番もあるらしい。

私が所有しているのは1MBバージョンのPC-3000。

 

見た目通りの重厚な作り

PC-3000を気に入ってる点と言えば「重量感溢れるそのフォルム」だ。

f:id:PocketGriffon:20200620010408j:plain

この手のマシンは出来る限り軽く作るもんだと思っているのだが、このPC-3000は電池、SRAMカードを含めた重量で647gもある。じゅうぶんなぽっちゃり系だ。

f:id:PocketGriffon:20200620011631j:plain

エラい重たいな…と思ったが、気になったので他のマシンも調べてみた。

最近このブログに良く名前が出てきてるマシンを調べてみたら以下の通り。

 

357g HP 200LX

653g PS-1000

537g モバイルギアMC-MK32

519g オアシスポケット3

 

いずれもバッテリーやPCカード等の付属品を含んだ状態だ。

なんだ、他のも結構な重量級!

PC-3000だけがやけに重く感じたが気にせいだったw

 

この手のマシンでの泣き所になっているヒンジ部分については、かなり意識してるようで、ムリがかかっても割れてしまうような事はなさそうだ。

f:id:PocketGriffon:20200620012150j:plain

 

 PCMCIAカードが2枚入る

PC-3000は本体両側に2枚のPCMCIAカードスロットを備える。

f:id:PocketGriffon:20200620012351j:plain

オアシスポケット3のようなスライドするスロットがついているわけではなく、直接差し込むタイプとなっている。少し力を入れてぐいっとカードを差し込み、キーボード手前にあるスライドスイッチを「Lock」にする事で認識されるようになる。このLockをし忘れてMS-DOSから見えなくて焦ること数回。事故防止のはずなのに違う事故が起きてしまう不思議(^^;;

 

f:id:PocketGriffon:20200620013534j:plain

厚さ的にはTYPE 1しか刺さらないように見えるが、実際にはTYPE 2も刺さる。デバイスドライバを正しく設定する事でCF(コンパクトフラッシュ)などのアダプタが見えるようになるので、比較的簡単に大容量化が行える。CFという事でPCMCIAとは違い、安価で変換アダプタが手に入る。ホストマシンからのファイルコピーがラクになり、これはかなり便利だ。

 

左右ABドライブが、オアシスポケット3やPS-1000とは逆になっており、どっちがAでどっちがBだっけ?と大いに悩むことになるw メーカーが違うので統一なんて不可能だと思うけれども、他機種に渡って使う人は混乱しまくり(^^;;

 

CGA画面を持つMS-DOSマシン

PC-3000がどんなマシンかを一言で言うとすれば「CGA画面を持った標準的なMS-DOSマシン」になるかと思う。

解像度は640x200と、この手の謎パーらしいサイズになっている。

 DOS/VならずDOS/C化も出来るので、日本語化したさまざまなツールが使える。

f:id:PocketGriffon:20200620010125j:plain

f:id:PocketGriffon:20200620012915j:plain

f:id:PocketGriffon:20200620012934j:plain

VzエディタやFD.COMが普通に動く。この安心感はたまらない!

 

CPUは8088

CPUにはインテルの80C88が採用されており、マニュアルを見る限り10MHzの動作クロックだ。クロックを調整出来るツールも存在するらしいけど、それは使ったことが無い。

f:id:PocketGriffon:20200620013704j:plain

8088という事はデータバスは8ビット。同じ周波数の8086やV30に比べたら遅いはず。

実際に使ってみても、常にもっさり感がある。

SRAMカードへのアクセスが速い(普通?)ので、使っている時のストレスはPS-1000よりは軽減されている。

f:id:PocketGriffon:20200620013959j:plain

気になったのでCPUBENCHを試してみると、初代PC-9801よりも1.91倍という結果となった。うん、これは遅いかも。数字に裏付けられてしまったw

 

とりあえずのまとめ 

ムリにまとめてみようとすれば、謎パーというよりは普通のMS-DOSマシンとなる。凹んだ部分もないけれども、逆にとんがった部分も無いので使った感じは普通。可も無く不可も無い。謎パーにありがちの「これはどう使うんだろう?」感が全くもって無い。

動作速度が遅いので、レトロ特有の「遅さも含めて楽しむ」が出来ない人には、ちょっとキツいマシンかもしれない(^^;

でも私はこの色形重さを大変気に入っているので、遅いとかはあんまり気にならない!

何か作ろうとしたらきっとキツく感じるようになるんだろうなぁ…。

f:id:PocketGriffon:20200620014634j:plain

また次回!(^-^)ノ