ついにファイル転送できた!!
Twitterでもご報告した通り、ついに謎の謎パー、CASIO PD-7000に
ファイルを転送する事が出来た!
※SYMDEB.EXE実行中
今回は、何がどうしてどうなったのかをレポートしてみたいと思う!
濃ゆくてつまらん話だ!覚悟しろw
先に↓のリンクを読んでおくと流れが把握出来るかも!
通信ケーブル問題
まずはPD-7000に外部からプログラムを入れる方法を考える。
PD-7000にプログラムを転送する方法は、2つが考えられた。
1つはPCカードを経由した外部からのファイルコピー。
これが利用出来れば一番てっ取り早い。
だが…残念ながらPD-7000のPCカードはPCMCIA互換ではなく、オリジナル規格っぽい。厚さがクレジットカードくらいしかなくてPCMCIA Type1よりもさらに薄い。もしもメモリカードが見つかったとしても、PC側でアクセスする方法がない。
メモリカードは最初から八方塞がりだ。
この先を進んでも答えは無い。
2つめはシリアルによるデータ送受信。こちらの方がまだ現実味がある。
PD-7000に備えられているシリアル端子は2つ。
分かりやすいのは「RS-232C」と書かれている端子。
私自身はほとんど見たことが無かったのだけれども、実は割とポピュラーな端子らしい。
手持ちのマシンにもオアシスポケット1〜3、PC-3000、そして謎パーとしてブログに紹介したマシン複数にも同じ端子が付いていた。
単に私が知らないだけだった(^^;
こちらの端子はPC-3000(左)とオアシスポケット(右)の通信ケーブルを所有していたので試してみたが、どちらも通信は出来ていない。
おそらくこのケーブルはモデム用なのでストレートケーブル。途中、クロスケーブルを噛ましてみたけどダメだった。
今回、通信が成功したのは丸い方の端子。こっちの端子はもっと見たことが無かったが、実は同じCASIOのポケコンである、FX-890PやZ-1GRが同じシリアル端子を持つ。
そして通信ケーブルはポケコン用である。
使った通信ケーブルはこちら!
高松製作所さまのケーブルは、私の中では神ケーブル認定だ!
PC-E500用、FX-890P用と種類を変えて5本くらい所有している。
通信に関する信頼性はピカイチだ!
ただ、今回のOmniBook425では、コネクタの上の出っ張りが本体に引っかかってしまう。
削ってしまおうかとも考えたが、せっかく高松製作所から送られてきたケーブルを、一度も使わないまま削っちゃうのは忍びなかったので、変換アダプタを間に入れた。
そして接続した図はこちら。
…いやいやいや、みっともないとか、そーゆーこと言ってる場合じゃないから!(^^;
こちとら通信を成功させるためにやれる事は全部やろうって決めてたし!
これで繋がるのなら見た目なんてどーでも良いw
ちなみにPD-7000との通信を成功させるためにケーブルを手に入れまくった!
思いつくことは全部やってみようって気持ちだったw
通信ソフト問題
たとえ正解のケーブルが手に入ったとしても、実際に通信をするソフトがないと手に負えない。これは通信プロトコルを少し解析をしてみた流れで、割と早い段階からそう悟っていた。
ソフトが無ければ手に負えないな…このまま秘密の宝箱行きかな…
そう思っていた矢先、PD-7000をお譲りくださった知人からの朗報!
なんと、PD-7000で使っていたらしきファイルが発掘されたという!
以前にも別のファイルを送ってくれたのもこの方。
この方がいなかったら、PD-7000と戯れる楽しい時間は訪れなかっただろう!
前に頂いたファイルは、パソコン側でPD-7000用の設定ファイルを作るプログラムのようだった。
今回発掘されたファイルは、パソコン側で動く通信プログラムのように見える。
その名も「YMDOSV.EXE」
待て、なんだその意味深なファイルは!!!w
勝手な想像なのだが…もしかしたら「DOS/V機で動くYMODEMプロコトル」??
でもYMODEMプロトコルだったら、前回解析した時に気づけるはず。
YMはナンの略なんだろうな…。
それでも、まだ目の前の問題はいくつかあった。
私は「ちゃんと動く」標準的なDOS/Vマシンを持っていなかったのであるw
謎パーだったり変態マシンを愛するが故に標準っぽいモノが無い!
これは……と思い、先日からGATEWAY2000を復活させたり、OmniBook425を使えるようにしていたw これも全てPD-7000という謎パーを思い通りにしたがため!!(愛と呼んで)
そしてようやくOmniBook425で動いたYMDOSV.EXE。
この画面を見たいがためだけに1ヶ月以上も苦労してたよ…orz
PD-7000側の通信ソフトは?
PD-7000側の通信ソフトは、以前のブログにもちょろっとだけ書いていた「FCOPY.EXE」というプログラムを使う。
このソフトはPD-7000の通信を司るプログラムで、3ピンケーブルだけでなく10ピンケーブルも扱えるらしい。
普通にDOS上でCOPYしたらいかんの???
あ、そうか、実際にはDOSに降りることはなく運用されるからか…ひとり納得。
今回は3ピンを選択。そして通信速度については、PD-7000側は38400bpsまでが選択可能みたいだけど、PC側は19200bpsがMAX。おそらくPD-7000同士の通信では38400出せるのかもね?
いきなり19200で通信させるのは無謀なので、まずは最低速度の1200bpsで様子を見てみる事に。試しにファイルをPD-7000へ送ってみる。
ファイルを送ってみる!
実はこの作業は今まで何度も試していて、その回数分だけ玉砕している。もはや新しいケーブルを手に入れた時の儀式っぽくなっていた(^^;
半信半疑でパソコンで送信、PD-7000で受信をする。
うん、何も言わん。いつもの事だ。
分かってる分かってる。
!!!!!
突然のプログレスバーの出現に驚いて、自分の影がモロに映ってるw
OmniBook425側はバーでは無くて数字で出てた!
おおお、ついにファイル転送が出来るようになった!!!
なんでもいいけど1200bpsって猛烈に遅いww
夢にまで見たPD-7000上で見る、見覚えのあるファイル(TOT)
これを見るために2ヶ月くらい頑張ってきた!
結局のところ…
いろいろと情報が錯綜したけれども、必要だったのは以下のモノ。
・DOS/Vマシン1台(DOS/Cでも画面行数があったら行けたかも)
・FX-890P用通信ケーブル
・変換器
・YMDOSV.EXEとFCOPY.EXEの2つ
どちらにしてもYMDOSV.EXEが無かったら手も足も出なかった。
これは素直にPD-7000元所有者に感謝をしたい!
さあ、これからがホンバン!
PD-7000がどんなマシンなのかを調べていくぞ!(^-^)
ではまた次回!(^-^)ノ