X68000を使う!その1

おまたせしました…なのかな?(^^;;

マイナー路線ばっかりを突っ走ってる私がX68000を使うとは……汗

いや、過去には使ってた事あるんですよ???

ということで、思い出しながら使っていこうと思う!

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我が家のX68000

うちには2台のX68000がある。

1台目はACEで、1988年に購入。ちょうどACEが発売されたタイミングで(安くなったであろう)初代を買おうとしてお店へ行ったところ、計算をしてみたらACEの方が安く買える事が分かり、その場でACEに変更。

本体+モニタのセットで購入した。

 

その後、メモリを2MBに増設をしてXC CompilerとSX-Windowを購入しているが、手に入れた時系列がはっきりしない。

 

その当時、何かプログラムを作ろうと思ったが、自分の想像以上に68000は手強く、アセンブラで画面クリアプログラムを書いた程度で終わってしまった。

 

1990年代に入りハードディスクが一気に値下がりをしたタイミングで40MB HDDをACEに取り付けた。同時に4MB増設メモリも手に入れた気がする。

 

1992年頃、仕事でX68000を使う機会があり、チャンスとばかりにアセンブラC言語を使いバリバリとプログラムを組んだ。メモリもディスク容量も目一杯まで使うモノだったので、それなりの規模だったとは思う。アセンブラ主体だとメンテナンスがやりづらいので、C言語メインで作ったが、表示に関わる部分はアセンブラ化して68000を堪能した。意味もなく文字表示は直接VRAMアクセス+4プレーン同時書き込みをするなどして楽しんでいた(^^;;

この時に仕事で使ったX68000が、Compact XVI(会社所有)だった。

 

その後、仕事にも趣味にもX68000を使う機会はなく、手持ちのACEも箱に入ったままだった。3年ほど前に試しに電源を入れてみたが、残念ながら起動しなくなっていた。

そして1年ほど前、X68000 Compact XVIを手に入れた。起動はするものの電源が落ちないなどの不安定さがあったため、1ヶ月ほど前に外部へメンテナンスをお願いした。

そこでコンデンサ交換やFDD清掃をしてもらい、別途購入してあったメモリ(6MB:合計8MB)も増設していただいた!

 

ずっと触れていなかったX68000だけど、いつか使いたいという気持ちだけはあった。そのため、ソフトや周辺機器など手に入れるチャンスがあった際には逃さないようにゲットしてた。

おかげで所有しているものは意外にも充実している(ゲームを除く)。

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私自身の趣味がソフトウェア開発に傾向しているため、ハード寄りの事(クロックアップや周辺機器の充実など)はあまり興味がない。そんな人がどんな感じにX68000を使っていくのか、書き記していこうと思う!

 

なにはともあれ開発環境!

ここのところTwitterなどでX68000関連の事をつぶやいていたが、Windowsを常用していない私の環境は少しだけ面倒らしいという事を理解した。

 

別にWindowsが嫌いとかではなく、単にUNIXMacと流れる過程でWindowsを使う機会がなかっただけの話。一応WindowsでもVCを使ったプログラム経験ありますぞ(^^;;

 

でも…可能ならば慣れ親しんだMacでの開発環境を整えたいところ。ネットで情報を調べてみたが、Mac単独で開発環境を構築している人が見当たらなかった…。

ちなみにMac用のエミュレータはいくつか見つかったが、M1 Macでは起動しなかった。うむむ…Parallels Desktopとか使わないとダメなのかな…。

Linux+X68000という組み合わせはいくつか見つかったので、そっちに逃げようかとも思ったが、もう少しだけ頑張ってみる事に。

 

Mac単体で、X68000のX形式ファイルが作れればいいのだが…。

とりあえずアセンブラは以下のクロスアセンブラを使わせてもらっている。

Frank's Cross Assemblers

68000以外のコードも出力出来るので、今後も便利に使えそうな予感!(^^)

 

このアセンブラが出力したバイナリを、Z形式に変換しつつBASICにするコンバータを作成した。このファイルをRS-232C経由でX68000本体に送り込み、X-BASICで実行する事でZファイルが作成される。

Human68kへ戻り、出来上がったZ形式ファイルを実行する事で結果が得られる。

…うん、手順がめちゃくちゃ面倒だ(T-T)

 

バイナリファイルを転送するプログラムを作り始めようかと思ったが、その前にやってみたい事があったので、そっちを先にやってみる!

 

RaSCSIの設定

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うちにあるRaSCSI対応の変換アダプタは、GAMERnium版。当時、手元にあったPC-9801UV11でHDDを使うべく、多分…2年くらい前に入手した。

当時、頑張って設定をしてみたのだが、SCSIボードとの相性なのか98との相性なのかわからなかったが、SCSIとして認識されなかった(T-T) 悲しみに暮れてそのまま保管となった。

 

今回、手元にFDX68があるなぁ…とか変換番長を検討しないといけないかなぁ…思った流れで、そういえばRaSCSI機器があったと思い出した!

元々がX68000用に開発されたものだし、きっとX68000の方が相性が良いはずだ!

 

手元のアダプタは、前回テストした時のまま残っていたため、RaspberryPiと一体化していた。これってこういうキットだったんだったかなぁ…記憶が曖昧。

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そしてハーフピッチのSCSIコネクタ。確かPC-9801と接続テストをした時に、SCSIケーブルもあったはずなんだけど、部屋の引っ越しなどで紛失してしまった。ケーブル類をひとかたまりにしたんだけど、その段ボールごと行方不明(T-T)

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しかたないので秋葉原BEEPに行った時に、ついでに入手してきた。

新品を買ったら高いケーブルも、手軽な金額で扱ってくれるのは本当に感謝だ!

 

さあハードの準備は整った!RaSCSIを使えるようにしていこう!

私は以下のページにある「はじめてのRaSCSI導入マニュアル」を参考にさせて頂いた!

「RaSCSI」を使えるようにする(導入方法)

 

ベアメタル版、OS版の2種類があったけれど、私はプログラムを開発してそのファイルを送り込みたい希望があるので、これは迷わずネットワークの使えるOS版を選択。いつか環境が固定されてきたらベアメタルにもチャレンジしてみたいけど、しばらーく先になりそうな予感(^^)

 

基本的にここに書かれた情報の通りにセッティングしたら問題なく動いた!

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OSは指定されたページにあった最新版(2021-05-07)を使用した。

SDカードへの書き込みはMacという事もありddを使用。この辺りはネットで調べたらたくさん出てくるので参照していただきたい。

 

SSH接続の有効化、ネットワーク接続の設定などは書いてある通り。SSHクライアントは特別に準備すること無く、bashからsshコマンドで接続した。

 

「半自動実行スクリプト」で表示されるメニューが変わっていた。

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メニューが1つ追加されている。

最初の選択で「1:All Install」を選択、次の選択も「1:RaSCSI」を選択、ボードの選択はウチの場合はGAMERnium版なので4を選択した。

 

sambaの設定も書いてある通りにしたところ、Macintosh HDを開くと右のタグにRaspberryPiのディスクが見えるようになった。これはWindowsのネットワークドライブを見られるように設定してあるMac本体だからかも知れない。

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X68000側にもRASDRV.SYSを入れる事で、RaspberryPi側のファイルが見えるようになった。これは……これはめちゃくちゃ便利!!!(^o^)

Macからファイルをcp出来るし、X68000側も普通にCOPYで持ってこられる。

データ受け渡し時のメディア変換どうしようとか思っていたが、一気に解決してしまった!

 

今の現状で、Macで編集したファイルをX68000実機でビルドする事が出来る環境が整った!あとはどこまでMac単体で動かしたいのか…かなぁ…。

気持ちがそっちへ行ってしまったので、気の済むまでやってみようとは思う(^^)

 

ではまた次回!(^-^)ノ