空いてるところは全て埋めたい!
レトロをやっていると…空いているスロットとかは全て埋めたくなりませんか?
なりますよね?埋めますよね?!
…ということで、我が家のHC-40にも空きスロットがありました。
液晶右、右上の四角いところがすっぽりと空いてました。
ここね、ココ!
この部分には、以下のオプションが付けられるらしい。
RAMカートリッジ
ROMカートリッジ
マイクロカセットドライブ
ユニバーサルカートリッジ
デジタルマルチメーターカートリッジ
カートリッジプリンター
いろいろと付くんだなぁ!
多くのユーザーはカセットドライブを付けたりしてたんでしょうか?
HC-20みたいでカッコいい!!
ま、いつかチャンスがあったら埋めてみましょ…
そのくらいの感覚でいました。
RAMカートリッジをゲット!
先日、RAMカートリッジを入手しました!
間違えてはいけないのはRAMカートリッジは「増設メモリ」ではなくて「増設ディスク」。
つまりメインメモリが増えるわけではない。
新たにI(アイ)ドライブとして利用出来るようになる。
中にはバッテリーが入っていて、何年間かはデータが保持出来るっぽい。
おお、なんともりりしいお姿!
…ん?でも待って!
HC-40純正のRAMカートリッジで16KBだったはず…。
これは64Kbyteって書いてある…。
ん??どっちが正しいの??
なにはともあれ内蔵バッテリーの交換が必要だと思うので、バラして中身を見てみよう!
フタを開けてみた写真がこちら。
…なんか、すごーく大胆なバッテリーの入れ方!
一応、両面テープで固定はされている。
テープに書かれた文字を見ると、どうやら平成4年に電池交換されているらしい。平成4年と言えば1992年。さすがに28年も経てば電池残量なんて期待は出来ない。
無条件に交換ですね、これは。
RAMらしきモノの刻印を見てみると…
「84256-15LL」とある。
読み方はさっぱり分からないけれども、256ってのが256KBit?だとしたら1つ32KB…。うむむ、やっぱり64KBあると思っても良いのかも?
でも基板には16Kって書いてある…むー…orz
バッテリーの交換
さて、バッテリーに目を移してみると電圧が「3.6V」とある。容量は印刷されていない。
「TOSHIBA ULTRA THIUM LITHIUM BATTERY」というものらしい。
リチウムバッテリーだからサイズ的に同じモノがあれば代替しちゃうんだけど、3.6Vという電圧がいやらしい…。1.5Vの乾電池だと2本以上3本未満。しかもバッテリーを入れる空間的な問題もあり、同じ電圧を作り出す事が簡単じゃないなぁ…今の時代に同じモノがあればなぁ…
…なんて思って調べたら、なんと!あるんですねw
これは苦労するよりも既製品を手に入れてさくっと解決!
最初はプラスマイナス端子に、コードをはんだ付けしてしまおうと思っていたが、電池の大きさを見てみて「ヘタすると爆発させちゃうかもな…」と心配になった。先日、コンデンサの破裂も経験してるので、ここは逃げる方向へ。
コードを極性に付けて、ぐいっとテープを貼っただけの簡単構造。
絶縁にもなるし一石二鳥(モノは言いようw)
誰かに渡すわけでもないし自分で使うんだったらこのくらいでいいかな…と妥協。
機能すりゃそれでいいのよ(ひどい考え
RAMカートリッジのフォーマット
さあ、本体に取り付けて動くかどうか試してみよう!
うおお!かっちょええ!従来の150%増!(当社比
さて…起動したは良いけれども、どうやってフォーマットするん??
BASICにFORMATコマンドが無かったような気がするけど…汗
普段降りないCP/M画面にまで降りてコマンドを探したけれども見つからず…。
思いつく限りの事を試してみたけれども、惨敗(T-T)
…散々調べて、そういえばシステムメニューってのがあるんだった…と思い出す。
CTRL+HELPでSYSTEMメニューが呼び出せる。
あー…やっぱりw
「RAM cartridge」って項目がありました!
1を押してみる。
フォーマットをするかと聞いてくるので、2を押す。
ほぼ一瞬で戻ってきた!
これでフォーマット出来たの???
半信半疑で(ESCを押して)BASICへ戻り、簡単なプログラムを書いてみる。
そしてI(アイ)ドライブへセーブ。
おお!セーブ出来たっぽい!
試しにFILESしてみる。
ぐはっ!完璧!!!
RAMドライブの容量は??
結局、容量はいくつになってるんだろうか?
EPSON純正は16KBらしい。果たしてそれを超えて認識出来てるのか、それとも16KBしか使えない状態なのか…。
どうやったら調べられるんだろう??
簡単なチェックプログラムでも書こうかと思ったが、そんなこともせずディスクを一杯にさせてみりゃいいのかと気づく。
BASICでBSAVEすれば任意サイズをセーブする事が出来る。
BSAVE "I:ファイル名", &H2000, &H4000
とすれば16KBのファイルが作れる。
3つセーブ出来れば48KB、4つめはきっとセーブ出来ない。
さっそく試してみる事に。
そして予想通り3つまではセーブ出来た!48KBクリア!
4つめでディスクの空きが無いとエラーになった!
おお!ちゃんと64KBあるみたい(^-^)
そして一度電源を切り、カートリッジを本体から外してしばらく放置。
その後、本体にはめ込んでデータが残ってるかチェックしてみた。
ちゃんと残ってた!
完璧なRAMカートリッジが手に入った!
これは嬉しい(^-^)
今後の使用用途は?
たった64KBと言う無かれ!
無限の可能性を秘めていると感じてる!
HC-40自体、RS-232Cでパソコンと繋がっているので、特にデータのやりとりで困ったことがないというのがホンネ。
それでも本体にドライブが増設された事の意味は大きい。
まず1つ目としては本体メモリからRAMディスクを確保しなくても良くなる。
HC-40のデフォルト的な使い方としては、64KBあるメインメモリから26KBほどをRAMディスクに回して、残った領域をBASICで使うようになっていた。当然、BASICプログラム領域とマシン語領域の調整はシビアになる。
このRAMディスクが必要なくなるのだ!BASICは目一杯メモリを使え、マシン語領域も潤沢に取れるようになった。この意味は大きい。
2つめは頻繁に使うプログラムはI(アイ)ドライブに入れておく事が出来る。パソコン側に保管するまでもない小さなテストプログラムは毎回入力していたが、これを入れておく事が出来る。さらに、実はウチには複数台のHC-40があるのだが、カートリッジにプログラムをいれて移動させる事が出来るようになった。このメリットも計り知れない!
そして3つめ。プログラムの自動生成ツールなどが作れるようになる。これは今までもRAMディスクがあるので作れはしたのだが、やはりハングアップすると消えてしまう領域にデータを作るのは避けたかったのだ。BASICコンパイラとか作りたくなっちゃうなー。
夢と妄想が広がってる!(^-^)
それではまた次回!(^-^)ノ