文豪mini5GXでMS-DOS!

みなさんチにある文豪、お元気ですか?(^-^)

今回、文豪mini5GXでMS-DOSを動かしてみたので、覚えてるウチにその記録をば。

 

まず私がMS-DOSを移植したワケじゃないよ!!!を強く伝えたいw

これは往年のパソコンワールドという書籍で発表された、ユーザー作成のモノだ。

その辺りの経緯は過去のブログでも紹介しているので、ぜひ読んで欲しい(^^)

↑まず1987年11月号のパソコンワールド誌に、文豪mini5GX用のMS-DOS移植記事が掲載された!

その後、↓1989年1月号に改良版と称されたMS-DOSが掲載される!

今回動かしてみたのは、こちらの改良版の方だ!

 

本来の方法は…

必要なモノは「文豪本体」「MS-DOS本体」「2DDフロッピーディスク2枚」。

そして雑誌に書かれている移植方法は、

  1、MS-DOS本体をコピー

  2、CP/M上のDDTで6KBあるバイナリを打ち込んでセーブ

  3,実行して移植版MS-DOSを作成

という感じになっている。

 

このDDTで6KB打ち込むというのをどうしても避けたくて……だって、チェックサムも取れない状態で6KBを間違いなく打ち込む自信など無い!(^^;;

そんな理由から、何年か前にMac上で入力した。

このバイナリをうまく活用できないだろうか…。

 

以前、なんらかの方法を使って、文豪mini5HLでMS-DOSを立ち上げていた。この方法を記録していなかった事で、記憶の彼方へ行ってしまい、どうしても思い出せない…。

でもディスクは残っているから、何か突破口があったんだろうなぁ…うーん…(@_@;;

 

仕方ないので、まずは簡単な方法で5GXのシステムディスクを作ってみる。

方法としてはこうだ。

  5HLのシステムディスクイメージを読み取る

  そのイメージに5GX用のパッチを当てる

  イメージを新規ディスクに書き戻す

これで5GX用のディスクイメージが出来上がるはずだ(^0^)

 

元々、雑誌に載っていたダンプは5GX用だったので、5HL用にパッチが当たっていたものを元に戻す…という作業となる。

もちろん、雑誌に載っている6KBのダンプリストと、実際のディスクイメージとではアドレスも異なっているので、そこは慎重に探していきパッチを当ててみた。

画像

そして冒頭の写真にもある通り、無事5GXでMS-DOSが起動した!(^-^)

 

今風に作ってみる!

ただでさえ少ないメモリしかない5GXでMS-DOSを動かしているのだから、通常思いつくようなソフトはメモリ不足で動かない(T-T)

今はMS-DOS3.1を使っているが、2.11であればもう少しだけメモリが空く。

微々たるものだけど、やってみて損はないだろう(^^)

 

MS-DOS2.11のディスクイメージは文豪mini5キャリーワードのディスクが手元にある。

あるけれども…実は5GXからキャリーワードへはパッチ量が多いのだ!

目作業(目で見て作業)で頑張ってみるのもあるけれども、それだと面白みがない(^^;

せっかくなので、文豪で起動するシステムディスク今の環境で作ってみようではないか♪

何度もやる作業ではないので、私は手作業で行ってしまった(^^;;

 

まずは用意するもの!

私は過去にバックアップしていたPC-9801用N88-BASIC(86)のディスクを使用した。ここにMS-DOS2.11が入っていたのだが、40年近く前のディスクで出処も怪しいので、ツッコミ不要でお願いしたい(T-T)

 

次にパソコンワールド誌1989年1月号に掲載されていたダンプリスト6KB。これは過去に入力していたので、それをそのまま利用した。

このプログラム(ダンプリスト)で行っている事を、Mac上でやってみる。

 

1、システムディスクをイメージ化

まずはMS-DOS2.11のディスクをイメージファイル化する。これはMacにUSB経由で繋げたフロッピーディスクドライブ(FDD)から単純に読み込むだけだ。

  diskutil unMountDisk /dev/disk?? ← ??の部分は環境によって変わる

  sudo dd if=/dev/rdisk?? of=msdos211.img bs=4096

 

2、IO.SYSの場所を探す

FATを解析して、IO.SYSがイメージ中のどこ(のアドレス)にあるのかを探る。

FATについてはMS-DOS関連のテクニカル書籍にたくさん書かれているので詳細は省くけれど、ファイルがディスクのどこにあり、どう繋がってるのかを記しているデータだ(^^)

 

3、IO.SYSを上書きする

6KBのダンプリストのうち、0350h以降が文豪のデバイスドライバになっているので、この部分をIO.SYSへ上書きする。

さらっと書いてあるが、実際にはかなり面倒な作業だった(^^;; なにせデータはセクタ単位に分けて書き込みをしないといけないのだw

 

4、文豪用ディスクにする

詳しくは書かないが、文豪で起動ディスクとして使うためのトラップ回避が必要。これを正しく行わないと、起動する際にINVALID DISK!と表示されてしまう。

これは単純にダンプリストの0270h〜033Fhをイメージの先頭(トラック0、セクター1)に上書きすれば良い。

 

5、イメージをFDへ書き戻す

出来上がったイメージを新しいフロッピーディスクへ書き出す。

  diskutil unMountDisk /dev/disk?? ← ??の部分は環境によって変わる

  sudo dd if=msdos211.img of=/dev/rdisk?? bs=4096

 

何度か勘違いがあり(特にIO.SYSへの書き戻し)やり直すハメとなったが、無事に文豪mini5GXでMS-DOS2.11が立ち上がった!(^o^)

 

おわりに

低気圧による頭痛に悩まされながらセグメントの計算とかするもんじゃない…と思ったが、なんとか無事に動かすことができるようになった。

 

よりメモリの多い文豪でもMS-DOSを立ち上げたいと思っていろいろ調べているけれども、一筋縄ではいかないのが現状だ(T-T)

普通にMS-DOSを使いたいのならばPC-9801を起動すればいーじゃないか…と思うけれど、そうじゃないロマンが文豪にはある気がしている(^^)

いつかカラー文豪でもMS-DOS動かせるように頑張るよ!

 

ではまた次回!(^-^)ノ