National JR-300というレトロパソコンをご存知だろうか??
そもそもNationalって何?って言う人もいるのかも?!(^^;
JR-300、1983年頃に広告が出て、おそらくちゃんと販売されたのだろうけれども、ほとんどの人は見たことが無いという不思議な…まさに幻のマシン!
もちろん私自身も見たことがないし、触ったという人に会ったことも無い。
ただ以前から都市伝説のように「JR-300という機種があるらしい」という事は知っていた。
ネットで検索するとJR-300のパンフレットも存在していたらしい。
このたび、ワケあってJR-300エミュレータを開発した(まだ途中)。
本日以降、ブログで開発日記的なものを書いていこうと思うけど、単純にJR-300のスペックだけを知りたいという方も多いだろう。
…というわけで、スペック情報を書いていくよ!
あくまでも解析した結果であり、確定情報ではないのでご注意ください!
苦労話を読んでくれる方は、次回以降のブログもお願いしますw
メインCPU:Z80
サブCPU:存在している
GDC:μPD7220A
メインメモリ:64KB
テキスト:80x25、40x25(VRAM 4KB) PCG機能
グラフィックス:320x200、640x200(VRAM 48KB)
その他:
カラーパレット機能あり、PSGあり
メインCPU
どの情報を見てもメインのCPUがZ80という事だけは共通だった(^^;
実際、BASICとデモンストレーションプログラムを見たら、確かにZ80のコードで書かれていた。
クリーンコンピュータ構成となっていて、本体の起動にはプログラムの入ったテープが必要。
本体には16KBほどのIPL ROMが載っているらしいけど詳細は不明。
メインCPUから利用できるメモリは64KB。
メインCPUからテキストおよびグラフィックのVRAMはアクセスできない。
サブCPU
存在している事は間違いないが、CPUの型番含めて詳細不明。
JR-300には「JR-200との互換機能」があるらしいので、そのCPU(6802)と思われる。
BASICおよびデモプログラムからはサブCPUの型番を知る情報がない。
サブCPUはテキスト表示(PCG含む)、パレットチェンジ、サウンド、カセットテープ関連など、いろんな事を担当。
メインCPUとは共有メモリを介してハンドシェイクしている。
GDC(Graphic Display Controller)
グラフィックスの描画を担当するGDCが存在していて、型番はμPD7220A。
初期のPC-9801に載っていたμPD7220Aのグラフィック側と同等。
最初の頃のGDCなので3プレーン同時書き込み等が出来ない。
グラフィック用のRAM(VRAM)はGDC側に接続されていて、メインCPUからは直接読み書きができない。
GDCのコマンドを介して、高速に描画する事が可能。
……なのだが、JR-300特有の理由があり速度は速くなさそうだ。
テキスト表示
80x25または40x25の表示が可能。
テキスト用のRAM(TVRAM)はサブCPU側に接続されていて、メインCPUからは直接読み書きができない。
文字色と背景色が設定出来るらしい。
PCG機能を有していて、おそらくX1のようなハードウェアPCG。色は単色。
定義できる文字数は不明だが、構造上は256文字。
グラフィック画面と重ね合わせ表示されて、グラフィックとテキストは分離しているっぽい(テキストがスクロールしてもグラフィック画面に影響なし)。
グラフィック画面とテキスト画面の表示優先順位を変更できる(BASICからも変更可)。
サウンド機能
まだ実装前だけど存在しているらしいことは確認清み。
サウンド自体はサブCPUがMMLの解釈実行まで行う(らしい)。
おそらくPSG3重和音が可能。
カセットからデータを読み込むバッファと、MMLを格納しておくバッファが同じアドレスとなっていて、音楽演奏とカセットからの読み込みは同時使用が出来ない。
その他
キー情報は別のサブCPUまたはコントローラがつながっていて、キーが入るとメインCPU側に割り込みが掛かる。
他にも追加項目があったら随時更新していきます。
このページを見ればJR-300の最新情報が得られるようにします。
次回以降、いかにして解析をしつつエミュレータを開発していったのかを書いていくよ!乞うご期待(^^)
ではまた次回!(^-^)ノ