LinuxコンソールでPC-9801フォント

今回は備忘録程度の内容です!(^^)

 

ポメラDM250のコンソール(console)をPC-9801のフォントにしてみた!

特にポメラの機能に特化したものではないので、他のLinuxでも使えると思う。

RaspberryPiなどでも出来ると思うので、ぜひ試してみて欲しい。

 

こんなお遊び、とっくに誰かがやってるだろうと思ったけれど、ネットで探しても断片的にしか情報が引っかからなかったので、じゃあ…という事で書いてみる!(^^)

 

 過去に↑こちらでもやっているので、合わせて読んでみてほしい(^-^)

 

consoleにPC-9801フォント

Linuxをインストールしてグラフィカルログインを利用している人は、おそらく電源を投入後の「login: 」という画面を見たことがないかも知れない。

グラフィカルログインをしている人でも、CTRL+ALT+F2とか押すと画面が出るハズ。

ここに表示されるフォントを、PC-9801用のROMフォントに交換する。

 

ただし、フォントデータはPC-9801本体から抜き出す必要があるのと、フォントの変換ツールは自前で作る必要がある。

簡単なバイナリ変換で作れるので、各自挑戦してみてほしい(^^)

 

Linuxのコンソールで使えるフォントのフォーマットは↓以下の資料が役立つ。

Font-formats recognized by the Linux kbd package: PSF fonts

 

フォントファイルを圧縮した後、/usr/share/consolefonts へコピー。

そして設定ファイルは /etc/default/console-setup にある。

 

これで再起動すれば、起動時のフォントがPC-9801になる!(^-^)

fdcloneを立ち上げれば、懐かしい感じがしてくる(^-^)

ちなみにこれで画面サイズは128x37キャラクタで、PC-9801よりは2周りほど広い画面が使える!当時の30行計画が懐かしい!

 

fbtermでPC-9801フォント

もうひとつがこちら。

標準のLinuxコンソールでは日本語表示(漢字やひらがなカタカナ)が使えない。

使おうとしても↓こんな感じに画面が化けてしまう。

X-Windowを起動すれば漢字を含めたファイルも簡単に見ることは出来るけれども、外出先でマウスがない等のシチュエーションも考えると、コンソールで漢字表示が出来ると便利だ。

 

そんな時はfbtermというコマンドを使う(^^)

fb(FrameBuffer)を用いたターミナルエミュレータと覚えるとコマンド名を忘れないw

 

Debian Linux on ポメラの場合は、最初からインストールされているので、何も考えずにfbterm[enter]とすれば起動する。

私はDM200でLinuxを使用していた時に、ずーっとこのフォントを見ながらFM-7エミュレータなどを開発していた。

自分にとってはとても見慣れたフォントだ(^^)

 

しかしログイン時のコンソールをPC-9801フォントにしたので、できればこっちのフォントもPC-9801に統一してみたい。

 

まずfbtermで使用するフォントを用意する。

fbtermでは、先程のコンソールで表示するファイル(psf)ではなく、X-Windowなどで利用するフォントファイル(拡張子:ttf)を使用する。

ttfファイルのフォーマットを調べないとなー…と思っていたら、便利なツールを公開してくれてるページがあった!

hikaen2.hatenablog.com

このページ↑を参考にしながら、TrueTypeフォントファイルを作成した。

書いてある通りに(DM250上で)やってみたら、エラーも出る事なく変換できた!

 

出来上がったttfファイルを、ローカルのフォントフォルダにコピーする。

  mkdir ~/.local/share/fonts

  cp pc-9800.ttf ~/.local/share/fonts

 

~/.fbtermrc にある font-names と font-size を以下のように変更。

  font-names=PC\-9800,Ricty Diminished

  font-size=16

 

これでfbtermを起動すると、PC-9801フォントで表示されるようになる。

フォントが切り替わらない時は、一旦rebootしてみよう。

 

失敗談……

font-namesにPC-9800と書いていたらフォントが切り替わらなかった。

なんでだろ…と散々調べてみても理由が分からず。

フォントファイルの中身まで調べたよ!(T^T)

 

なにげに fc-list | grep 9800 としてみたところ、PCの後ろに\(バックスラッシュ)がついてる事を発見!なぜついてるのか分からなかったが、真似してfont-namesに書いてみたところ、無事にフォントが切り替わった!

 

おわりに

PC-9801ファンでもない限り、情報としての価値は薄いのかも知れないw

でもフォントの切り替え情報としては残して良いのかも…と思ったので書いてみた!

 

ではまた次回!(^-^)ノ