今回は、左が右になったお話!(^-^)
山梨県にあるハードオフのショーケースに置かれていたゲームボーイ。
まっくろくろすけがどうなのかを確かめたかったわけではないけど、本体の電源が入るという事は、もしかして修理出来るんじゃないだろうか…と思ってしまった!
見た時は気にしていなかったんだけど、夜になってじわじわ来た!(^^;
翌日もまだ山梨に居たので、思い切ってお買い上げしてみる事にした!
久しぶりの修理ブログ!(^^)
まずは現状
勢いで手に入れてしまったものの、よくよく考えてみれば「電源入る」「画面真っ黒」くらいしか情報がない。
まっくろくろすけはとりあえず置いておこう(^^;;
本体の状態はこんな感じ。
表面は汚れていて黄色く変色しちゃってる。初代ゲームボーイでありがちの変色だよね…。
裏面はそれなりにキレイではあるけど、やっぱり全体的に色が違う。
電池ボックスのフタは外しているだけで、ちゃんとある(^^;;
幸い、電池ボックスの中もきれいなままだった!
あと、液晶周りのカバーがない。これも本来はシールで貼り付けてあり、経年劣化で外れてしまう事が多いようだ。中古品でカバーが無い本体多いよね…(T-T)
画面が真っ黒というのはどういう状態なんだろう??
カセットを入れて電源を入れてみる!
あ……あれ??画面ちゃんと点くよ??
しかもゲームも動いてる。
もしかして、コントラストを最大にしてテストしてたりして??(^^;;
キーもちゃんと入るので、ゲームで遊ぶ事も可能だ!
なんだ、このゲームボーイは動作品だ!(^-^)
外見をキレイにするのと液晶のライン抜けを直すだけで良さそう!
そうと決まればレッツ分解!(^^)
うん…中身の基板も結構きれい!
コンデンサも問題なさそうに見える。
これなら、ほこりを落とすだけで良さそうだね!(^^)
うーん、やっぱり外見は黄色い。
キーも汚れているので、これはキレイに掃除しよう。
モノによっては新品に交換しても良いかも???
カバーをホワイトニングする!
さて、やはり初代ゲームボーイと言えばグレーっぽい色のカバー。
↑これはGPi CASEと、もう1台所有している初代ゲームボーイ。
ゲームボーイは、BATTERYランプの上が剥がれたようになってるんだけど、なぜこんな(プラスチック面の)裏側が剥がれるのかが不思議(^^;;
この2台の色が、本来の色に近いんだろう。
プラスチックをホワイトニングする方法は、ネットで検索したらたくさん出てくる。
私も独自の方法でやってるわけではなく、見よう見まねだ!(^^)
やる方法は簡単、溶液に浸して紫外線を浴びさせるだけ(^-^)
まず使うのはコレ!
ちまちま買うのが面倒だったので、業務用のでっかいボトルを買った!
容量は4.5リットルで価格は2000円しなかったと思う。
ワイドハイターが良い…というか、ワイドハイターの成分である過酸化水素水が効くらしい。手軽に手に入れられるのがワイドハイター、またはオキシドールというヤツだ。
海外の情報などを見てると12%の濃度の過酸化水素水を原液で使ってたりするみたいだが、残念ながら我らのワイドハイターEXパワーは3〜5%の濃度しか無い。
濃度が足りない分は時間を増やしてカバーするしか無い!(^^)
まずはワイドハイターEXパワーと水を1:1の割合で薄めたものを作り、容器に張りつつゲームボーイのケースを入れて天日干しする。
夏場の日差しだと10分もすればだいぶ白くなるらしいんだけど、この日はあいにくの春の日差し。しかもその後の予定があったため2時間くらいで引き上げとなった。
う〜ん……イマイチ(T-T)
というか、どっか変わった??くらいの変化。
やっぱり日差しが弱いのかな…!
別の日に、今度はサランラップにくるんだ状態で天日干し。
中はワイドハイターEXパワーと水を1:1で薄めた溶液。
この方法は、過去に何度かやってみているが、色がまだらになりやすい(T-T) サランラップのシワなどが関係しているんだと思われるけど、もう少し広範囲にまだらになるので法則性が分かってない。分かってないけどちょっと危ない。
結構色が変わってきた!(^-^)
乾かしてみると……やっぱりまだ色が黄色い。しかも恐怖のまだら発生(TT)
うーん、やっぱり溶液に浸したほうがいいのかなぁ…。
よーし!!今回は!!
サイズも小さいし、前に一度やって玉砕した方法をもう一度試してみる!!
↑こいつを手に入れた!↑
これは何かというと……
USBに繋げるとぺかー!
そう、これは紫外線LED!通称ブラックライトというヤツ!
これを利用してホワイトニングしてみる!(^^)
実は過去にやってるんだけど、思ったよりもうまくいかなかったのだ。
紫外線ブラックライトでホワイトニングに挑戦! - レトロパソコンであそぼう!
紫外線ブラックライトでホワイトニングに挑戦! その2 - レトロパソコンであそぼう!
ブラックライトは取り扱い注意なので、もしもチャレンジしようと思う人がいたら、まずは注意事項を検索して良く読み、必ず自己責任でお願いしたい。
さて、今回は容器を変更して再挑戦だ!
ペットボトルの上側を加工してクチを大きくして、周りに紫外線LEDを巻きつけて…
アルミホイルでくるんでやれば、ブラックライトな密室が出来上がる!
アルミホイルで包んだのは、ライトが反射して各方向から光が当たるのではないか…という勝手に想像から(^^;;
この中に、ワイドハイターEXパワーの原液(つまり水で薄めない)を入れ、中にゲームボーイのケースをとぽんと入れる!
ちゃんとケースの全体が浸かるほどワイドハイターを入れるんだよ!(^^)
そして上をアルミホイルでフタすれば……
怪しげなタワーの出来上がりww
裏から伸びたUSBから、常時電源を入れた状態となっている。
ちなみにかなり熱を持つ。
溶液に指を入れると「あちち!」となるくらい。
火を吹くわけではないが、目は離さない方が吉だ!
このまま24時間放置!
!!!かなり白くなった!!
裏側はまだらというか何か剥げた感じにもなってきたので、ここで終了にした。
表側はもう24時間入れておいてみる。
これ↑が約48時間入れておいたモノ。
だいーぶ白くなった!もう1台のゲームボーイと比較してみる。
下手すると、今回ホワイトニングした方が色が白いんじゃないだろーか…(^^;;
よし!これでホワイトニングは終了とする!
やった!
以前はうまくいかなかった紫外線を使ったホワイトニングが出来たよ!!(^^)
これは今後のホワイトニングにも影響を及ぼしそうな予感!
液晶のライン抜けを直す!
次はライン抜けしちゃってる液晶を修理してみる。
初代ゲームボーイの宿命なのか、画面の左右がライン抜けしてしまう筐体がとても多い。
ゲームボーイカラーからは直っているので、初期型あるあるの不具合なんだろう。
ポケコンでもPC-G850Vが良くライン抜けする。
このライン抜け、比較的簡単に直すことが出来る(^-^)
写真を撮りながら作業したかったけど、両手が埋まってしまうのでうまく出来なかった…。
途中の静止画が数枚で申し訳ない。
液晶の下部分にゴムが一直線にあり、その下あたりを熱したはんだごてで軽くなでてみる。
最初はアルミホイルごし(PC-G850Vの修理の時にいつも使ってる)になぞっていたけど、どうにも効果が薄いので、はんだごての温度を270度まで下げ、直接なぞってみた。
PC-G850Vのときはとても簡単に修理出来たライン抜けが、ゲームボーイでは一筋縄ではいかない(T^T) 2本治ると1本消え、1本消えると別の1本が消え…という感じで、かなり繊細な感じになってしまった。
始めてから5分くらいでようやく残り1本。
ようやく全てのライン抜けが直った!
でもなんだか不安定だったので、この状態でしばらく待ってみると、またしても1本消え…なんて感じでなかなか安定しない。何度も何度も根気よく直していった結果、ようやく安定して全ラインが点灯するようになった!(^^)
組み立て
よし、これでキレイに直る見込みがたった!
元通りに組み立ててみよう!
ピンボケで申し訳ないが……液晶周りがしっくりこないなー(TT)
やっぱり液晶周りのシール?カバーは必要だ!
そう思って調べてみると…なーんと!あるんですね!
おそらく純正品ではないんだろうけど、全く同じものが売られていた!
これを貼り付ければ……
すげー!!!
すごくすっきりした!(^-^)
こういう保守部品はいくつあっても嬉しいかも…。
十字ボタンとSELECT、STARTのゴムも新品と交換した。
いくつかのゲームを起動してみたけど、液晶のライン抜けもなくキレイに表示されてる。
サウンドもバッチリだ!
終わりに
今回はたまたま見つけたゲームボーイが気になって、衝動的に修理してみたけれど、ここまで上手に直るとは思ってもいなかった。
そもそも…
これとコレが同じゲームボーイだって信じてもらえるんだろうか?(^^;;
直すのには、ホワイトニングなどを入れると3日くらい掛かってるんだけど、自分のペースでゆったり出来たので楽しみながら出来た。
これは満足度高いぞ!!(^-^)
うまく直せたら手放そうかな…と思っていたが、これは一生残す!(^-^;;
こういうコレクションが増やせていくのが楽しいよね!
ではまた次回!(^-^)ノ