RG351MPでLinux!

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このところ、ANBERNIC社のRG351MPというマシンで楽しくLinuxを使っている!

このマシン、本来はゲーム機なんだと思う。

広告やYouTubeを見るとレトロゲームが沢山動いてる。

 

でもこれってゲーム(実物)を所有している人は遊べるかも知れないけど、私みたいにゲームをほとんど持ち合わせていない人にはどーにもならない。

だから割り切ってLinuxマシンとして使うしかないのだ!(^^;

↑割り切る方向がたぶん違う

 

私の場合、DevTermでRetroArchを動かしたい…というか、X68000エミュレータを動かしたいという動機から来ている。X68000エミュレータもRetroArchも動いてるところを見たことがなかったため、確実に動いてるマシンが見てみたかったのだ。

 

RetroArchで調べていたらArkOSという単語がよく出てくる。なんだこれは…と思って調べ始めたのがきっかけ。RG351MPに行き着いたのは単なる偶然!今でもANBERNIC社の最新マシンがどれなのか把握していない!そして手元に届いたRG351MPはシステムディスクが壊れていて…という感じで、どうあってもArkOSを入れなければならない状況に追いやられた(^^;

 

結果的にRG351MPをとても楽しく使っているので、結果オーライかなと思う(^^)

で、これまでしてきた設定やらを書いておかないと忘れてしまうので、備忘録も兼ねてブログに記しておこうと思った!

 

あと、私の影響で購入を決めた方も何人かいるようなので、その方たちに流れをお伝えする意味もある!同じ苦労をさせてしまうのも申し訳ないので(^^;;

 

ただ、ここに書いてあることを実行したからと言って、全てが完璧に設定出来るワケではない。手順も相当端折っているので、各自必要な事があったら調べてもらいたい。

※基本的なLinuxの知識がなければ厳しいかもしれない。

 

なにはともあれArkOS!

Linuxであれこれ遊びたかったら、まずはArkOSをインストールする。

新規にRG351MPを購入した人は、元から付いていたSDカードは大切に保管しておこう。

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このTF1/INTと書かれた場所に入ってるSDカードがシステム側だ。どうも…ネット等で情報を見ていると、本来はここにシールが貼られていたらしい…。うちのは元からシールなし…汗

なんか思うところがあるけど、まぁ気にしない(T-T) ← でも泣く

 

Home · christianhaitian/arkos Wiki · GitHub

↑のホームページの、ずっと下の方にある「Download Links:」から、該当するマシンのバイナリをダウンロードしよう。

そしてダウンロードしたイメージをSDへ書き込む。この辺りはRaspberryPiでOSをインストールする手順と同じなので、ネットの情報を参考にして欲しい。

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無事にArkOSがインストール出来ると、こんなメニュー画面が表示される。
この……女性は有名な人なんだろうか??(@_@; いつも見ながら何故??…と思ってる(^^;

そしてこの写真を撮ろうとして顔認証するiPhoneのカメラ優秀。

 

経験則でお伝えすると、使用するSDカードは無名のヤツではなく、ちゃんとしたメーカー品を使った方が良いかと思う。

起動OSを入れとく大事なSDなので、ケチってはダメだ!(ToT)

 

ネットワークの設定

ArkOSのインストールが終わったら、まずは無線LANの設定をしてしまおう。

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OPTIONSWIFI(一番下)と選んで、WIFIの設定をしよう。
メニューの中に入ったらL1/R1で項目の移動が出来る。

WindowsMacで言うところのTABキーだ。

設定自体は普通にWindowsなどで設定するのと同じ感覚で行けると思う。各自宅での事情もあると思うので、分からない場合は詳しい家主に聞いてみると良い(^^)

 

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sshの設定もしちゃおう。

OPTIONSNETWORK INFOIPアドレスが確認出来る。ここで何も表示されずに同じ画面に戻ってしまう場合は、おそらくネットワークの設定がうまく行ってない。もう一度、上のWIFI設定を見直してみよう。

 

表示されたIPアドレスを覚えておきつつ……

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ENABLE REMOTE SERVICESを選択する。

画面にあれこれ出てきてエラーなく終了すればsshが有効になる。

WindowsMacなどのターミナルからログインしてみよう。

  ssh ark@さっき覚えたIPアドレス

パスワードはarkだ。

これでログインが出来るはず!

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ログインが出来たら、念のため以下のコマンドを実行しておこう。

  sudo apt update

  sudo apt upgrade

 

コンパイラを使えるようにする

この項目、私はとても適当にやってしまったので正解を知らない(^^;;

ArkOSはインストールした段階からgccコマンドが存在する。しかし/usr/includeが全く無いという状態であり、なぜgccだけがインストールされているのか…?

 

まず試して欲しい。

  sudo apt install build-essential

これで何か小さなC/C++のソースを用意してコンパイルが通ればばっちりなんだけど…汗

私は他のマシン(DevTerm)から/usr/include以下を丸ごとコピーしてしまった!!

gccのバージョンが同じかそれ以上ならば大丈夫…ではないかと自己判断。

もしも真似する場合は、自己判断でお願いしたい(T-T)

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キーボードやマウスを繋げる

Linuxマシンとしてはsshが繋がればだいたいの事は出来るけれど、やっぱりキーボードやマウスが繋がった方がレトロマシンをエミュレーションさせる時に便利だろう。

というわけで、USBハブを介して繋げてみる。

その場合、ちょっとだけ注意が必要だ。

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RG351MPの上部を見ると、2つのUSB TYPE-C差込口がある。

片方がDCと書かれた電源用、もうひとつがOTGと書かれた端子だ。

USBハブを繋げる場合にはOTG対応のものを挿し込む。

私は2つを使い分けて繋げているのでご紹介しときたい!

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どちらもOTG対応のUSBハブなんだけど、下のACASISの方がちょっとだけ特殊で…

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電源供給用のUSB端子がついてる!

RG351MPはTYPE-C接続なので滅多なことで電源不足にはならないと思うが、バスパワーで動くHDDなどを繋げた際に不安を解消出来る(^^)

 

今のところ、キーボード、マウス、無線LANを繋げている分には電源不足になった事はない。外部HDDを繋げる時は意識的に電源を繋げるようにしている。

 

本体でconsole

最近のツイートでPC-9801のフォントを表示させたりしているコンソール表示。

そもそもこの画面はどうやって出してるんだ??と思ったかも知れない。

なんのことはない、実はコレ仮想コンソールなのだ(^^;;

キーボードを繋げた状態でCTRL-ALT-F4と押せば画面が切り替わる。

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ただ、ちょっと注意が必要なのが、この仮想コンソールに切り替えると、tty0で動いているemulation station(いつも見えてるメニュー)のプロセスが終了してしまう。

もう一度立ち上げる方法を見つけられていないので、ここからrebootまたはshutdownするしか復帰する方法がない。

 

私はいつも……

  先にENABLE REMOTE SERVICESする

  CTRL+ALT+F4で仮想コンソールを切り替える

という手順で切り替えている。

こうすればsshが使える状態でコンソールに降りられる。

 

お好み設定

ここまでくればあとは個人の好きに設定をすれば良いと思う(^^)

今のところ私が行った設定は2つのみ。

この先も増えていくとは思うけれども!(^^;

 

キーボードのCTRLとCapsLockを入れ替え

/etc/default/keyboardを編集

  XKBOPTIONS="ctrl:nocaps" ← 文字列を追加

 

コンソールのフォントをPC-9801に変更

PC-9801のフォントを使えるようにするツールを作ったけれども、権利的に怪しいのでファイルを配布する事は出来ない。

Font-formats recognized by the Linux kbd package: PSF fonts

↑この辺りにフォントファイルの構造が書かれているので、自作してみると良いかも(^^;

 

作ったフォントファイルを試す

  setfont フォントファイル

 

設定されているフォントを表示する

  showconsolefont

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consoleでのフォントファイルを設定する

/etc/default/console-setupを編集

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↑CODESET、FONTFACE、FONTSIZEをコメントアウトして、FONTにファイル名をそのまま指定。完成したフォントファイルは /usr/share/consolefonts へコピーしておく。

 

あとは必要に応じて各種アプリケーションをインストールしていったら良いが、/(root)パーティションの残りだけは意識しておいた方が気がする(^^;

私は遊んでいたら200MBほど消費してしまった!

 

おわりに

最近、ちょっと気がついたんだけど「レトロパソコンであそぼう!」のブログからだいーぶ趣旨が外れてきてしまってる気が…(-_-;;

いつか誰かに指摘されそうな気がしたので、先に言ってしまう!(T-T)

 

ではまた次回!(^^)ノ