RG351MPでPC-8801エミュレータ!

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まだ続くRG351MPネタ!(^^;;

 

ここまで楽しみながら使ってるのは、私の中でRG351MPは謎パーとして認識されているのかもな…と思ったw これだけ素直なLinuxマシンに向かって謎パーとはヒドイと思うけど、なんか使ってて楽しいんですよw

そしてメインのゲーム機能はほぼ使ってないという不思議(^^)

 

今回は、XM8(PC-8801エミュレータ)をRG351MPでビルドして動かしたお話。

どうにもRetroArchに含まれているquasi88の調子が良くなくて、PC-8801に関してはあんまり動かせていない印象が強かった。

 

何か…Linux環境で動くPC-8801エミュレータはないかしらん…と探してみたら、とても良いものがあった!

PI.さん(@xm6_original)開発のPC-8801エミュレータ

これをRG351MP上でビルドして動かしてみる事にする!

 

準備

前準備として、キーボードとマウスは繋げておいた方が操作が楽ちんになる。

本体上部のUSB-CにUSBハブを繋げ、キーボード、マウス、そして無線LANアダプタを接続しておこう。特に設定はしなくても自動的に認識される。

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便利だけど机の上は超カオス状態!(T-T)

 

もうひとつ、RG351MPでのビルド環境も構築しておこう。

前々回のブログにてgccでビルドが出来る環境を作った。

 …と言ってもinclude以下を丸コピーしただけだ!(^^;;

sudo apt install gcc  …でも行けるのかも知れないが、試していない。

ぜひどなたか試してもらいたい(T-T)

 

あっけないビルド

まずはソースをダウンロードする。これはRG351MP自身で出来なくはないけど面倒なので、Macでダウンロード。そのファイルをRG351MPへ転送する。

 

私は、ファイルを転送する時にscpコマンドを利用している。ssh接続が出来るマシン間でのファイルコピーがとっても手軽に出来る。

 

展開して出来上がったフォルダでビルドを実行。

 cd Source/Linux

 make clean

 make

これだけだ(^-^)

途中、ソースにgcc9ではエラーとなる書き方があったため2度ほど止まったが、プログラムというよりはデータの書き方の問題だったのでサクッと解決!

 

気になるビルドに掛かる時間は「make(シングルコア)」で4分33秒、「make -j 5(複数コア使用)」で2分02秒だった(^0^)

やっぱ速いね、RG351MP!

4コアでビルドしていると本体がほんのり熱くなった。持てないほどじゃないよ!

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Macからsshでログインしてビルド作業

 

余談だが…ビルドエラーが出た時のファイル修正が少しだけ厄介だった。

いきなり本体でビルドを通そうとしたため、本体側でファイル修正をする必要が出てきてしまった。RG351MPにはviは入ってるがemacsはない…。viでも修正は可能だけど、慣れたEmacsを使いたい。

 

この先の事も考えた上で、思い切ってRG351MPにEmacsをインストール!単に「sudo apt install emacs」としただけだけど、Emacsが動くゲーム機って面白い(^^; 実機上でターミナルが開けないため、sshでログインした端末でのEmacsとなるが、これでファイル操作に対する不安がひとつ解消された!(^-^)

 

実行してみる

ビルドが終わると、そのフォルダにxm8という実行ファイルが出来る。これをRG351MP上で実行するのだが…まずはROMファイルを用意せねば。

xm8があるフォルダ(つまりここ)に必要なPC-8801のROMファイルを置く(^^) 詳しいことはXM8のドキュメントを参照してもらいたい!

よし、これで準備は整った……はず??

 

なにはともあれ実行してみよう!

勝手に自分ビルドしたファイルはRG351MPのランチャ(EmulationStation)に表示されないので、少々面倒な方法で実行する流れとなる。

 ・OPTION → FILE MANAGER

 ・xm8があるフォルダまで頑張って移動

私は /home/ark/src/xm8_170/Source/Source/Linux に実行ファイルが置かれているため、結構頑張らないといけなかった(^^;;

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実行ファイル(ここではxm8)にカーソルを合わせ…Aボタンを押す。

 

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そのファイルを「見る(View)」のか「実行(Execute)」するのかを聞いてくるので、カーソルをExecuteに合わせてAボタン。

 

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PC-8801が起動してディスクをアクセスしに行く。ここでメニューが開いて「どのファイルをドライブに結びつけるのか」を聞いてくる。ここはキーボードとマウスがないと操作が難しい。誤操作防止にもぜひキーボードとマウスを使用して欲しい。

 

正しいファイルをディスクにセットすると、画面下のドライブアクセスインジケータ?が赤く光ったのちにディスクから起動する。

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このゲーム、発売当時にPC-9801UV21で遊んだっけ。たしかコタツネコが…げふんげふん

PC-8801版はここ数年で手に入れたもの(^^)

 

xm8実行時にマウスの右ボタンを押すとメニューが表示される。ここでドライブの入れ替えや各種設定、リセットと終了が出来る。他のRetroArchのようにSTART+SELECTでは終了しないので注意が必要だ。

 

もっと充実させたい!

いくつかのイメージファイルをセットしてみたが、どれもキレイに動いてくれた!

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今のところRG351MPのキーには対応が出来ていないので、キーボードは必須状態だ。アドベンチャーゲームは仕方ないにしても、アクションゲームくらいはRG351MP本体だけで実行出来るようにしてみたい(^^)

 

それにしても……RG351MP自身でビルドが出来るようになったのがとても嬉しい。もっとライブラリが足りないとか問題続出かと思いきや、必要なファイルは揃ってるようで変なエラーが出たことがない。安心感がハンパないよ!(^^)

 

640x480ドットのキレイな液晶、高速なCPUと4コアの余裕、メモリ1GB。何かを動かそうとした時のスペック不足をあまり感じない気がする。

今のところの不満といえば、ファイルを実行する手順が少しばかり面倒と思う程度だ。これは本来の使い方ではないので、こっち側の責任だ(^^;;

 

さてこの先は何をやってみようかな…(^〜^)

ではまた次回!(^-^)ノ