うちにはPC-9801ノートが結構な台数ある。
本格的にレトロ活動を始めた頃、やっぱりレトロの中心となる作業マシンがあった方が良いだろう…と思ったのと、昔からの憧れで98ノートを使ってみたい気持ちがあった。
手始めに若い頃にイチバン欲しかったPC-9801NS/Rを手に入れてみた。動作未確認という事だったが、届いた本体は案の定…というか期待もしていなかったけれど、動かない状態だった。
でもまぁ98ノートを手に入れたっていう満足感だけでいいか…と思っていたが、やっはり手元にあると使いたくなる(^^;;
この気持ちが、今のレトロパソコンの修理を始めるきっかけとなった。ネットでコンデンサを交換するのが良いという情報を読み、最初は「μFってなんだろ?」というところから始めた。その後、98ノートだけで50台は修理っぽい事をしたと思う。周りからは「やることが極端だ」と言われるが、自分でもそう思う(^^;;
確か直ったのは上記NS/Rも含めて2割にも満たなかったと思うが、修理の場数だけはたくさん踏めた。おかげで今でも98ノートの修理にはあまり抵抗がない。私が貫通型のコンデンサよりも表面実装型のコンデンサ交換を好むのは98の修理をしまくった影響だw
これまでPC-9801NX/C(カラー液晶)を98ノートのメインマシンとして使っていたが、事情がありPC-9801NS/Aへ移そうと考えていた。98のデスクトップはずっと前からPC-9801USを愛用しているのだが、これが実はアクセラレータを積んでたという事を先日知ったw
カラーが表示出来るのはデスクトップに任せておき、ノートの方はモノクロでいいか…と割り切った。NX/CよりもパワフルなNS/Aを使おうかな…って事だ。
PC-9801NS/A
PC-9801NS/Aは標準でCPUが486SXの33MHz、メモリは1.6MB。
私が良く使うベンチマークソフトCPUBENCHだと、初代PC-9801の43.45倍って出る。
MS-DOSで何かをやろうとした時には、すでに満足できるスペック!(^^)
でも……そこに増設出来る場所があったら、増設しなければならないのだ!!(自己満足)
というわけで!
486SX 33MHz→486DX4 100MHzへのアクセラレータ。IODATAから発売されていたもので、おそらくNS/Aで使えるアクセラレータでは最高速かも??
16MBの増設メモリ。NS/A自体は33.6MBまで増設可能らしいので、きっと32MBバージョンもあるんだろうけれども、この当時に32MBって死ぬほど高かったと思われ…。
今回はHDDの代わりにコンパクトフラッシュを取り付ける!家の98はUSもNX/Cも512MBのCFを使っているが、どちらもNS/Aでフォーマットした覚えがある。というか、手元の98ではNS/Aでしか512MBが認識されなかった。
特にWindowsを入れるわけでもないので、512MBを積んでも1/10くらいしか使ってない…。というわけで、今回は無難に128MBの方を使うことにした。
このコンパクトフラッシュをIDEに変換するアダプタは、秋葉原にある千石電商で900円ほどで手に入る。98ノートでHDDを使う場合はいくつか手に入れておくと便利だ。
むしろ98ノートと相性の合うコンパクトフラッシュを見つける方が難しい。使えるモノと使えないモノがはっきりしない。こればかりはいくつか試してみるしか無い。
#書きながら思ったが、MBRに何か書き込まれていると認識されないのかも??
OSはMS-DOS 6.2をインストールしてみる。
私自身はMS-DOSは5でいいじゃん派なのだが、5.0のシステムディスクをどこかにしまい込んでしまっていて見つける事ができなかった(フラグ)。
これら一連の増設グッズはこのために揃えていたものではなく、特に目的なく手元においてあったものだ。ようやく日の目を見る!(^^)/
MS-DOSをインストールしてみる
まずはメモリとアクセラレータを取り付けてみた。
いいねいいね!しっくりきてるね!
どっちも純正品ではないけれども、そこにはあんまりこだわり無いのでおっけー(^-^)
メモリもちゃんと認識した!
つーか、メモリカウントがめちゃくちゃ速い!!
普段、PC-9801USのCバスメモリ&PCカードメモリのカウント見てるから余計に速く見えるのかも??
「ピポ」音とメモリカウントでマシンの速度を感じられる健全な世代(^^)
フロッピードライブにMS-DOSのインストールディスクを入れて電源を入れたのだけれども、厄介な事が起きた!! フロッピーをアクセスしにいくと本体がリセットされちゃうのだ!
これは………試しにフロッピーを抜くとちゃんと起動しようとする。
うーん……モーターが動く瞬間に電源が落ちちゃうので、電源不足かも?? 実はメインバッテリーが使い物にならないと思い、取り付けてなかったのだ。ACアダプタだけでの駆動。
もしかしたらACアダプタもダメなのかも??
純正品ではないメモリとアクセラレータを取り付けているので、電源の容量不足があったとしてもおかしくはないと思う……。
仕方がないので、一時的にメインバッテリーを取り付ける。正直、使えるかどうかは全く分からない…。試しにバッテリーを10分ほど充電をしてみる。
あ……電圧は出たね…。出たけどどうなんだろうなぁ……。中のバッテリーの具合が見えないので怖い。
さらに様子を見ながら1時間ほど充電してみた。
あ!これはヤバそう!定格9.6Vのバッテリーで(しかも劣化してるのに)12.47Vも出た!
なんとなく嫌な予感しかしないので、バッテリーを取り外した。
フロッピーを使うのはインストールの時なので、増設メモリとアクセラレータと外して作業する事に。そうよ、最初からそうすればよかった(^^;
MS-DOSのインストールは問題なく終わった!
…が、再起動すると起動の途中で止まってしまう(T-T)
何か良くないものがCONFIG.SYSに書かれているのかと思い、フロッピーから起動→CFの中を探ってみるが、どうも怪しげなものがあるようには思えない。うーん…。
やっぱり初志貫徹!MS-DOS5.0を探そう!
ここから自宅の大冒険が始まる!!(T-T)
RPGでいえばレベル80に達するほどの大冒険の末、ついに見つけた5.0!
実はMS-DOS5.0は複数所有している。
しているけれど、今は他の98にインストールしてあってライセンス的な数が揃ってるのかを確認しないといけなかったのだ。
さすがにソフトウェアを生業としている人間がライセンス違反なぞ出来るはずがない!(T-T) Vzエディタだって6本とか持ってる人なんだぞw
MS-DOS5.0は何の問題なくインストール&再起動ができた!
MS-DOS6.0はインストールディスクが8枚あるのに対し、5.0はディスク3枚でインストールが出来る。機能と手軽さ、やっぱり私は5.0が好きかも(^^) もっと言っちゃえば自分が使う機能的には2.11で十分とも言えるw
メモリとアクセラレータを戻して再起動してみた。
まだ標準のドライバしか使ってなくて細かい調整はこれから。このままでもいーんじゃね?って感じに思えるほどちゃんとインストールされてる!(^-^)
大好きなCPUBENCHしてみたら、100倍を超える数値を叩き出した!!
これはすごい!(@_@;
とりあえず使えるようにはなったと思うけど、この後も少しずつ入れていかないとだね。
まずはVzエディタとLSIC-86(試食版)でも入れたら何か作れるだろうか…。
そうだ、バッテリー問題はどうしたらいいんだろうな…。
ふむ、単三電池サイズのニッカドバッテリーが8本で9.6vなのか…
なるほどなるほど……。
ではまた次回!(^-^)ノ