HC-20を使う その2

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HC-20の通信環境が(ちょっと変になってるけど)整った事から、ようやくプログラムを組む上で必要そうな情報を調べ始めた。

 

アセンブラはようやくROM全体的に通るようになり、やっと解析を初められるようになった。…なったけれども、大きなROMの中を適当に調べていっても大変なので、過去の書籍に情報が載ってないか調べてみる事にした。

 

過去HC-40、HC-80にドハマリした時にHC関連の情報が載ってる資料を集めまくってたのだが、ついで…と言ってはアレだけどHC-20の情報も同時に載ってる書籍が多いのだ!やっぱりHC-20はメジャーマシンなんだろうか(^-^)

 

ビジネス的な情報はたくさん載っているけれども、ホビーストが喜びそうな情報はあんまり載っていないのかも??

 

伝説の書籍 Oh!HC

HC系の情報は、ソフトバンクから発刊されていた「Oh!HC」が詳しい。どのくらいの発行数があったのか分からないが、発刊していた当時、私は数回程度しか見たことがなかった。

ここ数年になって集めたOh!HCが手元にある。

 

前半はHC-20に関する事がほぼ占めているが、途中からQC-10、HC-40、HC-80の情報が大半になっていく。

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調べてみると、ゲームはほぼすべてがBASICで記述されていて、マシン語を使う上で参考になりそうなモノが見つけられなかった。

この頃のゲームも味があっていいよね!

いくつか入力してみようかという気になってる(^-^)

 

でも私が知りたいのは、HC-20でマシン語を使うために必要な情報だ。

そしたら凄い情報が載っていた!

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Oh!HC 第3号の110ページから掲載されている「HC-20 システム内ルーチンの解析と活用」という記事がすごく詳しい!

 

ROM内ルーチンのエントリが書いてあるのも嬉しいけど、私的にはゼロページの使用状況が分かったのが嬉しかった!HC-80のサブCPUでプログラミングする際には、ゼロページの空きがあるかを調べるためにプログラム全体を調べまくった!

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この情報を見る限り、$0015〜$001Fまでの11バイトが空いてるらしい!

これは勝つる予感!(^-^)

 

そしてエントリ情報を、いつもの感じで「自分表」にまとめてみた。

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こうやって自分の手で打ち込むことによって「ああ、こんなコールあるんだなー」と意識出来るので、全体的にどんなルーチンがあるのかが分かってくる。

ラベル名があることから、メーカーから提供を受けたデータだろうか??

 

アドレスを見ると…どうやらジャンプテーブル的になっているらしい。ということは、HC-20とHX-20での互換性が保てるかも知れない!

げっとしたHX-20のROMデータを見てみたが、同じアドレスにジャンプテーブルが存在していた。

これも勝つる予感!(^-^)

 

HC-20のCPU事情

HC-20は6301というCPUが使われている。世間一般ではあまり聞いたことがないCPUかと思うけれど、このブログを読んでくださってる方にはおなじみだと思う。

HC-80のサブCPUに使われ、JR-800のメインCPUでもある6301。

系統的には6800系列で、6809とは違う進化を辿ったCPUらしい。

 

そしてHC-20には、2つの6301が使われている。なんとなく雑誌の記事とかで知ってはいたが、メインCPUとサブCPU構成になっていて、贅沢にも2つが同じCPUなのだ。FM-8とかFM-7を思い浮かべてもらえたら大体あってる。

 

そしてサブCPU側の情報は「Oh!FM 第4号」に詳しく載っている。まぁサブCPU側の事なんて今回は特に何も意識しないでいいだろうからなぁ……なんて思っていたら、またしても楽しげなものを見つけてしまった!

ちょっとこれは……HC-20を扱う上での最終目標になってしまいそうだけど、そうはならないかもだけど(どっち)

 

……という感じでHC-20について調べていってるけど、面白そうなマシンなのは間違いない!

HC-20が発売されていた当時の私が見てもちんぷんかんぷんだっただろう情報だけど、今見ると楽しそう!当時、本体だけでよくぞここまで調べたなって資料が満載だ!

 

この先、いくつかプログラム組んでいってみたいけど、実を言えば本体がその間持つかどうか心配なのだ。やっぱり不安定なHC-20。持ちこたえてくれよー(T-T)

 

ではまた次回!(^-^)ノ