我が家に来た時から黄色い状態だったTANDY200。
本来は白い筐体らしい。
なぜか経年劣化で色が変わってしまう筐体と、全く変わらない筐体があるみたい。きっと保存状態とか条件があるんだろうけれども、あんまり詳しい事は分からない。
今回は、TANDY200をホワイトニングしてみたので、そのお話。
ちなみに過去にPC-8201のキーボードをホワイトニングして悲惨な目にあって以来、ホワイトニングは避けてきた。またあの状態になってしまうかも…と思うと怖くて出来なかった。
どうなったのかは↓を参照してみてほしい(^^;
起動しないPC-8201を修理してみる! その2 - レトロパソコンであそぼう!
起動しないPC-8201を修理してみる! その3 - レトロパソコンであそぼう!
ちなみに今回もハデに失敗しているので、失敗の例として読んで欲しい(T-T)
現状把握
まずはいま現在のTANDY200の状態を見ておこう。写真を撮っておくと後で比べる事が出来るので便利だ!
……うん、見事なほど全体がまっきっきだ!
裏面は黒いプラスチックなのでそのままでも大丈夫。
幸い、大きなキズや凹みがないので、白い筐体になったらとてもキレイになりそう。
これは頑張ってみる甲斐があるってもんよ(^-^)
まずは分解
ホワイトニングするために太陽光に晒すことになるので、出来る限り電子部品は取り外してカバーだけの状態にしたい。動いてるマシンを分解するのは気が進まないが、白い筐体(キレイ)になるため…と自分に言い聞かせて分解をしていく(^^;
無事、4枚におろせた(写真がない1枚は底面)。これをそれぞれホワイトニングしていくけれども、形が複雑なのがあるのと、4方向+1面が黄色いって問題がある。太陽の方向を向けられるのは最大でも3面なので、時間を見ながら回転させていく必要があるのかも…??
せっかく分解したので、主要な基板も見てみよう!
これが分解直後のTANDY200基板。掃除もしてないので汚いままだ!
中央上部に浮いているオレンジのフラットケーブルが液晶に繋がっている。
キーボードを持ち上げると拝見する事が出来るチップ郡。
CPUの8085、LCDCのHD61830B。
この2つのチップには大変お世話になってます(^^)
青いケーブルの下にあるチップはなんだろ…もう少しちゃんと見とけば良かった。
左側の3つがROMかな?おそらく8KB、32KB、32KB。
MICROSOFTって印刷されてる。
一番右のチップは型番から調べてみると8KBのRAMらしい。サイズ的に考えるとVRAMかも?やっぱり8KBあるのか!画面2枚もてるよ(^^)
そして見つけた瞬間にギクっとしたけど樽型の電池が載ってた。おそらくカレンダー保持用のバッテリーかも?生きてるのかな、これ…?
電圧を測ってみると3.67V。ちゃんと機能してるっぽい。
みたところ電池漏れもなさそうなので取り外す事はしてないけど、電池漏れを起こす代表格なお方なので、要注意で見ておきたい!
これが液晶ユニットの基板。この裏に液晶が張り付いてる。
これが何の機能なのかわからないが、壊れたら直しようがないので出来る限り触らないw
れっつほわいとにんぐ!
私が使ってる溶剤と道具をご紹介!
まず溶剤は「ワイドハイターEXパワー」を使っている。何年か前にネットで調べてみたときに「これがいいよ」という情報が出ていたので、これをそのまま信じて使っている。
そして噴射するためのスプレー。
これは100円ショップで買ってきたもので、特に工夫も何もない(^^;;
この中でワイドハイターと水を1:1 の割合で薄めている。
あとはサランラップでくるむんだけど、実はコレが今回の敗因のひとつでもある(^^;;
太陽光にさらしながら、たまに角度を変えてみたり、溶剤を追加してみたりと手間をかけながら約6時間ほど置いてみた。
途中でPC-E550のケースが参加したりとか、ついでにやってみよう的な動きが多かったのはナイショだw
太陽光に当ててる最中に、液晶パネルをコンパウンドでキレイにしたりする。
ホームセンターのカー用品売り場に置いてある、キズ消しコンパウンドをそのまま使ってる。
パネル面についた小さなキズならば、このコンパウンドで簡単に消せる。
大きなキズはどーにもならないが、目立たなくするくらいならば出来そう(^^)
このパネルもホワイトニングしたのだが、重大な問題が起きてしまった…。
これについては情けなさ過ぎて説明したくないので、いつかの写真で気がついたら察してください…orz
戦い終わって…
本日のホワイトニングが終了して、現段階の状態で組み立てて見る事にした。
まずは液晶の裏面パネル(閉じたときに一番上に見える部分)
相当白くなったような気がする!
写真には写りにくいのだが、結構まだらになってしまった。これはラップをきちんと張らなかったが原因かも知れない。空気が入ってしまって強く漂白されたところとそうでないところが混在してしまった…大失敗(T-T)
こちらがボディ。黄色かった部分がかなーり白くなった!このボディは形が複雑で、頻繁に方向を変えながらホワイトニングしていった。結構面倒(T-T)
そして↓コレを見た瞬間に悲鳴が上がった!!
エムブレムの色が剥がれてしまった…!!ひいいいい!!(TOT)
これは…ホワイトニングする前にマスキングした方が良かったのかもなぁ…。…でもまぁなってしまったものは仕方がないので、最終的に直せるかチャレンジしたい。
知人から教えてもらったのだが、塗るだけでメッキっぽくなるマーカーがあるという事で1本手に入れてみたのだ。Amazonでガンダムマーカーという名前で販売されていた。私がキレイに塗れるものなのか分からないが、挑戦してみたい。
全体的に見て、色は白くなったけれども"まだら"模様もひどい(T-T)
でっかい容器を用意して、その中に溶剤を入れて漬け込むような感じでホワイトニングした方が"まだら"にならなくて済みそうだ。
でっかい容器を手に入れる問題はあるけれども!
ラップにくるむやり方の場合は、出来る限りラップを伸ばしてシワを無くし、空気を抜いてホワイトニングするのが基本なのかも知れない(T-T)
もう少し白くしたい希望があるので、次はまだらにならないように気をつけながらやっていきたい!TANDY200はだいぶ気に入ってきたので、トコトンまで整備してみるよ!(^^)
ではまた次回!(^-^)ノ