HP OmniBook 425をメンテナンス その4

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どうしてもDOSで日本語を使いたい!

もうね、ここまでくると執念ですw

せっかくのVGAマシンなのでどうしても日本語使いたくて!

起きている現象と、その原因を1つずつ解決していく!

 

DOSのメモリが少ない件

MS-DOSを起動した時のメモリの少なさについて。

実は理由は起動した時の画面に表示されていた!

どうやら……何もしなくても、DoubleSpaceのドライバが組み込まれるらしい。

そしてDoubleSpaceはメモリ食いらしい。これは外したい。

何も考えずに外してしまうと、DoubleSpaceで圧縮ドライブとなっているCドライブが使えなくなる。

まずはCドライブの圧縮を解除、または再インストールする必要がありそう。

 

どうやったら良いんだろう……

そう思って探していると、思わぬところに答えが見つかった。

C:\BOOTDOS.BATというバッチファイルに、コメントとして書かれていた。

以下抜粋。

 

NOTE: If you need more memory than about 535KB (up to about 580KB),

you can omit the DoubleSpace driver -- BUT ONLY AFTER you set up

Drive C to remove DoubleSpace compression:

※以下手順がずらずらと書いてあった。

 

見る限り、自動でやっている処理を手作業で1つずつやれば良いらしい。

おそらくその過程でDoubleSpaceをスキップ出来るのだろう。

 

そして、記述されていた手順通りに作ってみたCドライブがこれ↓

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192MBのコンパクトフラッシュに対して、disk spaceは大体その数字になっている。

よしこれでCドライブのDoubleSpaceは解除された。

 

これでメモリも空いたのかな??

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…変わってないやん。

そうか、CドライブのDoubleSpaceは無くなったけど、メモリへのロードは起きてるのか…。

そう、実はこれもさっきのバッチファイルに答えが書かれていた。

 

Edit this file(BOOTDOS.BAT) to change the OBBOOT parameter

from c1 to c3(disables DoubleSpace and Flash File System then

BOOTDOS.BAT runs).

 

OBBOOTのパラメータをC1→C3に変更して、このファイルを実行せよ、と。

なるほど。

どうやらこのOBBOOT.COMが起動時の構成を変えるコマンドらしい。

どういう構造で実行しているのかは分からないけれども、とにかくそういう事みたい。

 

直接OBBOOT.COMを実行して、Usageを見てみる。

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ははぁ…なるほど。

デフォルトのC1というのは、Cドライブから起動、DoubleSpaceアリ、Flash File Systemなしの構成で起動するって意味か。

で、C3に変えろって事は、DoubleSpaceもFlash File Systemもなしになるという事。

さっそく実行してみる。

 

…うお!いきなりリセットが掛かった!

心の準備もないままにw

そして起動した後のメモリがコレ!

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うおおお!これよこれ!

これが見たかった!!

Cドライブもちゃんと見える!完璧じゃん!

 

…と思ったら、思わぬ落とし穴があった。

Dドライブが見えなくなったのだ。

DドライブはROM DRIVEなんだけど、どうやらDoubleSpaceの圧縮ドライブだった模様。全く見えなくなってしまった。

これはどうしたものか…と思ったが、普段Dドライブをアクセスする事はない(PATHには登録されていない)ので、一旦DoubleSpaceを使えるように元に戻して、必要そうなファイルをCドライブへコピーした後、DoubleSpaceは無効にする事とした。

 

同様にEMSを有効にしたら、EドライブのRAM DISKが無くなってしまった。

これは…XMSまたはEMSを利用したRAM DISKを探すことにする。

 

日本語表示が表示されない件

こちらも結構厄介。

現象を見る限り、フォントは正しく読まれているっぽい。

表示モードを切り替えようとすると何も表示されなくなってしまう。

原因はさっぱり不明。

こちらも手探りだなぁ…。

 

ふと、DISPVのアーカイブに含まれていたvesapatというツールに気が付いた。

名前からいって、VESAのパッチとか?

実験的に/JPオプションを付けて実行してみる。

その後、DISPVを起動。

お……おお!

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画面が反転しちゃったけど文字が表示された!!!

フォントがPC98っぽいのは、98からフォントを持ってきてるからw

 

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少しフォントが化けてたりいろいろと気にはなるけれども、とにかく日本語が表示された!

一歩どころか大幅前進!!(^-^)

 

気になるところはまだまだあるけれども、とりあえず実用に近づいたかも。

たまにはDOS/Vのプログラムでも組んでみたいけど…うーん…。

もうちょっと設定してからかな(そしてやらないパターンw)

 

ではまた次回!(^-^)ノ