EPSON HC-40について
「HC-20は知ってるけど、HC-40ってなに?」って人は多いと思う。
実際に私自身も知らなかった(^^;
そんな型番あったっけ?的な?
HC-40はこんな形してます。
右上の何もないところに、データレコーダーとかプリンターとか増設メモリとか付けられるらしいです。
私のは何も積んでない状態。
故障の症状について
症状としては
・表示が不安定
・電源が勝手に落ちちゃう
といった感じで、まぁ普通に考えたら電子部品周りがダメな感じがしますね。
こういった症状の時、ネットで調べるとまず出てくるのが「コンデンサを交換しろ」って事。
電子回路が理解出来ているわけではないので、正直に言えばどう直るのかは不明。
だけど、見たら分かるくらい症状がでてるのもあるらしい。
ダメ元で仕方ないので、とにかくやってみましょ!
分解は比較的簡単
まずは裏にある大きめなネジを外すと、いとも簡単にキーボードが外れた!
この手のマシンでキーボードが先に外れるのってあんまり見たことがない。
…と思ったら、どうやらキーボードを手軽に交換出来るマシンみたいでした。
マニュアルを見ると「JISキーボード」と「アイテムキーボード」と言うらしい。
なるほど。
裏にあるネジを全て外すと、割と簡単に裏カバーが取れました。
そしたら出てきましたよ、でっかい基板が。
とりあえずコンデンサの容量を 測ってみるけれども、イマイチぴんとこない。
でも古いものだから、いいや交換しちゃえ!(よい子はマネしないでください)
メイン基板のコンデンサリストは以下の通り。
実際にこれを見ながら交換していったので、間違いはないと思いたい…。
とりあえずウチにあるコンデンサで交換しちゃえ…と思ったのがのちに後悔する事に…。
電圧 | 容量 | |
C1 | 10 | 33 |
C2 | 16 | 10 |
C3 | 16 | 10 |
C4 | 16 | 10 |
C5 | 16 | 10 |
C6 | 16 | 10 |
C7 | 16 | 10 |
C8 | 10 | 100 |
C9 | 35 | 4.7 |
C10 | 10 | 47 |
C25 | 25 | 33 |
C26 | 25 | 33 |
C28 | 10 | 47 |
C29 | 10 | 100 |
C52 | 50 | 1 |
C54 | 10 | 47 |
C55 | 10 | 47 |
C56 | 10 | 47 |
C57 | 10 | 100 |
C58 | 10 | 100 |
C60 | 10 | 100 |
C61 | 16 | 10 |
メイン基板交換。それでも…
全部交換し終わったところで動作テスト。
うん、いきなり電源が落ちることは無くなった!
改善してるじゃーん!と思ったけど、表示が不安定なのは変わらない。
えー、他にコンデンサ無いしなぁ…LCDに繋がるケーブル近くを探すが、
これといった原因っぽいものは見つからない。
液晶ユニットの分解
仕方ないので、液晶ユニットを分解する事に。
液晶ユニットに手を出すことにあんまり気が進まないのは、
多くの場合、液晶ユニットはパズルのように組み合わさっていて、
分解も組み立ても往々にして難しい事が多いのだ。
案の定、ネジを外した瞬間に、何かの部品が落ちた!
こういう「どこにどういう向きで入っていたのか」が分からない部品を
くみ上げるのが苦労する(T-T)
こんな感じだったので、途中の写真は撮り忘れてしまった!
そしてバラバラにした液晶ユニットがこちら。
おお……あるじゃないですか…問題ありそうなモノが!
まさに原因はこれでしょうね!
それにしても容量が微妙。
どっちも25V 33μFじゃダメなの??
手持ちに22μFが無かったので、両方とも33μFを取り付けました。
そして再び立ち上がる!
そうして組み立てパズルを終え、電源オーン!
めちゃめちゃ安定して表示されるようになった〜〜〜!
よーし、これで裏フタをして完成だ!
…と思ったら、悲劇が!
なんと!フタが閉まらない!
どうやら…すっかり忘れていたけれども、コンデンサの高さの問題があったみたい。
ちょっと長めのコンデンサをそのまま取り付けてしまったため、
引っかかってしまって閉まらなくなりました。
いくつかのコンデンサは取り付け直すハメに。
横に空間があるモノは、こんな感じに折り曲げてみた。
とりあえず動けばいいや的な解決法。
なんにせよ、やっとフタが閉まるようになった!
とりあえず動くようになったHC-40。
次回は内蔵バッテリーを新品にしてみます!