NEC PC-8201A メモリ増設してみた!

f:id:PocketGriffon:20210128194613j:plain

去年のクリスマス頃、我が家に来たPC-8201Aさん。

基本、中身は日本版PC-8201と同じだと思っているので、普段はバックアップに回ってもらっていて、積極的に使うというよりは「愛でる」存在となっている。

私はレトロマシンを実際に使うのも好きだけど、揃えて並べてニヤニヤするのも大好きだ!

 

f:id:PocketGriffon:20210128200316j:plain

今見るとキーボードの色がだいぶ変わっているのかも知れない。

これだけ色が違っているとホワイトニングしたらだいーぶ白くなるかもしれないが…過去にPC-8201のキーボードでひどい目にあっているので、出来れば何もしたくないのがホンネだw

 

私の知人でハードウェアが得意な方がいて、その方もPC-8201を所有されているのだが、PC-8201用のメモリを作ったという話があった。

おお、それは興味津々!

せっかくなので購入希望の手を挙げた。

そしてそのメモリが手元に届いたので、さっそく増設してみよう!という事だ(^-^)

PC-8201Aのメモリを増設したーい…というよりは、増設メモリが手に入ったので、せっかくだからお気に入りマシンを強化したいって流れだ。

そもそも…増設出来る空間がそのまま空いてるなんて、精神的によろしくない!(言い切り

さっそく増設してみよう!

 

f:id:PocketGriffon:20210128201303j:plain

これがPC-8201Aの元の状態。

手元に来た時からメモリが2つ増設されていて、標準メモリ16KBに加えて16KBの増設、合計32KBの構成となっていた。このメモリも…多分、互換メモリだろうか?

純正品はこんな感じのカタチ↓だと思う。

f:id:PocketGriffon:20210128201838j:plain

私が存在を知らないだけかも知れないので言い切る事は出来ない…。

…だとしてもPC-8201の増設メモリはいろんなところで作られている気がする。それだけ必要としている人が多いという事だろうか(^^)

#または増設領域が空いてるのがけしからん!って人が多いのかww

 

さっそく手に入れたRAMを取り付けてみる!

元からあったメモリと混在させる事も出来たが、増設メモリに十分な数があるので全部載せ替える事にした。

f:id:PocketGriffon:20210128205526j:plain

おおおお……6連メモリ、カッコイイ!(^O^)/

こうなってくるともうひとつのソケット(ROM)も無駄に埋めたくなる!(マテ

これで本体の16KBにあわせて増設メモリ48KB、合計64KBになったはずだ。

確かめてみよう(^-^)

 

f:id:PocketGriffon:20210128210255j:plain

まずは普通に起動。この瞬間がいつもドキドキする(^^;;

念のため、CTRL+SHIFT+リセットでコールドスタートさせる。

メモリサイズを見て、まずは32KB増設は大丈夫。RAM2、RAM3はOKだ。

 

次にSHIFT+F5でバンクを切り替える。

f:id:PocketGriffon:20210128210655j:plain

よし!ちゃんとバンク2に切り替わった!右上の#2がその証だ。

RAM4〜7もちゃんと増設できた!

よーしよーし!!

どの時代でも愛機が充実していくのはとても嬉しい!

せっかくなので増設メモリをちゃんと使える何かを作りましょうかね(^^)

 

もうひとつの増設メモリを試す!

気持ちが増設メモリづいたので、先日ちょろっとだけご紹介したRAMカートリッジのPC-8206も試してみよう。

PC-8206は内部にバッテリーを積んでいるため、セーブしたデータを他のPC-8201に持って行けるはずなのだ。そういえば試したことがなかったので、やってみよう。

 

まずはPC-8206を本体左側にあるカートリッジ挿入口にぐいっと挿し込んでみる。写真では本体の電源が入ってるけど、挿し込む時には電源OFFだよ!

f:id:PocketGriffon:20210128211910j:plain

…相変わらずの存在感!!

PC-6001のRAM&ROMカートリッジもそうだけど、でっぱりの部分がとても大きいと思うのは気のせいだろうか(^^; 取り外しやすいって意味ではその通りなんだけど(^-^)

 

f:id:PocketGriffon:20210128212827j:plain

ちなみにPC-8206を取り外す際には、横にあるライトプロテクトスイッチをONの状態にするのが推奨されている。おそらく活線挿抜のタイミングでデータが壊れてしまう事を防ぐためだろう。

 

f:id:PocketGriffon:20210128212954j:plain

問題なくバンク3(RAMカートリッジ)が見えるようになった。

この状態でBASICを起動して、適当なプログラムを作りSAVE。

f:id:PocketGriffon:20210128213243j:plainf:id:PocketGriffon:20210128213301j:plain

これでRAMカートリッジにセーブされたはずだ。

本体の電源OFF、プロテクトスイッチをONにしてRAMカートリッジを外す。

これをPC-8300に持って行ってみよう。

 

ここでちょっとトラブル発生。

どうも…RAMカートリッジのプロテクトスイッチをONにしたまま本体の電源を入れると、本体に認識されない模様。バンク3が表示されないのだ。一瞬壊したかと思ったが、プロテクトスイッチをOFFにしたところ、無事に表示された。これは焦りポイント(^^;

f:id:PocketGriffon:20210128214626j:plain

PC-8300でもバンク3が認識され、先ほどのTEST.BASが入ってる。

 

f:id:PocketGriffon:20210128214705j:plain

無事、ロードすることが出来た!もちろん実行も問題なし!

 

本体裏に増設出来るROMにいろんなツールを書き込んでおくって方法も出来るけど、このRAMカートリッジを利用して複数のPC-8201シリーズを渡り歩く事も出来そう!

この先はPC-8201、PC-8201A、PC-8300と動作確認するべきマシンが増えてきているので、重宝しそうな予感(^-^)

 

よーし、8085環境を整えつつ、何か作ってみるよ!

ではまた次回!(^-^)ノ

PC-8300のバッテリー事情その2

PC-8300、とても調子良く使えてます!(^-^)

 

すぐ手が届く範囲に置いてあるんだけど、本体を見ては汚れが気になるとちょっとずつ拭いていってる。おかげで少しずつではあるけれども、どんどん綺麗になっていくw

手元に届いた時は液晶に大きめな汚れ?があって簡単に取れなかったんだけど、根気よく拭いていったらものすごくピカピカになった!傷凹みがあったらどうしようも無いけれど、汚れだったらいくらでも綺麗になるよ(^-^)

 

さて、前回のPC-8300関連ブログで書いた通り、問題なくバッテリー駆動が出来るようになった。あの後、一度もACアダプタには繋げていない。

ここまで動くようになってくると、次はニッカド電池で動くようにしたい!しかもただ使うだけではなく、PC-8201-90のように本体に装着したまま充電が出来るようにしたい。

f:id:PocketGriffon:20210128125825j:plain

ちなみにニッカド電池自体は今も手に入る。

単品でも手に入るし4本セット+充電器という便利なモノもある。レトロ使っているとニッカド電池を使ってるケースが多いため、私は良く購入してる(^^;

これをうまく利用して、もっとPC-8300を活用出来るようにしてみよう!

 

思ったんだけど……無理に充電出来るように改造をしなくて、↓こういう運用も出来る。

f:id:PocketGriffon:20210128131555j:plain

ニッカド電池を単品で充電出来る方法があれば、これでも構わない。

でもこれだとエネループなどを用いた運用と変わらないか(^^;;

実マシンで充電というロマン(ロマン!?)もあるので、やっぱりこだわってみたいw

 

必要な材料集め

前回のブログでも書いた通り、通常のバッテリーカートリッジとPC-8201-90の違いは、どうやら抵抗を1つ取り付ければ良いだけらしい。カラーコードを必死に読んでいたが、なんのことはない、テスターを当てれば良いだけの話だった(^^; 普段からテスターの運用に慣れていないので、こういう時に機転が利かない(T-T)

  

そうして必要なのは71.5kΩという抵抗だという事が分かった。

テスターでの実測値もそれに近い数値だった。

f:id:PocketGriffon:20210128134455j:plain

ただ…調べてみたのだが、どうにも同じ値の抵抗が見つからない(T-T) そもそも、この「71.5」という数字がどのくらい重要なのかを理解出来ていない。なーんとなく想像出来るのは、この抵抗値で充電する"しきい値"を決めているとかなのかなぁと??それでいくと極端に低い値の抵抗を付ける事は過充電となって危険そう。逆に大きな値だと十分な充電が出来ないのかも??

 

いろいろと思いは交錯したが、最終的に手に入れたのがこちらの抵抗。

f:id:PocketGriffon:20210128135052j:plain

71.5kΩに対して68kΩ。その差3.5kΩ。この誤差は大きいの?小さいの??

いきなり火を噴くことは無いだろう…と思いたい!!(TOT)

1本だけ必要だったんだけど送料も掛かるし…という事で100本購入。

一生使い切れないね…orz

 

先に充電

ニッカド電池をバッテリーカートリッジに入れ、PC-8300を立ち上げようと電源を入れたら…なんと電池がへたっていて電源が入らなかった(T-T) しばらく放置しておいたので、放電してしまった模様。まずはこの単体のニッカド電池を充電しなくては。

 

しかし…残念ながらニッカド電池を充電出来る充電器を持ち合わせていない。ニッケル水素電池の充電器なら持っているんだけど、これでニッカド電池って充電しても良いの???

ネットで調べてみたら「出来ない事はないけどオススメしない」「絶対にダメです」等、否定的な話が多かった。これは…充電しない方がいいね(T-T)

そういえば、こういうものを残してあったんだったと思い出した。

f:id:PocketGriffon:20210128140913j:plainf:id:PocketGriffon:20210128140934j:plain

これは以前、HC-45のバッテリーを用意した時にちょんぎった充電器部分。

 

元々ニッカド電池の充電器なので、これをうまく使えば充電出来るはずだ!

というわけで、ありあわせのモノで作った即席充電環境がコレだw

f:id:PocketGriffon:20210128141651j:plain

…いやはや、こんな不安定な状態で充電なんてして大丈夫なんだろうか?(T-T)

端子同士が接触しちゃったりすると怖いので、絶対にくっつかないようにして充電。そーっとね、そーっと(T-T)

数時間経った後、充電器の点滅が止まった。

この状態で測った電圧は5.63V。

f:id:PocketGriffon:20210128142005j:plain

…結構入ったね汗 ひとつ1.2Vのところに1.4Vよ?そういうものなの??

 

抵抗の取り付け+バッテリー消耗戦

さて、では抵抗を取り付けていこう。

ひとつ取り付けるだけの簡単な作業だ。

f:id:PocketGriffon:20210128143049j:plain

とりつけてから「あ!抵抗って極性あるんだっけ?」と心配になったw 素人さんなのでひとつずつ確認が必要だ(T-T)

 

この状態でニッカド電池を取り付け、PC-8300を起動。今度は無事に電源が入る。LOW BATTERYランプも付いていない。よしよし(^-^)

これでLOW BATTERYが点くまで動かし続けてみる事に。BASICで「POWER CONT」と入れてオートパワーオフを切っておく。

普通に電源ON状態で置いておくのもアレなので、プログラムを実行させながら待つ事にした。この当時のマシンに負荷が高い低いを判定しているとは思えないが、気持ち的な問題w

…なのだが……何時間経ってもLOW BATTERYが点かない。

実に12時間つけっぱなしにしてプログラムを動かし続けてもビクともしない(^^;;

f:id:PocketGriffon:20210128144102j:plain

本来のPC-8201-90は500mAhの容量で5.5時間動作。対して今回のバッテリーは4000mAhの容量があるので、単純計算で容量8倍の44時間動作(^^; まぁ理論値は無理としても16時間くらいは動作出来るのかも知れない。

 

そんな事を思いつつも、12時間経過した今の時点でのバッテリー電圧測りたいな…と思ってプログラムの実行を止めた。…あ!!

f:id:PocketGriffon:20210128144916j:plain

なんと!プログラムを止めた途端、LOW BATTERYが点いた!しかもぼやーっとじゃなくてバッチリ点いた!…プログラム実行中はLOW BATTERY判定が出来ないって事なのかも?

という事は、このランプはソフトウェアで点けてるのかな…。気づかなかった(^^;;

f:id:PocketGriffon:20210128145327j:plain

こんな電圧でLOW BATTERYが点いちゃうんだね…。アルカリ電池使ってたら6V(実測は7V近くいく?)だからそういうものなのかも?

さて、ここから充電フェーズに入って行く。

PC-8201-90だと充電に15時間以上掛かるらしいので、今の容量だと24時間以上掛かるのかもね…。また時間が掛かりそうなので、次回のブログで結果を報告したい!(^^)

 

ではまた次回!(^-^)ノ

CASIO FP-200のメンテナンス その5

CASIOのFP-200、結論から言えば運用を諦めた(T-T)

でもその過程でいろいろとチャレンジしたので、ブログに残そうと思う!

以下、ハードを全く理解していないソフト屋さんの話なので、きっとハード屋さんから見たら突っ込みどころ満載だろう!でもそれも含めて楽しんでもらえたら…と思う(^^;;

 

前回までのあ・ら・す・じ・!

FP-200とホストマシンをRS-232Cで繋げて、データの送受信をするのが当面の目標!

ホストマシンで編集、アセンブルしたプログラムをFP-200に流し込んで、実行させようって魂胆だ。

前回までで、本体のコンデンサを交換し、不安定だった動作を安定させる事に成功した!

その上でRS-232Cのケーブルの作成に挑戦していた。

何パターン作ってもうまくいかず、本体側に疑惑を向けたところで終わった。

 

そして今回!

ついにFP-200本体が出力するデータを確認する流れとなった。私としては、本体からデータが出ているのかどうかだけが分かれば良い。細かい解析などは必要ないので、ONかOFFが分かれば良いのだ(^-^)
そういう話を仲間うちやTwitterで話題にしてみたところ、2つの機材が提案された。

ひとつはオシロスコープ、もうひとつはロジックアナライザだ。

この2つの違いを全く把握していない私としては「どっち?」って感じなのだが、どちらからも話を聞く感じでは魅力を感じる!

…というわけで、両方とも入手した!!(^^;;

f:id:PocketGriffon:20210127175448j:plain

↑こちらがロジックアナライザ

 

f:id:PocketGriffon:20210127175540j:plain

そしてこちらがオシロスコープだ。
金額を調べてみると分かるが、どっちも格安だ(らしい)。

性能その他は全く理解していないけれども、今回の目的が達成出来れば良いという割り切りw

その後、趣味の世界で利用出来ればいいかなーって感覚(^^)

 

先に書いておくと、ロジックアナライザの方は今回使えていない。専用のソフトをダウンロードする必要があるのだが、そのサイトに繋がらず(ダウンしてる?)今回は使用を諦めた(T-T)

 

検査用の環境を作る

RS-232C端子から情報を引っ張り出したいのだが、そのままRS-232C端子に検査棒を突っ込んでテストするにはだいーぶやりづらく感じる。ただでさえ素人なんだから、検査しやすい環境を作る事が大切だ!

RS-232Cケーブルから端子を取り出して、検査しやすいように並べる事にした。

まずは8本の線を外に出す。

f:id:PocketGriffon:20210127180403j:plain

どの番号にどの色を繋げるのか、今回はPC-8001などのカラー番号を参考にしてみた。この年代の人だったら暗記しているであろうカラー番号(^-^) ケーブルの色が8色分ないので、ある程度は適当に割り振ってみた。

しかしこれが後に大混乱を起こすことに……。

ヒント:2ピンはGND

 

f:id:PocketGriffon:20210127180753j:plain

f:id:PocketGriffon:20210127180819j:plain

こんな感じにブレッドボードに順番通りに並べてみた。下から1、2、〜8と並んでいる。好きなところにジャンパーを繋ぎ、データを取り出せば良い。

 

f:id:PocketGriffon:20210127181511j:plain

FP-200本体とはこんな感じで接続をした。

 

これでデータを取り出すのだが……そういえばオシロの赤黒ケーブルをどこに繋げたらいいんだろう…? 人に聞いたりしてみたところ、どうやら黒はGNDに繋げるらしい。

DIN8ピンのGNDといえば2番……赤だ!! え?じゃあ赤のケーブルは? 出力するデータなので3番で……黒だ!

まてまてまてまて!めちゃくちゃ分かりづらい!(TOT)

ここに来てGNDを黒にしなかった事を強烈に後悔した(T-T)

うーん、ハードの定石を知らないがゆえのミス!

 

f:id:PocketGriffon:20210127181937j:plain

オシロを繋げてデータをRS-232Cへ出力してみる。こんな感じのプログラムを書いてみた。

10 OPEN "COM0:" FOR OUTPUT AS #1

20 PRINT #1,"HELLO"

30 PRINT "HELLO"

40 A$=INKEY$

50 IF A$="" THEN 40

60 GOTO 20

これで何かのキーを押すたびにデータが出力されるワケだ。

FP-200の場合、このプログラムを動かす前に「MOUNT 1」が必要。通信に必要なバッファを1つ確保する…という命令が必要だ。これに気づかず、しばらくハマってしまった(T-T)

 

プログラムを動かしてみた結果、オシロの画面には何の変化も無かった…。データが出ているであろうピンだけ、他のピンも一通り試してみたが無反応。どうも本体から何の反応も出てない気がする。

 

その前にオシロの使い方はこれで良いのか??確実に動いてるもので試してみたいと思い、久しぶりにV20-MBCを引っ張り出した!久しく使ってなかったので、どう使うのか忘れてたw

 コンソールの主力がちゃんと見える事が分かった!

なるほど、使い方としては間違っていないようだ。

 

FP-200本体側が信号を出していないのであれば、ちょっとコレは手に負えないな…と直感的に思った。しかしもしかしたらはんだ割れとかあるかも知れないから、最後のあがきとして基板をもう一度見てみる事にした。

そしたら……

 

f:id:PocketGriffon:20210127182813j:plainf:id:PocketGriffon:20210127182834j:plain

はんだで気になる箇所がいくつか見つかったので、はんだを追加で付けてみる。

全部で7〜8カ所もあったので、初期の頃からこうなのかも知れない。

回路図が分かったらもっとちゃんとデバッグしていけるんだろうけれども、私の能力的にはこういうのを探すのが限界(^^;;

 

そして本体を組み立てたところ、今度は増設メモリが認識されなくなってしまった…。3つある増設メモリのうち、2つまでしか反応しない(T-T) 踏んだり蹴ったりだ!

そしてそれよりも先に通信テストだ…と思い、同じようにテストしてみたが、やはり無反応。

どうやら私の手に負える故障ではないようだ(-_-;

 

うーん悔しいがここまでで断念する(TT)

RS-232Cが使えないとホストを利用したプログラム開発が難しい。残念ながら本体オンリーでプログラムを組むのは避けたい。

チャンスがあれば、ハードに詳しい友人などに見てもらおうかと思う。

もしも修理出来たら何か作ってみたいね!(^-^)

 

ではまた次回!(^-^)ノ

PC-8300のバッテリー事情

f:id:PocketGriffon:20210125222331j:plain

ここんところPC-8300を使っていて、ひとつだけとても気になっていることがある。

それは……バッテリーでの駆動が出来ない事だ。

本体にバッテリーカートリッジはちゃんと付いている。

今まで説明していなかったが、こんな感じに改造されているのだ。

f:id:PocketGriffon:20210125174212j:plainf:id:PocketGriffon:20210125174235j:plain

ACアダプタを接続出来るようになっていて、おそらくここから電源供給したのだろう。

ちょっとした疑問なのだが…本体裏にACアダプタが付くのに、なぜここにACアダプタの端子を出したんだろう…と思う。もしかして、コネクタがこれしかなかったのかも……?(^^;;

どちらにしてもこのままでは乾電池を入れる事が出来ない。

乾電池が入らないということは、電源を入れたまま動かす事が出来ないのだ。

 

うちの作業机はそれなりに広いんだけど(横幅180cm)、PC-8300を常駐させられるほどのスペースがない。なので、あっちに動かしこっちに動かししながら作業をする必要がある。それにはACアダプタに繋がったままの状態では使いづらいのだ。たとえPC-8300サマといえども動いて頂かなくてはw バッテリー動作が出来るようになっていると、我が家での稼働率がどどーんと上がること間違いなし!

というわけで、ぜひバッテリー駆動出来るようにしたい。

 

バッテリーカートリッジの中身はこんな感じになっている。

f:id:PocketGriffon:20210125174628j:plain

…うーん(^^;;

この真ん中のタルみたいな部品はなんだろう?抵抗?コンデンサ?それとも私的には名前を聞いてもピンとこない何か??(^^;;

何なのか分からないけれども、これが居座ってる限り乾電池は入れられない。

 

f:id:PocketGriffon:20210125181800j:plain

この白い部品の両側から白い毛みたいなのが出ていて、電源繋げて煙りでも上がったら怖いと思い、使わないようにしている(T-T) この毛ってふつーなの???

そして、この部品を外したとしても、コネクタの差し込み口としてカートリッジの横に開いてしまった穴は閉じられない。コレはそのまま開いたままにせざるを得ないかな…。まぁ冷却穴だと思えば…(違

 

ところで…PC-8201では充電しながら使えるバッテリーカートリッジがあったらしい。

PC-8201-90というらしいのだが、実はウチにもほぼそれっぽいものがある。

f:id:PocketGriffon:20210125182606j:plain

その名もPC-8201A-90!(ほぼそのものw

なんと!今まで気が付いてなかったが、PC-8201A本体についてた!

 

実はちゃんと使ったことが無いのであやふやな感じなのだが、これを本体にセットしてACアダプタを繋げればバッテリーに充電しながら使う事ができ、ACアダプタを外すとこのバッテリーから電力が供給される…って事なのかなーと。

私の用途にあっていて使いやすそう!

 

じゃあこのバッテリーカートリッジをそのままPC-8300に取り付けて使えばいーじゃない…と思うかも知れないけど、PC-8201AとPC-8300とではちょろっとだけ色が違うw そこ、こだわる?って思うかも知れないが、私はこだわるww

几帳面では無い、「なんとなく」だ!!(大いばり

 

あと、中のニッカド電池がすでに寿命を迎えていそうな気がする。

f:id:PocketGriffon:20210125185122j:plain

どのみち使うとしてもニッカドバッテリーの交換は必要だろう。

 

…今、書いててちょっと疑問に思ったけれども…充電されるカートリッジと、充電されない(つまり乾電池使用の)カートリッジは何が違うんだろう???

f:id:PocketGriffon:20210125185354j:plainf:id:PocketGriffon:20210125185417j:plain

じっくり見ていくと、どうやら右上に抵抗がついてるかどうかだけの違いっぽい。

この抵抗……何Ωなんだろ??

f:id:PocketGriffon:20210125190406j:plain

抵抗値も読めない&色があんまり分からないので自信は無いのだが、左から「紫・茶・緑・赤・茶」だろうか。カラーコードから抵抗値を計算するサイトを利用したところ、71.5kΩという数字が出てきた。

もちろん、そんな丁度良い抵抗など持っているわけが無く…orz

次に電子部品を購入する際に手に入れることにしよう。

 

さて、PC-8300についているバッテリーカートリッジを直していこう。

実は私には強い味方があるのだ!それがコレ!↓

f:id:PocketGriffon:20210125191455j:plain

「PC-8201バッテリーパックリフレッシュキット」という商品名らしい。

実は2年ほど前、このキットの制作者から直接購入した。

先日のブログにも登場していた赤いPC-8201だが、裏側に増設メモリが刺さっていた。この互換増設メモリも同じ作者の商品。当時、メンテナンスも含めて力を貸して頂いた!

2年も使わずに置いてあったのはワケがある。当時の私ははんだごてを握るような事は想像もしてなく、今後も含めて自分には使えないかもなぁ…なんて思っていた。

それが今回、PC-8300で日の目を見る!(^-^)/

 

手順としてはこんな感じ?

・まずは現カートリッジ内にある不思議な部品の取り外し

・バッテリーリフレッシュパックの装着

・運用後、余裕が出来たら抵抗の取り付け

本当は抵抗の取り付けまで一緒にやってしまいたいが、部品がないので仕方が無い。

この抵抗、71.5kΩという抵抗値が必須なんだろうか…?

1kΩと150kΩなら手持ちであるんだけど…汗

 

まずは部品を取り外して、中を綺麗にクリーニング!

f:id:PocketGriffon:20210125220831j:plain

基板自体はこのまま利用出来る事に気が付いたので、オレンジ色の基板にスプリングを取り付けていく事にした。リフレッシュキットの基板は大切なモノなので、次回チャンスがあったらそちらで使う事にした!スプリング自体はAliExpressで買えばいいからね(^^)

 

f:id:PocketGriffon:20210125221112j:plain

スプリングを取り付けて完成!

おお!穴が空いてる以外、新品っぽくなったー(^-^)

 

さあ、電池を入れて動かしてみよう!

f:id:PocketGriffon:20210125221314j:plain

ちゃんとテスターで電圧チェックもしたよ!

 

f:id:PocketGriffon:20210125221441j:plain

問題なく電池で起動した!

この時点でACアダプタには繋げてなく、単独で動くようになった!

これでまた一歩、理想に近づいた(^-^)

 

f:id:PocketGriffon:20210125221607j:plain

これが横から見た状態。

仕上がりとしてはどんなモンだろうか?(^-^)

 

抵抗を手に入れたあかつきには、ニッカドバッテリーを入れて充電しながら使うって環境を満喫してみたい!ネットで注文しちゃおうかなー!

 

よーし、次はソフトウェア面をちょろっとやってみようかな。

いや楽しいぞ、コレは(^^)

 

ではまた次回!(^-^)ノ

NEC PC-8300 ゆるっと分解編

f:id:PocketGriffon:20210125110528j:plain

昨日から楽しげにPC-8300を使ってみている。

使ってみて真っ先に気が付いた違いとしてキーボードのタッチ感が違う! PC-8201に比べてメカニカル感がアップしてるのだ! 夜中に打ってると音が気になるレベルw そして何よりも文字が打ちやすい。

これはPC-8300の改良点として上げられるんだろうけれども、見た目が同じでここまで感覚が違うのは素晴らしいと思う。良いマシンだなー、PC-8300。

すでに惚れ込んでしまったw

 

さて、今回はPC-8300をかるーく分解してみる。

ガチ分解ではないのは、ちゃんと動いてるマシンだし、分解しないといけない目的があるわけでもないので、ちょろっと覗く程度にしてみた。チラ見レベル?

今回の分解で知りたいのは、ただ1つ!

標準で実装されているメモリは32KBなのか、それとも64KBなのかって事。

昨日のテストで本体に64KBのRAMがありそうって事が確認されたので、それが拡張されたものなのかどうかを知りたいのだ!

他にも分解して気が付いた事があったらレポートしてみようと思う。

 

ご開帳!

PC-8200系の分解はとても簡単。

裏面にある4つのネジを外すだけで、本体がかぱーっと開く。

フラットケーブルで上と下の基板が接続されているので、ここを引きちぎらないように注意が必要。だけどそれ以外はワリと簡単に開く。

 

開いた状態が以下の写真。

f:id:PocketGriffon:20210125110757j:plain

写真の下がキーボード側、上が液晶側だ。

覆われているものが多くて見づらいけれども、大体こんな感じ。この状態だけでもPC-8201とはだいぶ違う構成になっている。

今回はPC-8201の分解をしないけれども、過去に写真を載せてるので気になる方は比べてみると良いかも?!

 

 

パッと見て気になったのは、電源部分のコンデンサの少なさだ。

フラットケーブルを抜いてみたらこんな感じだった↓

f:id:PocketGriffon:20210125111320j:plain

何度となくPC-8201の電源部分のコンデンサを交換している身としては、簡素化されたのはとてもありがたい。PC-8300もいつかコンデンサを交換しないといけない日が来るのかな…。

 

そして液晶側の基板がこちら↓

f:id:PocketGriffon:20210125111529j:plain

こちらはPC-8201と変わったところは見受けられない。LCDコントローラとしてHD44102CHが使われているところも同じだ。ということは、あの面倒なアクセスをしないと画面更新が出来ないって事かー。

 

RAMサイズは如何に!?

さて、肝心のメモリ…RAMが見えてない。

銀色のシールドの下を見たいところだが、ケーブルが固定されてしまっていて、これを外すためにはいくつかのサブ基板を外さないといけないようだ。今日はそこまでの分解はしたくないので、ぴろんとめくって下を撮影してみよう。

 

f:id:PocketGriffon:20210125112310j:plain

一番奥の方に、同じ形をした半導体が、かろうじて8つ見える。これがRAMな気がする。

ひとつだけなぜか離れた場所にあり、この1つが上から確認が出来た。

 

f:id:PocketGriffon:20210125112639j:plain

メモリの上に印刷された型番で検索をしてみると、なんと今でも売られていた!

 

どうやら64KbitのSRAMらしい。

64Kbitという事は8KBの容量だ。それが8個ついてるって事は8*8=64KB。

ソケットもなく基板に直付けされているところを見ると、標準で64KB載っているとみるのが良いだろう。なんと!メモリは64KBが標準装備だ!

いくつかのサイトで「32KB. Max 64KB」となっていたが、これは「64KB. Max 96KB」が正しいような気がする。

もしかしたらPC-8300でもタイプがあるのかな??消極的に「ウチのは64KBだった」くらいにしておこうw

よし!モヤモヤがひとつ解消された!(^-^)

 

ついでに他のも見る

せっかくなので見える範囲で他の半導体も見ておこう。

まずCPUはどこだろ…。

これもシールドに守られるカタチで奥の方にあった。

f:id:PocketGriffon:20210125114353j:plain

 

…ちょっと見づらいので写真を加工してみる。iPhoneは便利だw

f:id:PocketGriffon:20210125114448j:plain

まごうことなき8085だ。

沖電気のM80C85Aを使ってる。

NECって8085作ってなかったんだっけ?

 

f:id:PocketGriffon:20210125114738j:plain

そしてこちらが水晶発振器…かな?4.9152MHzをきっと2分周して使ってるんだろうなーということで、動作周波数は2.4576MHzって事かしらん?

 

f:id:PocketGriffon:20210125115306j:plain

奥の方にコンデンサ2つと樽形の電池があった。

 

ACアダプタを抜いて放置しておいても日付時間を保持している事から、おそらくこの樽形電池は今でも機能していると思われる。液漏れも今のところはないみたい。でも心配だから、いつか交換したいな…。

 

コンデンサも綺麗に見えるけど、先日のFP-200の件もあったから、やっぱり交換しておいた方が良いのかも。こちらは変な症状が出始めたら考えようかな。

 

f:id:PocketGriffon:20210125115604j:plain

あとは大きな半導体として基板についてたのはこの2つ。

 

三菱マークの半導体を型番から調べてみると、SRAMらしい…。何かのバックアップ用??容量も良く分からないけど、きっと何かを保持してるんだろうね…(すごい適当な解釈w)

 

そしてもうひとつのCDP6402CEというのはUARTのCMOS版らしい(調べた結果の受け売り)。RS-232Cとか他のシリアル通信を賄っているんだろうと解釈w

 

ROMサイズが??

実はいろいろと調べていくうちに、もうひとつはてなマークが出てきた。

それはROMサイズ。

f:id:PocketGriffon:20210124172041j:plain

昨日のブログで「MICROSOFTって印刷されててカッコイイよねー」とか書いてたこのROMだけど、「831000-438」という型番で調べてみたら、128k * 8bitという記述が出てきた。

てっきり容量はPC-8201と同じく256KBit(32KB)だと思い込んでいたけれども、1024KBit(128KB)ではないかと!そーなの??

 

PC-8201は32KBのROM領域にBASICにテキストエディタ、テレコム機能を入れつつMenuも入ってるなど、相当頑張った構成になっていた。実際プログラムを解析してみたら、いたるところに省メモリ化のテクニックが使われていて、当時の苦労が見えてきた。

そしてPC-8300でも同じROMを使ってるんではないかと思っていたけど、そうじゃない疑惑が出てきたw

 

うーん、PC-8300はPC-8201と基本同じだろうから調べる事もプログラミングする事もないかーって思っていたけれども、こんな事が分かってしまったら、そういうワケにもいかなくなりそうですなぁ!(刑事風)

8085の環境を整えていた事もあってFP-200にターゲットロックオンしてたけど、PC-8300に鞍替えしても良さそうw

 

うーんうーん、ちょっと考えてみるよw

ではまた次回!(^-^)ノ

NEC PC-8300 外見編

f:id:PocketGriffon:20210124155943j:plain

新しいコンピュータを手に入れたのでご紹介!

 

日本の方が見たら、普通に「あ、知ってるよコレ、PC-8201でしょ」と言われる事間違いなしのフォルムを持つ、PC-8300。

日本で発売していたPC-8201の、海外版のPC-8201Aの、後継機にあたるらしい(複雑)。

一般販売はされていなかったようなので、あまり流通は多くなかったのかも知れない。

事前になんとなく情報は仕入れたけれど、分かったのはメモリがPC-8201(16KB)の倍である、32KB積んでるらしい…って事くらい。

他は基本的にPC-8201と一緒なんだろうと思ってた。

今回は出来るだけ、PC-8201の事もしらない人を対象に書いていこうと思うけれども、写真の多さなどで途中でくじけたらごめんなさい(先に言ったら罪は軽い!)

 

外見から見ていこう!

外から見た感じは、誰がどう見てもPC-8201そっくりだ。

f:id:PocketGriffon:20210124161027j:plainf:id:PocketGriffon:20210124161046j:plain

赤い方が日本製のPC-8201、白い方が海外版のPC8201A、そして一番上に載せた写真がPC-8300。

全部白のPC-8200系で統一したかったのだが、もはや自分の部屋からPC-8201[白]を探し出せない(T-T)

分かりやすくPC-8201[赤]で説明をしていくことにした(モノは言いよう)。

 

画面は大型の液晶で40*8文字の表示が出来る。この当時なのでANKのみだ。

電源を入れるとシステムメニューが表示される。この当時主流だった、いきなりBASICが立ち上がってユーザーを突き放すような事はない。本体にセーブされたプログラムも一覧として表示され、選択する事で実行が可能だ。BASICへいってLOADしてRUNして…の手間が無い。

CASIOのポケコンPB-1000なども同じ構成だが、とても使いやすいと思う。

 

次に、PC-8201AとPC-8300のキーボード見て欲しい。

f:id:PocketGriffon:20210124162103j:plain

なんと配列が日本語。何を持って日本語配列というのか…など一悶着ありそうだけど、ここではキーにカナが書いてない…とかいう話では無くて、コロン、セミコロン、*(アスタリスク)、@などを見てもらったら、日本語配列に慣れた方ならば違和感がないと思う。

 

こちらはSHARP PC-3000の英語配列キーボード。

f:id:PocketGriffon:20210124162740j:plain

英語圏内で売られているマシンであれば、本来はこっちが主流なんだと思う。

日本メーカーのNECのこだわりなのか差別化なのか分からないけれども、当時は面食らったユーザーが多いんじゃ無いかなぁ…と思う(^^;

 

ぐるっと後ろ側に回りこむ。

f:id:PocketGriffon:20210124163837j:plain

f:id:PocketGriffon:20210124163902j:plain

f:id:PocketGriffon:20210124163929j:plain

上からPC-8201、PC-8201A、PC-8300だ。

真ん中へんにあるFD/SIO/PHONEの辺り以外は同じ構成になっている。

呼び方は違うけれども、PC-8201のFD/SIOと、PC-8201AのSIO1/SIO2はコネクタの形状が全く同じだ。

f:id:PocketGriffon:20210124164644j:plain

PC-8300だけはPHONEコネクタの形状が違う。

f:id:PocketGriffon:20210124164732j:plain

この時代の電話と接続したんだろうか?形状的にはPC-2001(NEC)のRS-232C端子と全く同じだ。シリアル通信で電話回線を介して原稿を送ったりしたんだろうか。

今の時代だとちょっと使用用途が思い浮かばない。

 

それはそうと…CMTはまだ分かるけど…全機種でBCR(バーコードリーダー)端子があるのは…これは何か便利な使い方が出来たんだろうか??(^^;

ちなみにBASICからファイルディスクリプタWANDでBCRからのデータを受信出来る。データは読めるけど、肝心のバーコードリーダーデバイスが手元にないw

 

次は裏面に行ってみよう!

f:id:PocketGriffon:20210124170402j:plain

f:id:PocketGriffon:20210124170421j:plain

ここからはPC-8201とPC-8201Aの違いはほぼないため、赤いPC-8201だけとした。

赤いのがPC-8201、白いのがPC-8300だ。

おお、似て異なる感じ!大きなフタとバッテリーなどは同じだけど、PC-8300にもうひとつフタがある。

 

f:id:PocketGriffon:20210124170951j:plain

PC-8201の大きなフタを外した状態。ここにはRAMとROMが増設出来るようになっている。うちのPC-8201はプログラム開発で使う事もあり、メモリは64KBフル実装している。純正品を手に入れる事が難しくなっている今、互換メモリの存在はホントありがたい!

ROMに白いテープが貼られているのは、2000年問題を解決したROMに焼き直しているため、EPROMのデータが消えないように窓を塞いでいるためだ(^^;;

 

次はPC-8300のフタを外してみた。

f:id:PocketGriffon:20210124171631j:plain

あ…あれ??

想像と全く違う感じが出てきた。

メモリ増設する場所は??

この銀色をぺろんとめくると出てくるとか??? いやめくれないぞコレ。

え?どゆこと???

 

f:id:PocketGriffon:20210124172041j:plain

ROMはこんな感じで2つ載っている。上の「MICROSOFT」と書かれたのがBASICやメニューなどが入ったROMだ。チップにMICROSOFTって印刷されてるのがいいなぁ(^-^)

そういえばBASICのバージョンって変わったんだろうか?

f:id:PocketGriffon:20210124172259j:plain

Ver 1.1になっていた。PC-8201やPC-8201AはVer 1.0。

やや変更があった…という事かな。

あ…そしたらROMのエントリやワークエリアのアドレスがずれてるかもね(T-T)

また調べ直しするしかないか…。

 

下のROMは何かのアプリケーションらしい。起動すると使い方も終わり方も分からなくなったw これは使わない(使えない)な…外すか…どうしようかな。

 

さて、気を取り直して、もうひとつのフタを開けてみる。

きっとこっちにメモリを挿す場所が見つかるはずだ!

いくぞ!じゃん!

f:id:PocketGriffon:20210124173356j:plain

…あれ??単なる空間が出てきた。

特に何かを増設するような感じじゃ無くて、ホントの空間。

何かのメンテナンス用???

そんなバカな…と本体をぐるぐるして探してみると、あったありました!

f:id:PocketGriffon:20210124173548j:plain

奥の方に何かを繋げる端子があった!

これが……増設メモリ用??

PC-8201との互換性は???(T-T)

あ、そういえば本体横にカートリッジを挿す場所があった!ここのコネクタと一緒かも?

f:id:PocketGriffon:20210124191228j:plain

うん、全然違ったw

結局、形状その他は全く分からないけれども、何か増設出来るモノがあるっぽい。

PC-8300のメモリが64KBまで増設可能ってのは、本体横に増設RAMカートリッジを挿すって事なのかな。

試しにやってみる。

 

f:id:PocketGriffon:20210124192810j:plainf:id:PocketGriffon:20210124193046j:plain

PC-8201で使える増設RAMカートリッジ、PC-8206。

見たこと無い人もいるかも知れないので、こちらも詳しくご紹介(^^)

こんな形状をしたカートリッジになっていて、中にボタン電池が入れられる。

f:id:PocketGriffon:20210124193340j:plainf:id:PocketGriffon:20210124193359j:plain

 

そしてカートリッジの中身はこんな感じになっている。

f:id:PocketGriffon:20210124193652j:plain

思ったよりもごちゃっと入っていて、これで32KBのRAMが増設される。

 

ではさっそく本体に装着してみよう!

f:id:PocketGriffon:20210124194133j:plain

……なんだろう、この存在感はww

すごーくはみ出るので、置き場所にはちょっとだけ困る感じだ。

これでPC-8300の標準32KBに加えて、増設メモリ32KBで合計64KBになる…はずだ。

立ち上げてバンクを切り替えてみる。

 

f:id:PocketGriffon:20210124194652j:plain

まずこれ↑が標準装備32KBのバンク#1。

画面右上に#1となってるのがバンク番号。

PC-8200系は、このバンク番号で環境がごそっと変わる。基本的に別のバンクへのアクセスはマシン語を使わない限りは出来ない(と思う)ので、増設メモリというよりは、増設環境って感じ。プログラム組まない人が32KB以上の増設をする事はあまりオススメしない(^^)

 

f:id:PocketGriffon:20210124195417j:plain

SHIFT+F5を押すことでバンクが切り替わる。画面右上にバンク2の#2。

これが増設メモリ分の32KBとなる。

今見るとメニューのHPLC(おそらく増設ROM)はバンク1に出てるのね。へー。

そしてもう一度SHIFT+F5を押すとバンク1に戻る……

 

f:id:PocketGriffon:20210124195624j:plain

え??バンク3???

はい??

んー、どういう事だろう??

素直に結果を理解すると、今このPC-8300にはメモリが96KB存在する事になる。

そうだ、増設メモリを外してみよう。

そうすればどっちに64KB存在するのかが分かるはずだ。

 

増設メモリを外して本体だけで試してみたところ、バンク1と2が存在した!

PC-8300ってメインメモリが64KBあるんだ!(@_@;

これって増設されてるのかな…それともこれが標準??

うーん…これはバラして中身を見てみたくなるね!

 

長くなっちゃったので、まずこのブログは一旦終わらせとく!

次回、分解編を書けたら書きたいと思う!

乞うご期待(^-^)

 

ではまた次回!(^-^)ノ

CASIO FP-200のメンテナンス その4

f:id:PocketGriffon:20210124131312j:plain

手元のFP-200、コンデンサを交換して以来、すこぶる調子が良い!

 

まず<< Memory Illegal>>が一切発生しなくなった。これが出るって事は、本体のRAMが破壊されてる可能性があるってわけでして、そんな不安定な本体内部にプログラムを保持しておくワケにはいかなかった。しかしメモリエラーが出ないとなると話は別なワケで(^-^)

実験プログラムなどを入れておく事はしていきたいと思う。

 

他にも振動に気をつけなくて良くなったり、必要があったらACアダプタ繋げたり、まぁ普通の使い方が出来るようになったおかげで、FP-200への信頼度がぐぐーんとアップ!

ようやく腰を据えてあれこれやろうって気になってきたw

 

それでも動かない通信環境

なかばコンデンサのせいにして、自作の通信アダプタが動かない現状から逃げ回っていたワケですが(正直)、いざコンデンサを交換したのちにもまーったく動かない事が判明。

f:id:PocketGriffon:20210124144920j:plain

この図を元にコネクタを配線してみた。

この図…コネクタの正面と裏のどっちから見た図なのかが不明。

素直に考えたら、FP-200の背面から見たピン配置…だと思うんだけど…。

f:id:PocketGriffon:20210124145029j:plain

きっとこのままの状態で見た図に違いない…と思い、配線した。

25ピンと繋げるのは↓下の図を参考にしている。

f:id:PocketGriffon:20210123141658j:plain

FP-200側の8、6はどういう扱いにして良いのかが分からなかったので、そのまま4、5番と接続した。もしかしてFP-200側の8と6は直結しちゃっても良い?同じ感覚で5と7も繋げて良いんだろうか…うーむむ…。

これでうまく通信が出来なかったので、今度は背面から見た図…の逆バージョンも作ってみたが、こちらもうまく繋がらない。

f:id:PocketGriffon:20210124151023j:plain

※どなたか、私の勘違いをご指摘してもらえる方がいたら、優しく教えて欲しい(T-T)

 

仕方ないので、FP-200本体側の信号が正しく出ているのかを調べる流れとなった。

ホントは自作の通信アダプタをもっともっと疑うべきなんだろうけれども、ハード知識のない私には、もはや疑うべきところが分からない(T-T)

 

というわけで、本体側を調査出来る環境が整うまで、FP-200は一旦棚上げとなった。

RS-232Cが繋がっても、通信速度が300bpsに固定されていたりするらしいので、あんまり大きなプログラムを作るのは厳しいのかもしれない…。セーブロードが自由に出来るようになる恩恵は計り知れないので、出来る限り頑張ってみる(^-^)

 

ではまた次回!(^-^)ノ